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― オーソドキシーの革へのこだわり ―

「もの」を作るうえで一番大切な要素は何でしょう?

どんなに上手に作ったとしても、素材が良いものでなければ空しい、ということを私たちは知っています。私たちは「世界に通用する一流のものを作る」ために、素材作りそのものからこだわりを持っています。

イタリアやドイツ、スペインなどで作られたヨーロッパの革ではなく、日本の風土に合わせ、日本の高い技術で作られた革を素材として作ったバッグを、愛着を持って長く使って欲しい。世界に通じる「MADE IN JAPAN」の革づくりの技術を形にしたい、との思いを、優秀なクラフツマンと共に10年かけて改良しつづけた革が、現在のオーソドキシーの素材です。

不自由な素材選び―

革製品を作る場合、その一番大切な素材である革は、国内産・外国産(輸入品)に関わらず、既製の革の中から選ばざるを得ません。品質面で充分満足できなくても、また使用による経年変化が予測できない革であっても、それを使わざるを得ないのが現状です。しかも、トレンドや素材の作り手の事情などで、製法から変わってしまったりして、常に同じ品質の革が入手できるとは限らないのが実情です。

輸入皮革への疑問―

日本では、世界中の革が手に入ります。
革製品の製作者は、国産の既製革に満足できなければ、イタリアをはじめ、ドイツ、スペイン等々ヨーロッパ中の革(既製品)を買い求める事ができます。しかし、実際に何年か使ってみると、生産国や高い値段が、そのまま革の品質を保証しているとは、とても思えません。どこの国の革だからとか、高い値段だから、ということを革の品質の基準にするのは意味のないことだということが、よくわかりました。

外国の有名ブランドも使ってる革、ということで売られていても、実際には、満足できる品質のものが必ずしも手に入る事はほとんどありません。フランスの靴ブランドが自国で製造したフレンチカーフを使い、ドイツのバッグブランドが自国のドイツヌメを使うのは、ごく自然です。なぜ日本のブランドだけが、外国の革をわざわざ取り寄せて使うのでしょうか。日本の革作りの技術は、とうに世界に通用するレベルに達しているのに、です。

革づくりに直接かかわる―

そのような現状を前に、どのようにしたら納得のゆく革を常に入手できるのか。私たちは、技術的な研鑽を積みながら、革を作る人達と積極的に関わるうちに、革づくりの工場として世界の中でも最高水準の技術を持つ栃木レザー(株)さんから、専属の4課チームをお貸しいただき、独自の革づくりを研究することができるようになりました。

輸入革も含め、長年、あらゆる種類の革をたくさん使ってきた私たちには、自然と革を見る目が培われていました。その経験の中で、途切れることなくずっと使い続けてきたものが、タンニン鞣しの革です。
タンニン鞣しに対する信頼と愛着は、自社ブランドの革として、迷わずそれを選びとるべきだ、という確信になりました。しかも、私たち自身が実際に、長年使い続けた自社製品がたくさんあるので、「どういう加工をするとどういう風合いになるか」ということも熟知していたのです。

タンニン鞣しの長所と短所―

歴史の古い、昔ながらの製法であるタンニン鞣しで作られた革は、使うごとに色ツヤが良くなり、深みを増してゆきます。もちろん持つ人にも優しく、柔らかさが年々増して、あたたかみが生れてきます。また、加工の段階から最終的に廃棄されるまで、地球環境に優しい素材です(革の中で、タンニン鞣しだけが、燃やしても有毒ガスが出ません)。

よく「革は生きている」と言われますが、「生きている革」というのは、ヒフ呼吸と同じメカニズムを持っている「タンニン鞣し」だけしかありません。化学薬品を使って鞣すクロム鞣しは、ヒフ呼吸ができない状態にまで、加工を施してしまいます。

近年エコロジーへの関心の高まりとともに、タンニン鞣しを使った製品が増えてきました。

しかし、ひと口にタンニン鞣しの革といっても、後加工によって、本来のタンニン鞣しの長所を消してしまったものがほとんど。 というのは、タンニン鞣しの革は、雨ジミになりやすい、手入れが大変、重い、という短所があるからです。おまけに、タンニン鞣しの革で制作する場合、工場のライン生産に載せることができない、という決定的なハンディまでもがあります。  

そのため通常は、その短所をカバーするために、顔料という不透明な染色素材を用いています。その結果、タンニン鞣しで整えた素肌を、下地を作るために毛穴をふさぎ、顔料のファンデーションによって覆ってしまいうのです。それにより、タンニン鞣しの大切な革の長所である、ヒフ呼吸のメカニズムを妨げられてしまいます。そうなって来ると、化学薬品を用いるクロム鞣しの厚化粧の革と、何ら変わりなくなってしまいます。

タンニン鞣しの短所を克服―

私たちは、タンニン鞣しの長所を保持しつつ、雨ジミができにくい革を顔料を使わずに仕上げる、という難題をどうしても克服したかった。この課題をクリアすれば、シンプルなお手入れで、使うほど良くなるという理想の革になるからです。
この時間のかかる根気のいる作業を、栃木レザー(株)専属4課チームのみなさんは辛抱強く続けて下さり、私たちの求める理想的な革に仕上げてくれました。革素材は、製品を半年ほど使って初めて成功かどうかの結論が出せます。それを半年毎にフィードバックしては、新たな革づくりをするということを繰り返し、気がつくと10年の歳月が経ち、素晴らしいものとなりました。

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