革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2024.03.19

そっくりに作ってください、というご依頼トートバッグ 402N

「父が使っているバッグと

同じものを作って欲しいですが、

そういうことは出来ますか?」

遠方の方からお電話を頂戴したので、

さっそくメールアドレスに

お写真を送っていただきました。

 

「これなら大丈夫です。」とお答えしますと

「そしたら現物を送りますので、

なるべくそっくりに作ってください。

大きさは少し変えていただきますが。」

 

 

 

 

 

 

お作りしたのがこのバッグ。

92歳のお父様がお持ちになるそうです。

すばらしいことです。

 

ご依頼者は、お送りくださったバッグに

大きさのご指定を

分かりやすく書いたものを添えてくださり、

ご指示は明確でした。

 

それでも、使い込んだお品と

新しいお品を比べますと

どうしても質感が変わりますから、

おもに質感について

細かい質問をさせていただきました。

 

 

 

 

 

右が元のバッグで左が新しいバッグです。

タテxヨコx厚みともに、ほんの少しずつ

大きくしています。

 

元のバッグは

持ち手を鞄本体に付ける位置が

少し下目なので、

使って柔らかくなった胴体の革が

少しタグんでいます。

 

そのため、お持ちになる方が

気にならない程度に

持ち手の位置を引き上げました。

また、ちょっぴりですが

持ち手の付け根パーツを大きめにしました。

 

これで、以前のものより

快適に感じてくれると良いですが…

という気持ちです。

 

 

 

 

 

 

そっくりに、という時、

質感はとても大事ですが、

ファスナーの引手なども重要なポイントです。

 

年齢が増しますと

指が動かしづらくなってきますから、

その指でも持ちやすい引手を考えます。

 

が、元の鞄が

しっかりした大き目の金具引手だったので、

それを踏襲することにしました。

 

いろいろな方のさまざまなご感想を

伺いますと、

自分で体験していないことでも

ある程度予測がつくようになります。

 

 

 

 

 

 

内ポケットもヨコx高さを少し変えました。

当店では、そういうご依頼を受ける場合、

内寸で考えます。

つまり、何を入れたいか、ということです。

 

・・・・・

 

受け取られたご依頼者から

丁寧なお電話をいただきました。

「ここまでそっくりとは

想像しませんでした。

ほんとに良く作ってくださったです。

お願いして良かった。

ところで…お財布は作れるんですか?」

 

出来上がりをご覧いただいての

このようなご質問は、とても嬉しいです。

このたびはありがとうございました。

 

 

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2024.03.17

ゴールドブラウンなど、カッコいいゾウ革2色を入れました。

ここのところ

ゾウ革の引き合いが増えております。

 

おもしろいことに、ご覧になった

すべてのご注文者は

お見せした革が何の革かご存じなく、

もともと彼らの選択肢にもなかった革なのに

ご注文くださいました。

 

デザイナーからは

単なる選択肢の参考として

お見せしているだけなのですが

(こんな品質の良い革は滅多にないから、

お客様がどこかでゾウ革を見た時

価値を測れるように、とゾウ革の見方を

お教えしながらお見せしてるようです)、

 

さてご覧になると、

魅入られてしまう方ばかり。

 

いかに魅力的な革で、カッコよく、

存在感のある革であるか、

を知ることのできる選ばれ方です。

 

「私が選んできたゾウ革の

柄のきれいさは稀有なのよ」と革を見ながら

デザイナーの頬はずっと緩んでいますが、

 

なんとも言えない微妙なお色で、

ユニセックスのお色であることも

男女両方から支持される要因と思います。

 

ゾウ革の販売市場としては

昨年末の原皮のけっこうな値上がりを受けて

4月からかなりお高くなるとのこと。

 

ワシントン条約でのゾウの駆除数が

少数に定まり止まる「クローズド」の時期に

完全に突入し、私どもの取引先の棚から

品質の良し悪しに関わらず、ゾウ革は

見当たらなくなりました…

 

つい先日、今回のご注文に合わせて

革を見てきたのですが、

いただいた情報から

すぐに見に出かけたことで、

出来上がったばかりの3枚の革の中から

もっともすばらしい品質の革を

入手してきました。とてもラッキーです。

 

お写真では

このすばらしさはとても出せないですが、

イメージだけでも、とお載せします。

 

今回入れたのは

ゴールドブラウンと

ナチュラルベージュ。

 

 

 

 

 

 

ゴールドブラウンはワイルド&ゴージャス!

デザイナーは、一度も見たことのない色だわ、

なんてカッコいいの!と興奮しています。

 

ナチュラルベージュはめちゃくちゃ上品で

ソフトなイメージですが、

経年変化もすばらしいと思います。

(滅多にないお色なので、

今までの例と加工方法からとの想像です)。

デザイナーは、私も欲しいわ、と言いながら

貴重な革となると、よけい大事にして

すべてみなさまに提供しています。

 

どちらもバッグひとつ分だけのご用意です。

なお、前回のダークネイビーは

長財布やクラッチバッグくらいのお品でしたら、

まだ最高品質の革の部分で製作できます。

どれも早いもの勝ちです。

 

 

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2024.03.15

落下防止のストラップの付いたファスナー二つ折り財布 31107

大切な方にプレゼントするお財布を

ご依頼くださったクライアント。

 

相手の方がお持ちのお財布を

よくご覧になっていて、

パッパッとご依頼をくださいました。

 

 

 

 

 

 

こちらの欄にたまにお書きしますが、

人に何か差しあげたい、と思ったら

とくに女性の場合、

その方をよく観察なさるように思います。

 

喜んでいただきたい、その気持ちが

こちらに伝わってくるご相談でした。

 

そういう気持ちのこもったプレゼントは、

きっと相手の方の心に残るものと

なることでしょう。

 

 

 

 

 

 

アイテムは、これまた久しぶりにお作りした

ファスナー二つ折り財布

 

これは当店定番ラインにはありますが、

昔は、量産品がつねに市場に出回っていて

財布としては定番だったように思います。

 

ところが最近はとんと見なくなり、

このお財布をお探しの方に

お作りする機会が出てきたように思います。

 

プレゼント用に包装した後、

もう一度見たかった、とおっしゃったので

出来上がり時の写真をお送りしました。

その頂戴したご感想をご紹介します。

 

 

 

 

 

 

************

写真ありがとうございます!

とても綺麗に仕上げてくださって、

差し上げるのを今から楽しみにしております。

 

素敵なお手紙も付けてくださって

本当にありがとうございます。

オーダーでお願いするのは

初めてだったのですが、

相談させて頂いた段階からとても楽しく、

仕上がりも想像以上に素敵で、

とても充実した気持ちです。

 

ご丁寧に対応してくださって

ありがとうございました。

***********

 

 

 

 

 

 

ご丁寧なご感想をありがとうございます。

当店のオリジナル牛革を使った製品ですから、

相手の方には、

使い始めて2年ほど経った頃から

もっと喜んでいただけることと存じます。

 

当店オーダーメイドで使っているヌメは

時間が経てば経つほど手に馴染みますし、

キズも治って行きますし、

毎日香りよくお使いいただけますし、

ほおずりしてあげることで

育てる愉しみも味わっていただけます。

 

お相手の方に喜んでいただけることを

願っております。

長くお使いいただけると嬉しいです。

このたびは大切なプレゼント用に

当店オーダーメイドをお選びいただき

ありがとうございました。

 

 

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2024.03.13

お揃いで作った定番キーケース 31006 

お二人の記念日のために

ご注文いただいた

お揃いのキーケースです。

 

揃っておいでくださったお二人は

お似合いのカップル。

こんな風にオーダーメイドを

使っていただきますと、

製作方にも笑みがこぼれます。

 

 

 

 

 

 

形をいろいろ考えてくださったようですが、

最終的には

当店定番にお決めくださいました。

 

キーケースというアイテムは

毎日2回以上出し入れしますから、

当店ではなるべく丈夫に、と

少し厚手の革でお作りし、

長保ちするようにお作りしています。

 

 

 

 

 

 

ですから、最初は当店製品の中では

やや武骨に見えるかもしれませんが、

馴染んでくれば

きれいに、気持良くお持ちいただけます。

 

革製品は他の雑材と比べて

長保ちするのが良いところですが、

アイテムによって

革の厚みや製作方法を変えることで、

その特長がさらに更新されます。

 

 

 

 

 

 

今回のお二人からは、

それぞれのネームと記念日とを

お入れするご依頼をいただきました。

ありがとうございます。

 

この日付を見るたび、

ああ、あの時は…と

思い出していただけることを想像しますと、

長い年月が経った時こそ

深い愉しみを味わっていただけることと

存じます。

いつまでもお元気でお過ごしください。

 

 

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2024.03.11

新しいアプローチのカード財布と定番小銭入れ 2311N

当店ウェブショップをご覧いただくと

「なんだか長くて変な名前」という

製品がたくさんあると思います。

 

他のどこの製品にも

もっと名前らしい名前を付けられている

と思われますが、デザイナーは、

その製品特長が、

文字でぱっと入ってくる方がいい…

とかなんとか言って付けているようです。

 

どおりでブログに書く内容も

たくさん言いつけられるわけです。

 

 

 

 

 

 

本日ご紹介するのは

ウェブショップの定番小銭入れ

「手のひらに収まって握りのいい小銭入れ」

の、コードバン使用のオーダー品です。

 

「小銭入れでお薦めありますか?」と

男性に訊かれるとまずは

この小銭入れをお薦めする、という寸法です。

 

 

 

 

 

 

この小銭入れは

上記のとおりご紹介したところ、

「開くと、中がパッと見られるし、

握りの感じもいいですね。

ポケットにもうまく収まる。」と

気に入っていただきました。

 

じつはこの小銭入れはおまけで、

メインには

ご注文者が考えたカード財布があります。

 

ちょっとこんなのは作ったことない、

という変わったカード財布です。

しかもコードバン製。

 

 

 

 

 

 

上の左側が件のカード財布ですが、

この写真では何が何だかさっぱりわからないと

思います。そこで、下のお写真です。

 

ひとことで言いますと、このカード財布は、

カード入れの外側に

札ばさみのクリップをつけたもの。

 

至ってスマートでシンプルなデザインです。

カード入れは普通の1枚カード入れで

3枚入る大きさですが、

さてこの札ばさみはどのようにして

札を挟んでいるでしょう??

 

 

 

 

 

 

答えは、「マグネット」。

そう、カード入れ本体の内側と

外側に付けた札ばさみベルトの内側に

隠し込んだマグネットが

三つ折りの札をしっかり挟む、という次第です。

 

この説明でお判りいただけますか?

正面から見ると

下のお写真のようになっていて、

まるでただのカード入れを

ポケットに入れて持ち歩いているような

感覚になると思います。

 

 

 

 

 

 

これほど小さく、

これほどシンプルに見えるのに、

この細工をするのはとても大変でした。

 

中に埋め込んだマグネットが

カードの磁気を壊さないように、

磁気ブロックも入れています。

 

その手の磁気ブロックは

怪しげなものも含めていろいろありますから、

本当にブロック力があるか、

1週間以上かけて確認したうえで使っています。

 

そこまでは依頼されてませんでしたが、

「ちゃんと使える」を目指しますと

避けて通れぬ道です。

 

ピックアップ時には

「理想通りだ!」と喜んでいただきました。

 

このたびのオーダー品も

灰色の脳細胞を極限まで使って

お作りしています。

このトライしがいのあるご注文を

ありがとうございました。

 

 

 

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2024.03.8

一点もの、シックなツートーンの「クレセント」ボディバッグ 

先日ご紹介した

ゾウ革の注文品をお作りする前に、

雨に濡れてもシミにならない革で

良い色の組み合わせを思いついたので、

クレセントボディバッグ

再度作ってみることにしました。

 

以前お書きしたように

このデザインは、製作上

難しいところがいくつもあるので、

毎回製作方法を変えています。

 

 

 

 

 

 

そういう難物ですから、

こんなタイミングでもないと

なかなか一点ものとしては

作ることができませんので、今回は

私どもにはちょうどいいチャンスです。

 

 

また、本番製作前に

このサイズで問題がないかどうか、

クライアントにお持ちいただく機会を

持つこともできますから、

それも良いことと思います。

 

フルオーダー品の場合、本番製作前に

必要に応じて大きさダミーを作り、

中にモノを入れて

確認していただいています。

 

 

 

 

 

 

そのような理由でお作りした一点ものですが、

すばらしい出来上がりです。

お色も微妙なグレーとダークブラウンで、

同質革の組み合わせなので、きれいです。

 

男性でも女性でも

高級カジュアルのイメージで

どこへでもお持ちいただけます。

服装がぐんとグレードアップしますから、

気持ち良くお出かけいただけます。

 

 

 

*身長178センチLサイズの男性

 

 

 

靴のお色をバッグに合わせて

ライトグレーや

ダークブランにしていただくだけで

おしゃれしているように見えます。

 

新たにご注文いただくのであれば

もっと高額になりますので、

このご注文者不在の

当店の一点ものを気に入ったら、

ラッキーとお受け取りください。

 

 

 

*身長157センチ、Sサイズの女性

 

 

 

ウェブショップの一点ものは

クライアントのいないお品です。

お似合いになるあなたをお待ちしております。

 

店頭では実際にお持ちいただけますから、

軽さや使いやすさを

直に確認することもできます。

 

 

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2024.03.7

ゾウ革のエクセレントな「クレセント」ボディバッグ 31211

長くお付き合いいただいている

クライアントご夫妻とお話ししてましたら、

たまたま

ゾウ革で作った製品の話になりました。

 

その時、最後に少しだけ残った

革の片りんをお見せしたところ、

「すごくステキな革ですね。

何の革かわからないし、

ワイルドな感じもするし、

この色と素材感が何とも言えません。

こんな革で鞄を作って

一生大切に持ちたいですねえ。」

 

 

 

 

 

 

そんなお話から、その時

革屋さんへ見に行って、

とりあえずお借りした

明るめの紺色のゾウ革を

お見せするお話になりました。

 

いろいろ見ていただくと、

デザイナーがどういう革を「上質」と

言っているのかがわかるからです。

 

「こちらのお色も良いですが、

こうして見て見ると

やはり濃いネイビーが欲しかったです。

それと、この革の柄は大きくて、

かなりワイルドな感じですね。」

 

同じ系統で明るめの色の革を見ることで、

ご自分が欲しい色やイメージが

はっきりしたご様子です。

ご夫妻揃って、ご自分が感じたことを

正確な言葉で伝えてくださる方々です。

 

 

 

 

 

「わかりました、

そしたら、お好みの色が出るまで

革屋さんへ行くたびに見てみますね。

濃いネイビーをこれまで見たのは

前回入手した1回だけなので、

リクエストしておいても

1~2年かかるかもしれませんけど、

よろしいですか?」

 

そのお話を懇意にしている

革屋さんにしたところ、

「その大きさのパーツを取るなら、

柄の揃ったところは難しいかもしれないね。

ま、とりあえず心がけておきます。」

という状態になりました。

 

 

 

 

 

 

ところがある日、

「この間の話ですけど、

今たまたま

染める前のいい革が出てきたので、

もしオーソドキシーさんさえよければ

ご希望のお色で染めようと思います。

染めで革の表面がどう出るか

わからないところはありますが、

色はだいたいの線で出せると思います。」

とのオファーをいただきました。

 

1枚のゾウ革は大きいですが、

斑柄の揃ったきれいなところばかりで

パーツを取ろうと思ったら、

極端な話、正味で使う量に対して

倍の量の革を入手する必要があります。

 

 

 

 

 

 

恐る恐る出来上がりの革を拝見しましたら、

なんと、超一級の仕上がりではありませんか。

デザイナーは思わず小躍りした、と聞きます。

 

色も思った通りの深いネイビーで、

シックな中に深い柄が刻まれた

何とも表現しがたい革になっていました。

 

 

 

*右はこの鞄の元になった一点もの。
オーダーではショルダー紐の太さを太くして、
長さも体格に合わせています。

 

 

 

お帰り時には

さっそく肩にかけてお持ちくださった

クライアント。

「ちょうどいいサイズです。」

良かったです、安心しました。

大きさ的には、下のお写真になります。

 

   

 

 

 

内ポケットの真ん中に付けたDカンに

見合うキーリングを、

帰る途中で見つけてくださった

お二人から、お写真をいただきました。

 

   

 

こんなところでも愉しんでいただけるのは

とても嬉しいです。

どんどんお出かけいただき、

軽さと使いやすさ、デザインを

お愉しみください。

 

いつもお引き立ていただき

ありがとうございます。

お二人とお話ししますと、毎回

いろいろなことに気づきます。

 

 

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2024.03.5

ショルダーストラップの作成 312N

以前お作りした

ショルダーストラップをお使いのお客様から

ご連絡いただきました。

「失くしてしまったので

同じ形で作れませんか?可能でしたら、

今度は短くしていただきたいです。」

 

 

 

 

 

 

何とも悲しい話しですが、

以前のものも5年半ほどお使いいただき、

この際短くしたい、と思われたのであれば

まったく違うイメージで

同じバッグを持つことができますから、

気持ちを新たにしていただけると思います。

 

当店では10年ほど型紙をキープしていますから、

今回のような場合、

長さをお決めいただくだけで

同じ仕様のお品をお作りすることができます。

 

クライアントとはメールのやりとりをして

納品は宅配便でお送りしています。

 

 

 

 

 

 

ショルダーストラップも

鞄によって付け方が変わりますが、

今回は上のようなタイプでした。

 

さまざまなタイプがありますが、

どのようなものでも

たいていお作りできますから、

もし大事にしているバッグがありましたら

ご相談ください。

 

ただし、絶対に本体と同じ色にしたい、

金具も同じような金具にしたい、

というご希望内容については

ご期待に沿えないことが多いかもしれません。

とりあえずご希望をお聞かせいただければ

一つひとつの内容にきちんとお答えします。

 

 

 

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2024.03.3

三冊目のオーダーカバーは、B5サイズのハードカバー 31202

「今度はB5サイズを使うようになったので、

これまでのふたつのカバーと同じく

硬い表紙のカバーを作ってください。」

ありがとうございます。

 

お作りした二冊のカバーを拝見しますと、

よく使ってくださっているご様子。

ご愛用にも感謝です。

 

 

 

*ご愛用中の二冊のカバー

 

 

 

この方はご自分のトレードマークを

持っていらっしゃいまして、

それを押印の版に起こしましたので、

新しいご注文品に

それをお入れすることができます。

 

そのトレードマークは

「刻印は

前回作ったものと同じ位置に

入れてください。」とのリクエストで、

入れる場所を計算してお入れしています。

 

 

 

 

 

 

この三冊目を

今までの二冊と一緒にお持ちいただくと、

なんと壮観なことでしょう。

セットで持つことの楽しさが

持ち物からにじみ出て、

見ている方にもそれが伝わります。

 

この方がこのカバーをお使いになる時は

「立ったまま書き留める」なので、

どのカバーも一番ハードな表紙にしています。

 

一番硬いですが、

表紙の厚みはそれほどでもありません。

使い慣れてきましたら、

馴染んで感じていただけると思います。

 

柔らかい革で形が取れるように、とか

硬い革で柔らかく、

とかいうリクエストと同じで、

厚みと硬さは違う要素なので、

混同しないようにお考えいただくと、

オーダーのイメージが湧くかもしれません。

 

 

 

 

 

 

さて、このたびのカバーには

左右に一冊ずつのノートが入ります

(タテ型とヨコ型を一冊ずつ)。

 

ノートのサイズには

B5とかA4とか規格があって、

どれも同じサイズのような錯覚を起こしますが、

じつはメーカーによって少しずつ違います。

 

ですから、ぴったりサイズが欲しければ、

ノートをお貸しいただくことをお勧めします。

それほど当店の出来上がり製品は

サイズの精度を高くしてお作りしています。

 

こちらのご注文者は

いつもノートをお貸しくださるので、

驚くほどぴったりサイズで仕上がります。

 

 

 

 

 

 

使い慣れていくとうまく収まる感じですが、

そういうサイズでお作りしますと

最初少しきつめに感じます。

 

いくつもお作りくださっている

クライアントはそれをご存じなので、

それを見越したチェックをしてくださいます。

 

お使いいただいて

そろそろ慣れてきた頃でしょうか?

こちらも長くお役に立てることを

心より願っております。

このたびもありがとうございました。

 

 

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2024.03.1

外に小銭入れの付いた札バサミ 31103

たまには同じ注文が入るといいのに…

など言いつつも、

毎回毎回違うものばかりを

嬉々として製作している

オーソドキシーチームは、

退屈が大嫌い。

謎を解き明かすのが大好きです。

 

そういう性格でないと、

フルオーダーメイドの技術者は

務まりません。

毎日毎日同じものを作っていたら、

きっと全員辞めてしまうでしょう。

 

 

 

 

 

 

そういう意味でも、

革製品のフルオーダーメイド製作は

とてもエキサイティングな仕事です。

 

スーツや靴、ワイシャツなど、

ワンアイテムだけのオーダーであれば

細部は違っても、基本は同じ作り方です。

中に入るものの形はひとつ。

 

しかし「革製品」は「ジャンル名」であり、

中に入れる中身が違う

たくさんの種類のアイテムから

成り立っています。したがって

製作方法がまったく違うアイテムを

様々なバリエーションで作る必要が出てきます。

 

 

 

 

 

 

だから、毎回がチャレンジ。

事前には想像できなかった

「あっ!」という落とし穴は多々ありますし

世の中に存在しないものを作ることには、

おそるべき困難がともないます。

 

見本があったとしても、変更があることで

まったく違う製作方法になったり、

直感的にできそう、できなさそう、という

見立ても必要で、

 

その直感がほぼ正しく働くようにするには、

空の星の数ほど

経験を積まねばなりません。

 

 

 

 

 

 

このお財布はとても美しくできました。

こちらのクライアントは

見本をお持ちくださったのですが、

 

どなたからのご希望であっても

「見本と同じで」というご依頼内容には

その方が何を「同じ」と感じているのか、

という主観が入ってしまいます。

 

お渡しの時、喜んでいただけて幸いでした。

こうしてあらためてお写真見ますと、

きれいにできたなあ、と思います。

 

わたしたちもこんな風に思えるご注文を

ありがとうございました。

これをお作りする時も、製作方は

たくさんのディスカッションをしています。

シンプルな製品ですが、

ディスカッションと思考のたまものです。

 

長くお楽しみいただけることを

心より願っております。

 

 

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