革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2013.01.5

「フルオーダーメイド」が高価な理由

 

日々 お客さまとやりとりしていますと、

「ああ、こんなことをご説明した方がいいんだなあ」

という、大きな発見がたくさんあります。

 

例えば、当店のフルオーダーメイドのこと。

 

当店でオーダーしてくださったお客さまは、

もちろん、当然のように、ご自分で希望したものが入手できます。

 

これは、じつは本当はとても大変なことで、

 

お客さまからは、

他の、オーダーメイドを標榜しているお店へ行ったときの、

いろいろなご苦労談を、よくうかがいます。

それはまたの機会にお話するとして・・・

 

 

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みなさんからお見積もりのご依頼を受けたとき、

よくお受けするご質問が、

なぜそんなに高価なのか、ということです。

今日はそれについて、お話ししましょう。

 

それは、「存在していない、新しい形を、ゼロから作るから」 です。

 

これは、

「商品企画から試作品製造を繰り返し、本製品を完成させる」

ということであり、

会社であれば、もしかしたら社運をかけた製品開発に当たる部分。

 

いうなれば当店は、

その全工程を、たったひとつのオーダーメイド製品に対して行っているのです。

そして、

そのすべての工程をこなす能力がなければ、

フルオーダーをお受けすることは、不可能です。

 

 

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まずはお値段、とおっしゃるお客さまには、

そんなことを、

たったひとりのお客さまのためにすることのできる能力を持ったお店が、

他に存在するのかどうか、を

調べてみていただきたいなあと、いつも思います。

 

世のコンサルタント会社の中には、

一時間5万円以上の金額を要求する会社がたくさんあります。

そういう会社で、顧客に対し、

実際に、方針や目標を定めるための力になり、

結論を導き出せるようにしてくれる会社は、どれだけあるでしょうか?

 

革製品という、現実に目に見えるものを作っている私たちは、

ものづくりをしたことのない人にとっては、

単純な作業をしている人、と受け取られることも多いようです。

 

しかし、 コンサルティング能力、企画力、物資の調達力、製作の幅広い技術力、

この中で、どれひとつが欠けても、

1回で完璧なお品を作るフルオーダーは、不可能になってしまいます。

 

 

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だからこそ、たとえワールドワイドのブランドであっても、

よほどの顧客でない限り、

フルオーダーはお受けしないのです。

 

当店では、そういったブランドで、できない、と断られたお客さまのご注文を、

数多くお受けしてきました。

それが、当店の目指してきた道の結果です。

 

技術の研鑽が一生続く、険しくて、楽しい道です。

 

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