革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2013.09.3

フルオーダーメイドのお財布

 

お財布にもバッグにも さまざまな形があります。

しかしじつは、それらにはすべて基本形があり、

工夫した結果、思わぬ形に発展して行くのです。

ですから そのバリエーションは、作った人の数だけ出て来ます。

 

本日のお財布も、しかり。

似た形はいろいろ見ましたが、こういうアプローチは、はじめて!

 

フルオーダーメイドでは、毎回 初めて作るものばかりです。

オーダーメイドのお財布

「やっと、ほんとにオーダーメイドをしてくれるお店を見つけました!

このお財布は 10年以上使っているんですが、

もう、このメーカーでは作ってないんです。

それで仕方なく 他のタイプに変えたんですが、

もう毎日が ストレスで・・・

だから、同じものを作っていただきたいんです。」

 

また、「新しく作るなら なにか飾りを入れたいです。」 とのリクエストで、

ハートマークをお入れしましたが、

ハートマークにも、たくさんの種類がありますから、

形や入れる場所など、細かくご相談を承り、

依頼者のイメージを、なるべく忠実に再現しました。

オリジナル長サイフ

 

使った素材は、見本よりも少し堅めの、当店タシの革。

作りたては ちょっとぷくぷくしてますが、

半年ほど使っていただけば、しんなり、適度な柔らかさに育って

見本品と同じような、

でも、もう少ししっかりした使い心地になっていきます。

 

フルオーダーをお受けするときに大事なのは、

先にお書きした 「基本形」を見抜くこと、 と

このように、使う素材の特性を 完璧に把握していること、

とのふたつが 大きな要素です。

お財布の内側

 

さて このお財布、変わっているところは

カード入れの付き方。

 

最初は、どうしてこんな風になったのかと思いましたが、

使うシミュレーションをしてみて、納得の位置と付け方です。

 

このお財布を考えた人が、

どのようにお金やカードを扱うつもりだったのか、手に取るようにわかります。

 

どんなお品にも、目指す完成形があって、

手に取った製品の目指す意味を見つけることは、

デザイナーにとっては、とても興味深く、おもしろいこと。

お財布のカード入れ部分

 

新しくものを作る、ということは、

作る人が、そのアイテムをどのように捉え、

どのように使うことを考えているか、ということです。

 

作る人の数だけ さまざまな答えがあります。

 

しかし、それでもまだ、

自分に合った使い方のものを 見つけることが出来ない人は、

驚くほどたくさんいます。

お財布の内側ポケット

量産品は、あくまで ひとつの見本。

自分の使い方がそれに合ったら、とてもラッキーです。

しかし、もし合わないなら・・・我慢することはありません!

 

フルオーダーをお考えいただくと、膨大な時間の節約になります。

また、長く使うことで、新品の時よりもかっこよく 持つことができます。

 

なにより、毎日が快適。

 

いま、一番ホットな もの選びの選択肢は、フルオーダーメイドです。

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