2013.08.13

クロコダイル「ポロサス」で作ったiPhoneケース

 

最近では、牛革製品を使い慣れてきたお客様が

クロコダイルなど、遊びの要素が強い素材に注目していらっしゃいます。

 

かくいうデザイナーもその傾向にあり、

時に、ゴージャスな は虫類ものも作るようになってきました。

 

牛革は、ベーシックにいいものを長く、というイメージですが、

は虫類などの革は、ちょっとした小物や、

大げさでない小振りのバッグなどで取り入れますと、

ちょっと今日は楽しみたいな、という日には もってこい!です。

 

クロコダイル革のiPhoneケース

 

今日ご紹介するのは、iPnoneケース

以前にバッグでご紹介したクロコダイル 「ポロサス」を使いました。

 

マットな質感が 迫力と格を感じさせる、すばらしい素材です。

 

「いろいろなクロコダイルの革の使い方があると思いますが、

ど真ん中で、クロコのゴージャスを出して作っていただきたい」

というご依頼をお受けして、お作りしたお品。

 

オーダーメイドのiPhoneケース

 

そういう訳なので、定番ケースとは表のデザインを変えて、

ポケットが 斑の柄を遮らないように、一枚パーツにしました。

 

また、お客様のご希望どおり、そのまま中央でばーんと取ってしまいますと、

あまり大きくないお品なので、ちょっと単調な斑柄になってしまいます。

 

そこで、

クロコダイルの全体の景色が見えるところで作られませんか?

というご提案をしました。

 

「自然のクロコダイルの革」と「型押し」でもっとも違うところは、

上下・左右ともに、斑の大きさが中央からどんどん小さくなっていき、

クロコダイル全体の景色が見えるところです。

 

ですから、その景色が可能な限り見られる部分を選びました。

これはもう、見ていてすごく楽しいものになります。

 

裏地も革のiPhoneケース

 

ところで、通常、牛革以外の素材は 表側にしか使われない、ということを

みなさんはご存じでしょうか?

 

これは、コストを安くする、という意味で行われていることではありません。

 

余談になりますが、一般の量産品が 革のウラ地を付けない、ことには、

以下のふたつの理由があります。

1.コスト削減に繋がるから。

2.量産品特有の製作ラインに載せることが可能になるから。

 

しかし、牛革以外の素材には、そういう意味はありません。

これは、革の加工方法がまちまちで、革の厚みを微妙に変えることが

ほとんど不可能といっていいくらい難しいから、という理由です。

 

もし無理矢理作れば 製品自体の厚みが厚くなってしまうか、

薄くしすぎた場合は、耐久性がなくなってしまいます。

 

牛革は、0.1ミリくらいの単位で、さまざまに厚みを変えることが出来ます。

 

それが、牛革のすばらしさ。

だから、どんな革製品でも、

その用途に合わせた仕上がりで 作りあげることが、可能になります。

 

また、ご注文いただくお品を、適正な仕上がりにすることができるのは、

技術はもちろん、広くて深い知識のおかげもあります。

 

その力を付けるため、さまざまな努力をするのですが、

それを支えるのは、「好奇心」という 子ども心。

 

みなさまも、どうぞ楽しい夏休みをお過しください!