革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2014.07.15

ハラコの6連キーケース デザインを指定するパターンオーダー品

当店でご注文くださるお客様のご依頼ポイントは、

以下の二点に集約されます。

 

1.かっこいいこと

2.使い勝手が良いこと

どちらが優先されるかはそれこそ、ご注文者の考え方次第。

 

ほんとうに1.だけを追求していくと、

どうしても2.がおろそかになってしまいます。

 

ハラコのキーケース

 

お店の内装をやってくださったT氏などは

「かっこよく作りたければ、

使い勝手は我慢してくれないと・・・」という強者。

 

でもそんなのは困りますから

いろいろなアイデアを出し合って、なんとかするのです。

 

ですから、相談先が頑固な考えだったり、

柔軟性のない受注方法だったりすると、

とてもじゃないですが、注文者の希望はかないません!

 

普段ご注文を受けている立場にしてみれば、

自分がお客様になって

この世の中に存在してないものを注文する立場になると、

柔軟性のあるオーダー方法のところがいかに少ないか、

身をもって知ることができます。

 

今日ご紹介するのは、

「ハラコでこういうデザインで作ってください。」

という明確なご注文品。

 

ハラコと牛革を合わせたキーケース

 

「ハラコは、使って行くと毛羽が取れてきますよ。

それでも良いのでしたらお作りしますが。。」

「今まで使っていたので、それは知っています。

それでも10年は使ってきて、気に入っています。」

 

お話を進めて行くと、さらにご希望が。。

「このハラコに、普通の革を合わせて模様を入れられませんか?」

どんな模様にするのか、それによっては

お客様の気に入らないことにもなってしまいます。

この外側はそんなこんなで打ち合わせたデザインです。

 

このキーケースの場合には、定番ですし、

内装に変化はありませんし、使い勝手はわかっていますが、

フルオーダー品に関しては、

 

オーダーメイドのキーケース

 

デザインと使い勝手を融合させ、

ちょうど良いバランスで落としどころを見つけること、が

もっとも重要な事前設計です。

 

またお客様の立場になれば、

それはやらない方がいいですよ、という情報は

もっとも必要とする情報。

 

その情報は、同時に、設計する時にも必要な内容です。

あとから作り直すことはできませんから。

 

これなくしては製作に入れませんし、

この内容を踏まえたアウトラインが出るまでは

正確なお見積もりをお出しすることもできません。

 

当店のデザイナーは、

お客様のご希望を理解するために

特注品を作ってもらうことも、たくさん経験してきました

(といっても、どのジャンルでも、フルオーダーは

なかなか受けてくれるところがありませんでしたが)。

 

それで、どれくらいの期間なら、

お客様がリクエストをはっきり覚えていらっしゃるか、

そして作る方も、記憶が新しく、

正確に、集中して作ることが出来るか

という納期に関することから始まって、

ほとんどすべての先々に起こりそうなことを想像して、

もっとも良い形で

ご注文品をお渡しすることができるのです。

関連記事

  • プレゼント用「口金ボストン」

  • 内側

    とにかく薄い長財布のオーダーメイド品

  • カード入れ

同様のアイテムを見る: