2014.07.19

オーソドキシーの特製牛革について

お客様からおもしろい情報をうかがうことがあります。

たまたま今日は、昔から存じ上げているお客様から

表題の「革」について、話題をいただきました。

 

10年お使いのお客様

*お写真は、今日のお客様とは関係ありません。

 

「じつは先日、

オーソドキシーさんの革を作っている栃木レザーさんの

革製品ショップというのに寄ってみたんです。

何かいいものがあったら、と思ったんですが、

なんだかぜんぜん製品の雰囲気が違ってたんですけど、

あれは何か違うんですか?」

 

なかなかいいご質問をいただきました。

このお客様、日常生活で、当店の製品を

たくさん使ってくださっているので、自然と

革の違いを感じ取る感覚が身についてらっしゃいます。

 

十年ものの長財布

 

*このお財布は、10年以上お使いいただいたものです

 

「栃木レザーの革って、じつは

買う人に合わせて 細かく加工を変えているんですよ!

だからオーソドキシーの革は

オーソドキシーだけにしか入らないんです。」

 

「え、じゃあ、やっぱり革が違うんですね。

だからあんなに雰囲気や手ざわりが違ったんだ・・・」

 

 

「でも、デザインなんかも違う感じで、

ぜんぜんイメージも違っていたんですが、それは

革だけのせい、という感じでもなかったですが・・・」

 

「それがわかるなんてすばらしい感性をお持ちですね。

 

10年財布の内側

 

それはなぜかというと、

市販の革製品というのは量産品で、

裁断も機械で行い、流れ作業で作られているからです。

一枚の革から出来る限り多数の製品を作るには、

革のロスが少ないようにします。そのために

 

革の表面加工も厚塗りになりますし、

機械でパーツを取っていくと

ぶれがない分、ニュアンスがなくなります。

また、エッジの処理も簡単にしてあって、

面を取ったりしてありませんから、それもやはり

微妙なニュアンスをなくしてしまいます。

角が立っているイメージ、といえばわかりやすいでしょうか。

 

手裁ちで裁ち、足踏みミシンで縫うことで、

機械の出す正確なラインが少しゆらいで、

あたたかみが出るのです。もちろんこれは、

きれいに出来てない、ということとは違います。」

 

丁寧な縫製

 

「先ほど話の出たエッジの 磨きひとつとっても、

既製品では、これだけの工程の多さで作られてはいません。

そういう、

ほんとうはしなければならないことの積み重ねが

出来上がったお品の世界観を変えてくれるんです。

だから、そうしたお品を作るには、

細かい作業のすべてが、必要な工程なんです。」

 

「私ももの作りをする会社にいるのですが、

安価に仕上げるために作る製品は、

たしかに、違う製品になっているように見えます。

表面はもちろん、一見同じような出来上がりなんですが。。

使っていくとそれがわかるんです。

こちらの製品も、そういうことなんですね。

きちんと作っている、ということなんですね。」

 

質の良い革

 

今までにも

栃木レザーの革を使った製品フェアーに行った方が

同じことをおっしゃっていたことが何度もありました。

 

いいとか悪いとかいうことではなく、

ものの価値を見極める目をつけることが

たくさんの製品があふれかえる今の世では

大切なことです。

そうすることで正しい価値観が生まれ、

宣伝文句に惑わされない、メリハリのある

「ものとの付き合い」をすることができます。