革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2015.01.15

メンズブリーフケースのファスナー修理

長くお店をやっていますと、

8年ほど前にお作りしたお品は

少しずつ修理に回ってきます。

 

長年お使いのブリーフケース

 

今回のメンズブリーフケースもそのひとつ。

そろそろファスナーが閉じなくなったので

全部取り替えました。

 

確認したところ、

やはりスライダーの片側がもう、全く止まっていません。

よくぞここまで使ってくださいました。

 

ファスナーが壊れています。

 

鞄で消耗する場所というのは

だいたい決まっていて、

 

まず本体四辺の角部分の革が擦れて来ること、

ファスナーが傷んでくること、

持ち手が乾いて切れてくること、

というような順番でしょうか。

 

内装は大丈夫

 

実際としては

いくつかのバッグを持ち回していただくと

その寿命はかなり違って来ます。

 

雨の日にはナイロン素材をお持ちいただく

というようなことをしますと、それこそ

良い状態で長くお持ちいただけます。

 

革靴の使い方を思い出していただけると

良くご理解いただけるのではないでしょうか。

 

ファスナーを取り替えました。

 

とにかく革に大敵なのは、油分の不足。

女性のお肌の手入れを考えていただくと

よくご理解いただけると思うのですが、

 

油分が不足することでシワが深くなって

最終的には、革そのものが切れてくる、という次第。

 

オイルメンテナンスもバッチリ

 

今回のようなお直しの場合、

当店では、ひと月ほどかけて

油分の入れ直しをします。

 

それがこのお写真。

いつも手で撫でて、たまに油分を補っていただいていますと

油分の入れ直しで、こんなにテリが戻ります。

 

これでまた長くお使いいただけます

 

革製品をお使いになるときは、

ぜひこの使い方を思い出してください。

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