2015.04.19

定番マイティトートバッグのウラ地取替え

お持ち込みいただいたのは

十数年前にお作りした定番「マイティトートバッグ」。

 

「裏地がぼろぼろになってしまって。。。

取り替えることはできますか?」

 

トートバッグのメンテナンス

 

ベージュの型押しでお作りしたものですが、

きれいにツヤが出て

大切にお持ちくださっているのがわかります。

嬉しいですね。

 

当店でお作りするお品は、

修理するときのことも意識しています。

 

修理に関しては

デザインや構造などとの兼ね合いから

どうしても

高額になってしまうものもあります。

 

ですから、可能なものに関しては

なるべく、そうはならないように意識してお作りしている

ということです。

 

劣化したウラ地

 

当時の当店のウラ地は、現在のナイロン素材とは違って

布にビニールコーティングしたものを使っていました。

このウラ地、今は使っていません。

 

なぜなら、大昔、このウラ地は

軽くて丈夫で、10年くらいは充分保ったのですが、

時代が変わるにつれ、お値段は高くなっても

耐久性は以前の半分くらい、

5年も保たなくなってしまいました。

 

メンテナンス後のトートバッグ

 

つねに素材の追求をして、

いろいろなものをウォッチングしていると、

以前と変わらないような具合で売られている素材でも

品質が変わってしまったことに気づきます。

 

売りっぱなしの店やメーカーでは

恐らく気づくことはないでしょう。

 

オイルメンテナンス

 

このお客様は、当店で

いくつかのバッグをオーダーしてくださって

上手に使い回しをなさっています。

 

そういったお気遣いが、このバッグを長持ちさせ

このような美しいテリを出す結果に繋がっています。

 

今回、お客様にお持ちいただいた

このトートバッグを作り始めた初期の頃には、

フタ裏の素材は、今とは違って布でした。

 

当店では、長く売れ続けている評判の良い定番でも

品質がもっと良くなる思いつきがあったら

すぐにそれを反映させています。

ですから今は、フタの裏は革でお作りしています。

 

新しいウラ地

 

「品質の良いものを作る」を一番に考えている当店は

表素材である特製牛革のクォリティの維持や

ウラ地など、各パーツに使う素材の吟味など

つねに研鑽を続けています。

 

ナイロンプリントのインナー

 

定番であっても「オーダーメイド」で仕上げ、

一点一点に心血注いでお作りすることが

つねに品質をアップさせる要件です。

 

「オーソドキシーのすべてを

あなただけのために」

革にとっては受難の時代ですが

できるかぎり、今の姿勢を貫きたいと思います。