2016.11.25

机に立つペンケースのフルオーダーメイド

「ペンケースが欲しいんですよ。」

と、2~3年ほど前

お写真をお送りくださったクライアント。

そのお写真のペンケースは、

一本一本のペンを別々に入れて巻く

化粧ブラシ入れのようなタイプ。

 

見本と並べて撮影

 

「そのタイプですと

一対一対応のペンループをお付けするので、

たくさんお入れになると嵩張りますし

使い勝手がどうかと思われますが…」

というやり取り後、

もう少し何かをお使いいただいてから

たたき台になるタイプを

お考えください、となっていました。

それから2~3年。

デザイナーは、

ずっとデスクトップに置いてある

そのペンケースを見ては

何となく考えていたようです。

 

見本と比較

 

いよいよご来店くださった時、

お持ちいただいたのが左側の見本品。

建築家などのクリエイターの方から

とても評判の良いお品だそうです。

 

「いろいろ考えたうえで

これを使うことにしました。

使ってみたら、案外いいんですよ。

机の上で立ちますし。」

というご感想なので、

素材はまったく違いますが

ほぼ忠実に再現しました。

 

丈夫は外側に折れる

 

変えたところは、左側のペン挿し。

太さの違う万年筆を

ペンがぶつからないように

一本一本収めるループにしました。

 

「お、このペンループ、ピッタリだ。」

一番太いペンを

直径が1.3ミリしか違わない別のペン用の

ループに入れようとしたところで

気づいてくださったのが

それぞれのペンの入れ心地の良さ。

 

スタンドとしても使える

 

「ベンツのドアの開閉のスムースな感覚、

あれを狙って、うちでは

こうした部分を作っています。」

「ああ!私の仕事でも

その例えは使いますから、よくわかります。

ほんとにいい感じですね。」

何度もペンを出し入れするクライアント。

お分かりいただけるのが嬉しいです。

 

形状はホックで固定

 

「革素材でこのお品を再現する時、

一番気を使ったのは

ちゃんと立つことです。

 

革は使っていくと柔らかくなる性質なので

根本的にナイロンの端処理とは

異なる経年変化になりますから。」

 

どうやってこの素材を

長持ちさせるようにしたかは秘密ですが、

それをお見せすると

建築家のこのクライアントは

にっこり笑ってくださいました。

 

その後ひとしきり家を建てる時の

興味深いお話を伺いました。

すばらしいお仕事をなさる方に

お持ちいただけるのはありがたいことです。

どうぞ長くお使いください!