革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2017.03.4

「小さくてたくさん入る財布」のオーダーメイド品

最近ご注文が続いているのは、

「許容量よりもたくさん入る財布」です。

それは何?とみなさまの頭の中では

?マークが踊っているでしょうか?

それとも、

わかるわかる、という反応でしょうか?

今日はそんな財布のご注文をご紹介します。

 

 

先日ご紹介した中で、

初めてこういう作り直しをしました、

ご記憶にあるでしょうか?

そう、黄色いお財布です。

 

 

あれから始まって、なぜか

同じようなリクエストが何点か続いてます。

多分これが、今まで大流行りだった

「薄い財布」と対極をなす

一ジャンルになっているはずです。

こういうリクエストは

量産品には対応できないと思いますが。

 

 

要は、どの方も、

市販の一般的な財布や名刺入れを

ご自分の求める使い方をなさって、

どんどん増えていくカードを

一括して持ち歩くことに特化させています。

 

だから、現在使っている財布を拝見すると

これは!!という状況になっています。

どなたも、小さなお財布になんと

30枚以上のカードが入っています!

 

 

上の二枚のお写真は、あるクライアントの

まさに現在お手持ちのカード入れ。

 

この「小さな」というところがミソで、

ほとんどの方がポケットに入れて

携行しているようなのです。

 

そして「これと同じものを作ってください」

というリクエストをくださいます。

 

 

革の特長は、パーツが伸びるところ。

長年かけて、一枚、また一枚と

少しずつ革を(無理に、ですが)伸ばして

結果、一か所に15枚入るようになった、

というようなカード入れ部分は、

一朝一夕にはできあがりません。

 

かといって、セオリー通り

厚み分をちゃんと取ったりすると、

クライアントがお望みになった以上の

大きいサイズになってしまいます。

製作側にしてみれば、

なんと難しいリクエストでしょうか。

 

 

新しく出来上がったカード入れは、本来

中味がなければこんなにスマートです。

 

今回は、

それぞれのカード入れに何枚入るのかを

決めていただき、

それに合わせてお作りしました。

 

革の使い方も今までとは変えたりして、

最初から一か所に15枚入るカード入れを

お作りしています。

 

 

クライアントに

「ある程度以上の歪みは抑えられませんよ。」

とお話しますと、どのクライアントも

「当然そうなるでしょうね。」

というお返事。

ご理解くださっているわけです。

 

最初はクレイジーな作業と思いましたが、

何とかご希望をかなえて差し上げたい

という思いが、

新しいテクニックを開発していきます。

 

 

こうして喜んでいただくことが

製作の原動力。

お受け取りの際に

「よくやった!」と一言いただくことで

またがんばれます。

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