2017.05.15

見本あり、がま口小銭入れ付き二つ折り財布

がま口を作れるようになったら、

立て続けのご注文をいただいています。

 

今日ご紹介するのは、

80代のお母様のために

お嬢様がご注文くださったがま口財布。

 

見本と並べて

 

「20年ほど前に買った財布で、

こんなぼろぼろになってしまいました。

がま口の大きさが小さいところが

一番気に入っているそうなので、

同じサイズで作っていただけませんか?

 

他の財布をいくつか買ったのですが、

結局満足できなくて困っています。」

 

見本品

 

とにかくがま口の場合、

ご希望にかなった種類の金具を

あらゆる方法でお探しします。

 

残念ながら今回のサイズはなかったので

「見本品から金具を外して

それをまた使ってもいいでしょうか?」

とお尋ねしたところ、

ご快諾いただけたので

下のお写真のようなことになりました。

 

金具を再利用

 

再生させて使える金具であれば、

今回のような対応ができます。

再生させられないものも

たまにあると思います。

何度も書きますが

がま口の場合、金具がポイント。

 

今回のご依頼者のお母様は

小柄で手の小さい方なので、

これより大きい財布は

使いにくく、つらいそうです。

 

同じ形

 

ご年配の方には

ルバルという柔らかい革でお作りし、

手触りを優しくします。

 

裏地も革を使うことで

使ううちにもっと手に馴染みますから、

どんどん愛着が湧く

手触りになって行きます。

 

外ポケット

 

外ポケットもあり、

使用者がどのように使っているかが

手に取るようにわかります。

 

さすが20年前のお品は

丁寧に作られていて、今では

こんなきちんとした製品には

お目にかかれないと思います。

 

内側

 

いろいろな製品価格が安くなったことで、

市場に出すことのできなくなった製品が

たくさんあることでしょう。

 

効率を重視することで

失われていった、

確かなものづくりの精神を

昔の製品からは感じることができます。

 

金具の使い方

 

もしみなさまが、これは

最高に使いやすい財布(バッグ)だ!

というものをお持ちでしたら、

どうか、ぼろぼろになっても

処分なさらないでください。

 

札入れ部

 

そして当店にお持込ください。

新しく、

そしてもっと使いやすく

改変してお作りすることができます。

 

厚み

 

お受け取り時に

クライアントが見せてくれた

喜びの表情が忘れられません。

ありがとうございました。