革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2021.01.15

コードバンのフランクリンシステム手帳 205

 

コードバンの人気は

ますます出ている感じがします。

 

今回のコードバンは日本製。

日本で作ったコードバンの特徴は、

・色揃えが豊富なこと、

・水ジミができにくいよう

薄っすらと表面をコーティングしていること、

の二点です。

 

だから扱いは楽ですし、

コードバンは丈夫なので、長保ちします。

 

 

 

色揃えでは、このシステム手帳のように

コーヒーのようなお色もあれば、

ワイン・グリーン、茶系の濃淡など、

他国のコードバンには見られないものもあります。

 

色なのか、手触りなのか、

他の要素なのか、

私どもは、クライアントのご希望に適った革が

良い革だと思っています。

 

そのために 店頭では

どのタイプの革でも見本を持ち、

みなさまにお見せして、触っていただき、

それぞれの革の特徴をお話ししています。

 

 

 

革の場合、ほんの少しの加工の違いで

まったく違う特徴になりますから、

見てみて、触ることで

ご注文者それぞれの「好き」がわかります。

 

そしてエイジングする革が好きなのか、

変わらない革が好きなのか、

あるいは手入れを必要とするのか、

手入れいらずなのか、

さまざまな要素をご説明することで、

「大好きな革」を選んでいただくことができます。

 

今回のシステム手帳の普通でないところは

いろいろありますが、

内側の素材もそのひとつ。

 

形としては、ハードカバーの本のように

きっちり厚みをとっていながら、

180度ビタッと開けるところが

なかなか製作の大変なところですが。

 

 

 

内側は、、、近年のように

牛革の原皮の状態が悪い中で、

栃木レザー㈱が作ってくれている、

「ベージュ」で製作しています。

 

革の色の中で、ベージュほど

ごまかしの効かない革はありません。

革の下層が悪い部分や

ちょっとしたキズなどが目立ちますから、

そこを避けてパーツを取るとなると、

見える革部分以外に

かなりの量の革を必要とします。

 

しかし、いつまで

この革を作り続けられるかわからない

原皮の状況を見ますと、

 

何十年に渡る経年変化を楽しめるこのお品は、

最高にパフォーマンスの高い「道具」に

なってくれると思います。

 

 

 

長く使うために必要なのは、

道具に愛着を持つことではないでしょうか。

そして、たとえ生活の状況が変わっても、

今までのような状態で

その道具が必要なくなったとしても、

他の使う場を見つけたり、

(それがなければ)人に譲ることで、

引き継ぐことができます。

 

引き続き使うことで、

すばらしい経年変化をしてくれて

驚くようなお品になります。

 

そのうち、

こちらのお品の経年変化を拝見できることを

楽しみにしております。

ありがとうございました。

 

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