革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2021.03.12

キーホルダー付き小銭入れ 2002

 

これまた初めて見る

キーホルダー付き小銭入れを

ご紹介します。もちろん見本あり。

 

これに裏地を付けるとなると、

オリジナルに比べて厚みが増すことを

避けることは出来ません。

 

ですから、それがご注文者にとって

良いことか悪いことか、

それぞれお選びいただくしかありません。

 

 

 

一枚目のお写真では、いったいこれが

どういう製品なのか

わからないと思います。

 

そこで、下のお写真をご覧ください。

小さいサイズのファスナー小銭入れに、

3連キーホルダーが付いています。

これがこのお品の全体像です。

 

 

 

見本品はかなり薄く

ほにゃほにゃでしたから、

それよりもう少ししっかりします、

そのため、サイズを少し大きくしないと

今の収納量にはならないでしょう、

というご説明をしたところ、

 

裏地なしで

大きさをなるべく同じにすること、

というご決定をいただきました。

 

 

 

当店のルバルは柔らかな革なので、

ある程度厚みがあることで

丈夫さを保っています。

 

そういう革に対して

これだけの薄さを求めますと、

丈夫さという意味では 正直、

あまり期待できません。

 

 

 

こうした場合、

使っていって柔らかくなる革だからこそ、

敢えてもっと厚みのある革で製作する方が

お薦めなのですが、

 

キーをホールドする部分を

ホックで留める必要がありますから、

革を厚くすると

ホックの留まりが悪くなってしまいます…

 

今日はウダウダと書いてしまいましたが、

毎回毎回、細部から出来上がりまですべて、

クライアントのご希望に沿って

なおかつ最良の道を選択することには、

ほんとうに神経を使います。

 

たまには企画の決まったお品を

何も考えずにたくさん作ってみたい、

とも思いますが、

やはり一人一人のご希望を伺って

お作りすることに「やりがい」を感じます。

 

このたびはありがとうございました。

 

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