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6/6(金)はお休みします~栃木レザーでの研修~

6/6(金)はお休みします~栃木レザーでの研修~

 

6月6日(金)は、

年に一度の栃木レザー研修です。

 

今年はデザイナー・クラフツマンと

全員揃ってお訪ねします。

 

オリジナルレザーの品質を保つため、

担当者と打ち合わせするこの機会を

毎年大事にしています。

 

 

 

 

電話やメールにはお返事できません。

どうぞご了承ください。

 

3部屋の薄いブリーフケース 504N

3部屋の薄いブリーフケース 504N

 

遠方からのご相談者が

ご来店くださいました。

 

見本のバッグをお持ちになって

「これが気に入ってるんだけど、

革を変えて作りたい。」

というご依頼です。

 

 

 

 

聞き取りしましたら、お手持ちの

バッグで特に不便はないとのこと。

ですから仕様は、

マイナーチェンジで留まっています。

 

 

 

 

今回のもっとも大切なご希望は

「柔らかい革で作りたい、

でもある程度形が取れて欲しい」

というものです。

 

このように、素材と

出来上がり状態が相反するご希望は

案外多く、これを可能にするには

工程が極端に増えて複雑になるため、

量産品でできることではありません。

 

 

 

 

 

 

元のバッグはイタリアの革で

厚い1枚革を使っていますから、

重いことは重いですが

そのおかげで形崩れはありません。

「軽くなると嬉しいです。」

というご希望もあり、

 

これをどうやって軽くするかが

今回の課題でした。

 

 

 

*キャリーバッグに載せられる

オプションを追加

 

しかも、3部屋の厚みはそれぞれ

これ以下には作れないほど薄く、

みがき仕上げをすると

ファスナーの布端が出てしまうため、

端処理は革でくるむ形となります。

 

ここで余談ですが、

端処理にはみっつの方法があります。

・みがき仕上げ

・ヘリ返し仕上げ

・革でくるむ仕上げ

 

 

 

 

 

 

この3種の方法は、

デザイン的な意味を持たせる場合も

ありますが、

基本的には、どういう革を使い

内装の素材をどんなものにして

どういう作り方にするか、

という製作方法から

必然的に決まって行きます。

 

 

 

  

 

 

一般に売られている製品は

安価なものからブランド品まで

ほとんどが量産品ですから、

 

出来上がりのデザインに向けて

最適な素材を用意し、セオリーどおり

製作されているものがほとんどです。

 

 

 

 

 

 

当店フルオーダーメイドは

どんな革素材をお選びいただいても、

理想に近づけて製作するのが可能な

稀有な技術です。

 

さまざまな特徴を持つ革素材を

どのように料理するかは、

一点一点のオーダー内容によって

すべて変えます。

お料理ならば、例えばジャガイモを

日本料理、フレンチ、中華料理etc

へと、それぞれ使いこなす感じです。

 

 

 

 

今回お選びいただいたのは

「柔らかい手触りの革」でしたから、

当店オリジナルレザーのルバルを

使っています。

 

使うほど気持ちよくなるこの革を、

使えば使うほど、きっと

持ち主は気に入ってくださるでしょう。

 

長くご愛用いただくことを

心より願っております。

 

製本されていないA4用紙の台本カバー 505N

製本されていないA4用紙の台本カバー 505N

 

いよいよ、台本サイズにも

A4が増えてきたようです。

 

今回お作りしたのは

製本されてないA4用紙台本カバー。

 

 

 

 

お話しをお聞きしますと、

原作のある2.5次元舞台ですと

コピー用紙で、製本されてない台本が

用意されることが多いようです。

 

どんな台本カバーをプレゼントしよう

と、お考えになったご依頼者が

細かくお調べになってのご決定です。

 

そういえば、以前お任せで

違うタイプの同じご希望のカバー

お作りしました。

 

このカバーは、定番の

「A4二つ折りホルダー」を元に

お作りしています。

 

 

 

 

用紙をどう留めるかというと、

厚いクリップを使うのだそうです。

これも、以前お作りしたA4台本カバーと

同じ使い方です。

 

2.5次元劇の場合

台本の変更も少なくないようで、

用紙の取り換えも多いとのこと。

それでこういう形の台本になる訳です。

 

 

 

 

ですからカバーの厚みは、

クリップで挟んだ状態の1センチ厚が

入る絶妙な厚みにしています。

 

革は伸びてくれますから、

多少厚くなってもきれいに入ります。

 

長保ちも革のステキな特長ですが、

使い方に合わせて伸びてくれることは

もっとも優れた革の特長です。

 

 

 

 

今回の推しの俳優さんには、

特別な記念公演のプレゼントです。

 

「推し」をお持ちの方はたいてい、

華やかな空気を纏っています。

嬉しそうですし、生き生きしています。

 

デザイナーも「推しを探そうかな。」

と言うほど、変わる方もいます。

親しいご依頼者の中に

突然きれいになった人がいて、

理由をお尋ねしたら、推しができた、

ということもあったようです。

 

 

 

 

このご依頼者も、偶然

この俳優を見つけたのですが、

その方がいることが

「ほんとに楽しいです。」とおっしゃり、

その方の特別な記念として

すばらしい台本カバーを

自分がお贈りできることも嬉しい、

と美しい笑顔を見せてくださいました。

 

 

 

当店で台本カバーをお作りして

お名前をお入れした方々は、

のちにどんどん有名になっています。

さすが当店の顧客のみなさま、

見る目があります!

 

この俳優のお名前を

毎日のようにお聞きする日々を

楽しみにお待ちしております。

このたびはありがとうございました。

 

ポロサスのサングラスケースをハードに変更 50401

ポロサスのサングラスケースをハードに変更 50401

 

以前お作りした

一部ソフトタイプのメガネケース

「全面ハードにできませんか?」

というご依頼をいただきました。

 

前回お作りした折には、

小さめのバッグにも入るように、

と一部分をソフトにした

ポロサスのメガネケースです。

 

 

 

「完成させた製品は直せるの?」

という問いに対する確実な答えは、

ほとんどの製品は無理、ということ。

 

今回だけは直せただけの話なので、

これは、例外中の例外と思って

お読みくださいね。

 

 

 

全面ハードなこのケースの形は、

できあがってみますと、みごとです。

 

これは新作定番ですが、

今回のようにハードにも作れます。

 

ひとそれぞれ

リクエストがあるでしょうから、

定番に対してのご希望も

お知らせください。

できる限り対応します。

 

 

 

今回の修正は、全面バラして

内側の素材もすべて取り換え、

外側の革以外すべて作り直しています。

 

完成製品を修正する、ということは

以前も書いたと思いますが、

必要な手当の部分まで

製作順序を巻き戻していくこと。

 

のちのちの保ちを考えますと、

できれば避けたい行為です。

 

 

 

前回のご注文時に

ご注文者のご決定への迷いを感じた

デザイナーは、

「この形なら、出来上がった後でも

ハードに修正することは出来ます。」

と申し添えました。

 

そのうえでどちらを選ぶか、という

選択の条件としてお話ししましたが、

どうやらその提言は功を奏しました。

 

 

 

ふたつのサイズや細部の違うメガネが

両方うまく収まるサイズで、

ハードになったこのデザインを

とても喜んでくださいました。

 

「毎回、期待を上回る出来ですね!

このお店のフルオーダーって

そこがすばらしいです。」

 

このたびもありがとうございました。

いつも厚い信頼をお寄せいただき

嬉しい限りです。

 

ハイブランド革2色の組み合わせ、折り財布 503N

ハイブランド革2色の組み合わせ、折り財布 503N

 

以前、同じ革の組み合わせで

文庫本カバーをご注文くださった

ご依頼者が再訪してくださいました。

 

「以前の革の組み合わせが

とても気に入っています。

ちょうどお財布もそろそろ…と

思ったので、同じ革で作ろうかと。」

 

 

 

欲しい形は決まってらっしゃるので、

ご相談は早々に済みました。

 

外側はダークグリーンの革にして

一部に赤を入れるので、

デザインをも少し個性的ににしたい

と、札入れの見える部分だけを

赤にしたらどうか、と

ご相談をいただきました。

 

 

 

この2色は個性的な組合わせですが、

札入れ部分の

ほんの少し見えるところを赤にすると

さらにステキになりました。

 

出来上がり時ご覧になって、

「ああ、ここは赤で良かった!」

と歓声を上げてくださいました。

 

 

 

 

ご注文者は続けて、

「途中で確認のメール入れて

すみませんでした。

どうなるのかわからなかったから。」

とおっしゃいます。

 

何があったかと言いますと、

前回お作りした文庫本カバーには

その製品の大きさに見合った太さの

赤ラインを入れたのですが、

 

赤ラインはすべて

その太さかとお思いだったようです。

それで「この札入れには

もっと細いラインを入れて欲しい。」

というご希望を、ご注文後に

メールでお知らせくださいました。

 

 

 

当店は、一点一点お作りしますから、

大きさの決まったひとつのパーツを

使いまわすことはしません。

 

同じデザインでも、大きさが変われば

ラインの太さや縫い糸の幅まで、

すべてのデザインを

製品の大きさに合わせて変えます。

 

それが見た目のデザインの

正しいあり方です。

 

 

 

でも、そんなことをしている

製作所はありませんし、

逆に私たちが底までしていても、

気づいてくれる方はごく少ないです。

 

ですからデザイナーは

「いえいえ、

気になることや、思ったことがあれば

何でもお話しくださいね。

ご存じないのは当たり前ですから。」

とみなさまにお話しして、

どんなご質問もお受けしています。

 

このたびのご注文も

ありがとうございました。

このお財布が幸運を運んでくれることを

願っております。

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