革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2019.05.12

20年前の定期入れと、新しい二つ折り財布 88

「20年ほど前、下北沢で作ってもらった

定期入れを直していただけますか?」

 

とても気に入ってるとのことですが、

そろそろ糸が切れてきたので

縫い直して欲しいというご依頼です。

 

 

「ほんとに良く使っています。

革の手触りが良くって、縫い直せば

まだまだ使えるのではないかと

思っています。」

嬉しいご依頼です。ありがとうございます!

 

 

この手のアイテムは、

折り目の部分から糸が切れて

だんだんと傷んでいきますが、

丁寧に使ってくださる

クライアントのおかげさまで

この定期入れは、

 

ちょっと縫い直ししただけで、

まだまだお使いいただくことが出来ます。

 

 

同時に、もうひとつご依頼をいただきました。

「気に入っているお財布があるんですが、

これと同じものを

作っていただけるかしら?」

 

拝見しますと、

昔はたまに見ることのあった

懐かしいタイプのお財布です。

 

 

「あら、できるんですね!

ではお願いいたします。」

 

それでお作りしたのが、このお財布。

当店の定期入れもですが、

このクライアントは、気に入った良いものを

長くお使いくださる方です。

すばらしいことです。

 

 

新しい革でお作りすると、

たいていは見本になったものより

大きく見えますが、

こちらもやはりそうですね。

 

この革が柔らかくなって

小さく感じるようになるまでに

少しお時間をいただきますが、

 

 

当店の革は、こなれてくると

手に張り付くような手触りになってきます。

見本になったお財布も

同じようなタイプの革。

 

クライアントが何をお好みなのか、

たいてい

お手持ちの持ち物を拝見しますと、

はっきりとした言葉でいただかなくても

わかります。

 

 

こちらも定期入れと同じくらい長く

お使いになった、という

お話を伺いました。

 

当店クライアントに多くいらっしゃるのは、

気に入ったものをずっと使う方々。

 

 

昨日テレビで

片づけの極意番組を見ていましたが、

その時のモデル家庭には

驚くほどたくさんのモノがありました。

その番組では 不用品はすべて、

断捨離の名のもとに

すぐに捨ててしまうようです。

 

ひとつの家庭でこれだけのごみが出る。

そういう家庭が

国中でどれだけあって

どれだけのごみの量になるでしょう?

 

 

そんなことをつらつらと考えるうち、

当店クライアントのみなさまはきっと

不用品の少ない生活をしてらっしゃることと

思いました。

 

良いものを長く使う方は、

なぜそれを買うのか、

それをどうやって使い、

ほんとうに必要なのか…を

買う前にお考えになるのだろうと感じます。

 

こうしてみなさまにとっての

「必需品」を作り続けられることは、

とてもありがたいことと思います。

 

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