革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2020.01.21

カードケースであり、スマホスタンドであり… 99

これほど変わったオーダー品も

なかなかないでしょう…

 

最初にお話をいただいた時には

「これ、ほんとに作るんですか?」

という気持ちが先行しました。

 

 

一枚目から三枚目のお写真を

まずご覧ください。

薄べったいカードケースに

オビのようなものが付いている、

全体像が分かると思います。

 

これだけご覧になれば、

オビをどこかに取り付けるのかな?

くらいの感じでしょう。

それこそ、どこが難しいの?

という感じ。

 

 

実際カード入れの中に入るのは、

カードが5枚。

できる限りコンパクトにして、

持っている感が少ないようにしています。

 

なぜコンパクトにするかというと、

四枚目からのお写真を

ご覧いただくことで、

やっと正しくご理解いただけることでしょう。

 

 

このカードケースは

スマホの裏に張り付けて、

必要最低限のカードを持ち歩き、

 

かつ、下のお写真のように

スマホスタンドとしても使える、

とても便利なアイテムです。

 

 

スマホスタンドとして使えるためには、

スマホ→カード入れ→オビに通したパーツ

まで一直線に、

なだらかな角度が

付いていなくてはなりません。

 

これを逆算して

すべてのパーツを作り上げていく、

超絶技巧の小物です。

 

今までお作りしたどんなものよりも

難しいかもしれません。

 

 

ちゃんと考えて製作したおかげで、

上のお写真のように

なだらかな角度をうまく付け、

スタンドとしての機能を

きちんと果たしてくれます。

 

 

そしてオビに通したパーツは

何だったかというと、

スマホを指で固定するための

手に通すパーツでした。

 

これもぴたりと決まったサイズで、

絶妙な使い心地です。

今頃は、ガンガン

お使いくださっていると思います。

ありがとうございます。

 

 

ところで、小物のご相談で

お見積もりをお出しすると

「小さいのにお高いですね。」と

言われることがあります。

 

でも、よく考えてみてください。

ミニチュアのバッグを作ろうと思ったら、

しかも、大きなバッグと同じ仕様で

使えるように作ろうと思ったら、

どれだけ大変でしょう?

 

大きなバッグには

ミニチュアバッグと比べますと

精度を必要とされません。

 

ということは、小さければ小さいほど、

製作は大変になります。

 

そんなわけで、じつは小物こそが、

技術の見せ所となります。

 

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