革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2021.02.14

見本のある筆箱(ペンケース、筆入れ) 2010

 

世の中にはいろいろな市販品がありますが、

・サイズが合わない

・色が気に入らない

・変えたいところがある

等の理由から、

フルオーダーメイドに至る方もおいでです。

 

本日ご紹介するペンケースは、

まさにそんなご注文品。

ご本人の持ち物と

販売品のサイズが合わないことから、

ご注文いただきました。

 

 

 

パッと見、楽しい色合わせなのも

クライアントからのご依頼です。

たまたま

栃木レザー㈱のオレンジがあったので

成り立った色合わせです。

 

表から見るとシンプルですが、

これがなかなか凝った筆箱であることには

驚いていただけると思います。

 

 

 

今回の場合、クライアントのご希望品が

ほとんどその市販品と同じでしたから、

最初にURLをいただき、

製作の可否を検討することになりました。

 

拝見すると、どうなっているか

判らないところがいくつかありましたが、

そこはアームチェアディテクティブのごとく

想像力を働かせて、読み解いていきます。

 

今までも、ほんの小さな1枚の写真から

財布やバッグの全体像を導き出して

製作したことは何度もあります。

これがまた、おもしろい作業です。

 

 

 

どういう経路でこの製作方法にしたのか、

そこまではわかりませんが、

「こういう形にしたい」という

最終目的に向かって

どんな製品でも、努力を重ねています。

 

そういった経緯に敬意を払って行う

この作業では、

まさに発案者と製作者の気持ちを

トレースすることになります。

 

そうすると今度は、

その製品に行き着いた人たちが、

どんなに強く

自分の理想の製品を探し求めたのか、

という行動までをも感じます。

 

 

 

この筆箱は二段式になっていて、

下段には

スケールやハサミ、替え芯が入り、

上段には

少し太めのペンなど、数本が入ります。

 

出来上がってわかったのは、

これひとつ持ち歩けば

どこででもパッと工作ができること。

 

今回は明確な出来上がり像があったため、

どんな目的でご注文いただいたかまでは

伺っておりませんが、

きっと今頃は楽しんでくださっているはず。

ありがとうございました。

 

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