革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Craftsmanship

技術へのこだわり

「クラフツマンがもっとも大きな誇りを抱くのは、
成熟する技術である」
(『作ることは考えること』リチャード・セネット)。
オーソドキシー・クオリティを支えるのは、
このような姿勢で40年以上にわたり多彩な革製品を幾千、
幾万もつくりだしてきたクラフツマンシップです。
どのような難題をもクリアして、
ご要望にお応えすることができます。

素材を活かす熟練のクラフツマンシップ。

オリジナル革のベア・スキン・レザーの特長をフルに生かして仕立てるにはまず、「革目の方向の選択」や「皮膚下の繊維の見立て」などの技量が必要です。10年以上の経験を持つクラフツマンでなければパーツ1つ切り出すことも困難な作業です。経験を積んだクラフツマンだけが、当店オリジナルのベア・スキン・レザーの良さを最大限に引き出し、様々な革製品を最高の状態につくり上げることができます。

軽さを徹底的に追求しています。

通常、革製品の長保ちする度合いは、革の重さに比例します。しかし、オーソドキシーが重視しているのは、持ち物の重さが身体に負担をかけず、快適に10年間をお使いいただくこと。10年タームで個人のライフステージやライフスタイルが変化していくからです。そのために、0.1㎜単位で革を漉き、パーツごとにグラム単位で軽くしていきます。どのオーソドキシー製品も「見た目よりはるかに軽い」「身体が楽になる」と定評があります。

完成度を追求するとパーツの裁断も手作業になります。

オーソドキシーでは、1枚の革素材のうち最も良い部分だけを使って製品をつくり上げます。貴重な革だからこそ、パーツの裁断作業も手裁ちでおこない、金型はいっさい使いません。各パーツの小さな誤差が出来上がり時の違和感を生んでしまうため、もっとも正確なパーツを生み出せる手裁ちを採用しています。この手作業による精緻な裁断は、その後の、革を薄く漉く工程等の精度を向上させてくれます。

無尽蔵の技術とアイデアでハードルを乗り越えます。

たとえ技術的に大きなハードルが立ち塞がっていたとしても、それを乗り越えるために何が必要かを丁寧に見抜き、無尽蔵とも言える技術のストックとアイデアとを駆使し解決していきます。それこそが、40年にわたって磨き上げられたオーソドキシーのクラフツマンシップです。

使い心地を追求したら芯材も革になりました。

例えば、ベルトの芯材にも妥協はありません。一般的にベルトには紙製の芯材が使われますが、これは革が伸びても芯材の紙が伸びないため、芯材だけが切れやすく、使い心地も良くありません。まっすぐに作ってあったベルトが、長く使うことで持ち主のウエストラインに合わせて曲がってくれるよう、オーソドキシーでは芯材にも革を使用しています。

細部へのこだわりが品質を支えています。

ミース・ファン・デル・ローエは「神は細部に宿る」と言いました。オーソドキシーのクオリティは、細部や目に見えないところにまで技術の粋を注ぎ込むことよって実現されています。例えば、これはバッグのカード入れになるパーツ。5枚の革を重ねてつくりますが、表面の仕上がりに凹凸ができないように、細かく調整しつつ漉いて、厚さをそろえていきます。

無数の選択肢からベストの解決策を選んで縫製します。

オーソドキシーでは、完成度の高い製品をつくるため、個々に微妙な調整を加えつつ縫製しています。これは製品の種類やデザインによって、糸の太さ、針目のピッチ、端から何ミリを縫えば一番美しいか、などが異なっているからです。無数の選択肢から、バランスを踏まえた美しい縫い方を選び、足踏みミシンで集中して縫い上げます。

ストラップの長さも体形や使い方に合わせます。

鞄のストラップも体形や使い方に最適な長さで調整します。身長や胸板の厚さなどの体形はもちろん、使い方は片掛けかたすき掛けか、冬に着用されるコートの生地の厚さなど様々な条件を考慮して、最適な長さとセンターホールの位置を決めていきます。

ファスナー1つで、大きく印象が異なってきます。

開ける、閉める、という機能は同じでも、ファスナーのデザインや色、持ち手の違いで大きく印象が異なってきます。40年以上にわたって無数の革製品をつくってきたデザインと技術の蓄積があってこそ、仕上がりをイメージしつつ用途やTPOをデザインに取り入れて、ご要望に応えることができます。

画竜点睛となる角の処理。

内縫いのバッグの場合、形を最終的に整えるのは角をつまむ一目の糸です。二角をつまむか、四角をつまむかでも、バッグの印象が大きく変わってきます。使い勝手を考慮しながら、それまでの工程で整えられた形状に最適の表情を与えられる選択を、デザイナーとクラフツマンとでおこないます。

仕上げにも細心の注意を傾け妥協がありません。

製品の最終仕上げにも妥協がありません。例えば革製品の末端処理には、ヘリ返しとコバ磨きがあり、前者はどんな革でもできますが、後者はタンニン鞣しの革でしかできません。オーソドキシーではタンニン鞣しの革素材を使用しているので、コバに色を付け、その上にフノリを塗って布で丁寧に磨いた後、蜜蠟で表面処理します。ツヤが出て滑らかになり、耐久性が生まれます。

検品して完成。納品してもお付き合いは続きます。

検品は様々な角度から念入りに行います。表面の仕上がりに問題がないかだけでなく、例えばバッグの場合には想定された荷物を中に入れて、収まり具合やショルダーストラップの掛け具合まで確認します。お引き渡しに際しては、お手入れ方法などをお教えしますし、アフターサービスも何なりとご相談を承ります。あなただけの革製品と、人生の旅をお楽しみください。

すべての製品を銀座アトリエで製作します。

製作する場所も、品質を支える大きな要素です。オーソドキシーの製品はすべて、銀座の店舗に隣接するアトリエで製作されています。銀座という最新のデザインとオーセンティックなデザインが共存する街。その街で、デザイナーとクラフツマンが一緒に作業することにより、新しい価値を創造しています。