革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

最近の投稿

2021.06.23

端処理の特別なオレンジの長財布 104

あざやかなオレンジの長財布を

ご紹介します。

 

この革はH社の革で

最近入手するようになった革ですが、

発色がきれいなのにも関わらず

長いあいだ色褪せしないことが気に入り、

お薦めしました。

 

 

ご注文者は

お色にこだわってらっしゃるだけでなく

 

薄くて軽いこと、

美しくデリケートな仕上がりであることにも

注意を向けておいででした。

 

それだけでなく、ことに端処理には

特別なこだわりをお持ちです。

「端の色処理が

剝がれないようにして欲しい。」と、

以前同じようにリクエストして

他店に注文したお財布を

見せてくださいました。

 

それを拝見しますと

こってりと端処理剤が盛られていて、

あまりの盛り方に驚いたくらいです。

「ここまで処理剤を盛ると、

本体を美しくデリケートに作っても

不細工なイメージになってしまいますが…」

 

と正直に印象をお話ししましたら、

もう一度子細に

当店製品と見比べてくださいまして、

「確かにここまではブサイクですね、

ではここまでならないよう、

ぎりぎりのところで作ってください。」

というお話しに。

 

きちんとご理解いただけたので、

美しくお作りすることが出来て、

良かったと思います。

 

 

このタイプの革は

みがくことができないので、

端処理剤を使って

丁寧に何度も色を塗り、最後に

コーティング剤でつやを出して固めます。

 

その工程は、まるで

女性のツメに塗るネイルカラーのようです。

 

何種類かの紙やすりで整えた表面を

ベースコートで整え、

それを完ぺきに乾かしてから色を塗り始めます。

 

色塗りも一回ではきれいな色が出ませんから、

ものによって2~5回ほど塗ります。

毎回毎回、塗るたびごとに完璧に乾かしては

もう一度、と塗りますから、

お時間のかかること、かかること。

最後にトップコートを塗って完成です。

 

コーティング剤はすべて柔らかい液体なので、

一辺一辺塗っては乾かす、を繰り返します。

形として出来上がっても、

ほんとうの仕上がりまで

驚くほどお時間のかかる革です。

 

 

革の良しあし、ということではなく、

革の「端処理」には、幾通りかの方法が

あります。

 

きれいな色の革はたいてい

みがくことのできない革質なので、

先に上げた方法で色を付けて

コーテイングします。

 

その色付けやコーティングにも

その革を使って製作する会社の個性が

出ます。

 

今回の初めてのリクエスト内容には

いろいろと考え及ばされ、

革質と端処理の関係について

お書きしてみようと思いました。

愉しんでいただければ幸いです。

同様のアイテムを見る:

2021.06.21

バッグやお財布製作の材料費や技術費について

今日は製作物のお値段について

お書きします。

頻繫にいただく典型的なご質問に対して

フルオーダーメイドの基本を

お知らせしようと思いました。

 

そのご質問内容とは

「素材を落として

安価に仕上げられませんか?」

というものです。

 

ご依頼者にとって問い合わせをする相手、

私ども、はプロです。

ですから

「看板を出しているのだから、

作れることが当たり前」という

スタンスでお問い合わせをくださると思います。

 

しかし、想像してみてください。

「プロとして、

その金額を頂戴するに足る品質を持って

毎回、ゼロから制作するご依頼品を

作りつづける」

ことがどれだけ難しいことか…

 

なぜ、ワールドワイドブランドが

フルオーダーメイドをしないか?

(していたとしても、なぜ

ごく親しい、購入金額の多い顧客にしか

そのサービスを行っていないか?)

 

なぜ、そういったブランドの

「お誂え服(オートクチュール)」

は、極端に高価なのか?

 

なぜ、ほんとうの意味で

フルオーダーメイドのお店は少ないか?

 

答えは簡単です。

「ご希望品を完成させること」

こそが難しい仕事だからです。

 

それだから

この仕事に携わることのできる人が

とても少なく、

少量しか対応することができませんし、

 

それぞれの完成度を保つために、

その人たちが

一点一点に注ぐ能力の高さも労力も

極端に違うからです。

 

まず最初に申し上げたいのは、

革製品のフルオーダーメイド品の製作では、

ひとりの技術者が、型紙づくり、

パーツカット、縫製、仕上げ、まで

すべてを行う、という事実です

(当店においては

パターンオーダーでも、ここは一緒です)。

 

そしてそのどの瞬間にも、

出来上がり品の最終形と

ご依頼者の使い方をイメージをしながら、

 

途中途中で

細かい修正をどんどんかけていきます。

「満足していただける、より良いものを!」

「長くお使いいただけるように!」

を合言葉に。

 

そういう努力があってはじめて

一点の、イメージがまとまって

使い勝手の良い

ご注文品が出来上がります。

 

量産品のように

流れ作業で作れるものではありませんから、

必然的にこうした制作方法になります。

 

つまり、そのご依頼品をお作りする

一人ひとりの技術者による

「個人技」の高さによってのみ

生まれる産物なのです。

 

40年の間

たくさんの職人を育ててきましたが、

当店の「技術者」に成ることのできる人は、

ごくわずか。

それは、基本的な手先の器用さも

必要とされますが、

加えて、論理的な考え方ができること、

ひとつの技術の使い方を

多方面に応用できること、

技術に対して飛躍的な捉え方ができること…

などなど、

きれいに作れる基礎技術を持ったうえで

「考える力」を

たくさん必要とされるから、です。

 

手を動かすことが好きでも、

作ることが好きでも、

こだわりの細部にかける執念があっても、

バランスの良い、美しい製品を作ることは

できません。

 

ましてや、この仕事にもっとも必要な要素、

使う人に対する思いやりや愛情

(ご依頼者に対する気持ち)がなければ、

「今やっているこの作業は、

このオーダー品に適しているだろうか?」と

問うことはできません。

 

それがなければ、お客さまに

使い勝手の良さを味わっていただくことは

不可能です。

 

デザイナーも技術者も、

この気持ちがあるからこそ

長年にわたり習得した高い技術を、

一人ひとりのご依頼者に対して

毎回毎回毎回ギリギリまで使っています。

 

だからデザイナーはいつも

「命かけて作っています。」と

申し上げています。

 

どだい教えることの不可能な

貴重な技術を使った長い製作時間は、

材料を量産品の安価な革に変えたとして、

どれだけ価格が変わるでしょう?

 

これで、材料費を安くすることによって

どれほど価格が変わるかを、

ご理解いただけたと思います。

 

もちろんオーストリッチや

ゾウ・爬虫類などの

エキゾチックレザーは桁違いに高額なので

お値段に反映されますが、

 

輸入の特別な牛革でない限り、

当店で扱っている

品質のしっかりした革であれば

さほどお値段に変わりありません。

*当店で使っているすべての素材は、

量産品の素材とは一線を画した

品質のものばかりです。

 

*エキゾチックレザー類につきましては

革自体が高額なだけでなく、

加工もそれぞれ特徴的で

お手間がかかりますから、

それも高価になる理由となります。

 

「目に見える」革という素材を、

最高の状態の製品になるように

駆使することができるのが、

その技術者の「見えない」力量です。

 

また、一点一点のために用意される

それぞれの材料のために、

取引業者に対して細かい注文がなされます。

その注文の仕方ひとつとっても、

ここまで考えなければ…

という内容がふんだんにあります。

 

当店では、ご依頼者の方々のために

デザイナー、技術者、技術責任者の3者が

チームを作って、製作に当たっています。

 

「あなただけのチームを持つ」ことが、

フルオーダーメイド品が

「使い勝手がよく」「見栄えも良い」

最上であるための、

たったひとつの方法です。

 

同様のアイテムを見る:

2021.06.19

一点ものボディバッグのパターンオーダー品 103

以前ウェブショップで

一点ものでお出しして、

売り切れてしまったボディバッグに対して

ご注目くださったクライアントが

いらっしゃいます。

 

今までにお目にかかったことのない

遠方のクライアントですが、

定番の「エブリディバッグ」「ギンコ」

等のバッグやお財布を、

毎日使ってくださっていますから、

 

当店製品の品質や使い勝手の良さを

存分にご理解くださっています。

ありがとうございます。

とても嬉しいです。

 

 

この方は、これまで

手に下げるバッグをお使いだったのですが、

ご家族様の介護のために

両手の空くバッグが欲しくなったとのこと。

それでこのボディバッグに

白羽の矢を立ててくださいました。

 

誰でも、生涯を通して

いろいろな生活の変化があります。

 

そんな折々で、

ストレスのない持ち物を持ちたい、

 

このたびのシチュエーションに

見合った持ち物を持って、

身体を楽にしてあげたい、と

当店を使ってくださる

クライアントの方々はお考えです。

 

 

当店の定番製品が

軽くてとても使いやすいと

ご存知のクライアントの方々は、

定番品だけでなく

一点ものにも注目してくださいます。

 

実用面だけでなく、どれも

軽くて手触りも良いですし、

見た目も、地味そうでいて

高品質なことがそこはかとなく

はた目からわかりますから、

大人が持つには最適の革製品です。

 

しかも

どれをとっても、世界でただ一点だけの品々。

 

 

今回は、クライアントが

ご自分の普段の服装や持ちたいイメージに

どのように革の色を合わせたいか、を

ご相談いただきました。

 

3種類ほどの色合わせ候補をお出しして、

その中から選んでいただいたのが

今回の柔らかい茶系のイメージです。

 

 

今回のボディバッグには

一点ものと違う内容がひとつあります。

それは肩にかけるストラップ紐。

一点ものは、布のストラップでした。

 

一点ものは

デザイナーが作りたいものを作って

お出ししている、

クライアントのいない製品です。

そのため、オーダー品に比べますと

格段にお得なお値段でお出ししています。

 

高級ブランドでは逆なので、

たまに「なぜですか?」と

聞かれることもありますが、

 

フルオーダーメイドのお店として

知られているため、

なかなか定番品に目を向けていただけない、

という事実があるからです。

 

そのため、一点ものは

なるべくお買い求めいただけるような

お値段にしようと、

布のストラップを使ったり、

支障のない部分に革の多少のキズ部位を

使ったりすることもあります。

 

その布のストラップを、

革にしませんか、と

今回のクライアントにご提案しました。

格がまったく違う製品になります。

 

 

オーダーメイド品となれば、

最上の革の部位を使いますし、

「もっとこうすると、もっと良くなる。」

とデザイナーは考えますから、

今回は、「前回の一点もののストラップ素材を

変えること。」と結びつき、お話ししました。

 

それに対してクライアントは

「革の方がステキと思っていました。

でも、オリジナルが綿ベルトだったので

革では作らないと思っていました。」。

ご説明不足だったようです。

 

当店のオーダーメイドなら、

パターンオーダーメイドでも

革の色変えやパーツの素材替えは

出来ますので、何でもご相談ください。

 

お届けしてからご感想をいただきました。

ご紹介させていただきます。

ていねいなご感想をいただき、

ありがとうございます。

 

 

************

こんばんは。

昨夜無事ボディバッグを受け取りました。

一目見て、カフェチックで可愛い!と

感激しました。

 

やっぱり革ベルトはいいですね。

金具のアンティークゴールドも素敵です。

 

すごく軽いのに

収納がたくさんあって使いやすそうです。

とても満足いたしました。

 

このたびはいろいろと相談にのっていただき

ありがとうございました。

また機会がありましたら

よろしくお願いいたします。

************

 

また、みなさまに愉しんでいただけて

役に立つ一点ものを

お出ししたいと思います。

同様のアイテムを見る:

2021.06.17

父の日のプレゼント ベルトにつけるカード入れ&札入れ 104

お父様の使っていらっしゃる

カード入れ&札入れをお持ちになって、

父の日のプレゼントとして

オーダーくださったクライアント。

 

「とても長く使っていたので、

もうボロボロになってしまいました。

同じようなものを探したのですが、

まったく探せなくて・・・」

 

 

ベルトに通して使うタイプで

カードが片面に別々に3枚入るものでしたが、

もう一方の面にもカードを入れたい

というご希望です。

 

今まで使ったものをリニューアルするのでしたら、

「もっとこうだったらもっと良いのに・・・」

という内容がありのであれば、

何でもご相談ください。

 

 

ベルトに付けた感じは

上のお写真のようになります。

薄っぺらいので、このまま

ズボンのポケットに入れてしまうことも

あると伺いました。

 

プレゼントは「愛」の集結。

こうしてよく観察してらっしゃればこそ、

もらう相手の方が気持ち良いと思う

お品物になります。

このたびは大切なプレゼントに

当店オーダーメイドをお選びくださって、

ありがとうございます。

 

 

毎回申し上げることですが、

ずっと使っている革製品に比べると、

新品の革製品は、大きく感じます。

 

寸法を測ると一緒なのですが、

ピンと張っていますし、

使って、厚みに寸法が持っていかれた

歪んだところもないので、

「ほんとにこれが同じ寸法?」

と感じる方が自然だと思います。

 

 

それほど革という素材は

変幻自在で、

使う人の使い方に沿って

変化してくれる素材です。

 

だから手に馴染み、

身体の一部になってしまいます。

 

そのすばらしい特長は、

小物でも、バッグのような大きなものでも

変わりなく発揮されます。

 

気持ちの良い持ち物は

微笑みを運んでくれます。

 

毎日使うモノをアップデートして、

気持ち良い日々を過ごしませんか?

同様のアイテムを見る:

2021.06.15

小銭入れ付きキーケース 104

最近の傾向では、

家の鍵、車のキーをどう収納するかに

みなさまが苦心している、ということを

前にもお書きしています。

 

本日ご紹介しますのは

同じくキーと小銭をどう扱うか、

という例です。

当店新作定番とは違うアプローチ。

 

 

まずは横からご覧ください。

小銭入れとキーケースを

背中合わせにくっつけたようなこのお品、

嵩が張るはずの作りですが、

当店でお作りすれば

すっきりスマートに出来上がります。

 

 

片面を開けますと

マチの付いた小銭入れが

がばっと開きます。

 

 

適度な深さの小銭入れなので

使い勝手が良いと思います。

 

キーケースの大きさとも適合しているので、

大きさも適当で

手のひらに収まりやすい。

 

本体をくるっとひっくり返しますと、

下のお写真の側には、キーケースが。

 

 

2~3枚のカードを入れることのできる

このキーケースは、

昨今のカードキータイプにも

うまく対応することができますから、

汎用性は高いと思います。

 

 

このようなオーダー例は

きっとみなさまにはお役に立つ、と

ご紹介させていただいております。

 

考え抜いたオーダー品をご注文くださる

クライアントのみなさま、

いろいろな面でご協力いただきまして

感謝申し上げます。

 

この欄をご覧のみなさまには、

うまくお役に立つことを願っています。

同様のアイテムを見る:

2021.06.12

ドラマチックなネーム入れの長財布 104

当店定番長財布をアレンジした

アーティスティックなネーム入りの

長財布をご紹介します。

 

こちらのクライアントは

これから会社を起ち上げる方で、

お気持ちの切り替えをするために

ご自分の欲しい長財布をご注文しに

おいでくださいました。

 

 

店頭でいくつかの定番長財布を

ご覧いただき、まずイメージを確認し、

ベースの形を決めていただきました。

 

最初にお店の扉から

入ってらっしゃるお姿を拝見した時、

あ、素敵なおしゃれで

バリっとした方だな、という印象でした。

 

シンプルでありながら

凝った色合いのスーツ&シャツ、

そしてネクタイとポケットチーフ使いで

颯爽とした装いをしてらっしゃいます。

 

 

「何かご希望はおありですか?

細かい点まで

何でもおっしゃってください。」

デザイナーのこの問いに

「カード入れのカットの仕方を

変えられませんか?」、

そして最後には、ネーム入れを、という

ご希望をいただきました。

 

 

ハイセンスな方なので

通常のネーム入れとは違うものを、

というイメージで、

ミュージアム・ラインのネーム入れを

お見せしました。

 

「これ、カッコいいですね。

この見本文字の感じで、

苗字の部分の下に

全体をまとめるためのきれいなラインを

入れて、描いていただけませんか?」

 

 

出来上がってみますと、

カードの口のラインと

ネームの大きさや色、イメージがぴったり!

ああ、これをお渡しできる、と思いましたら、

とても嬉しくなりました。

 

 

毎回毎回

お作りするオーダー品の完成時には

こういう気持ちを味わうのですが、

バッグや鞄の場合、複雑なものが多く

製作がとにかく大変なため、

つつがなく、無事出来上がったことを

まずありがたく思います。

 

クライアントの新会社はきっと、

すばらしい結果を産むでしょう。

今後のご発展を心よりお祈り申し上げます。

同様のアイテムを見る:

2021.06.10

バッグの内ポケット、外ポケットなどの製作について

当店がフルオーダーメイドを通じて

みなさまにお届けしているものは、

「身体にとって楽であること」

「使っていてストレスを感じないこと」

のふたつです。

 

あ、当店の基本モットーとして、

「ステキに装うこと」

「軽いこと」のふたつは、

当たり前と思っています。

 

ふたつの特別なプレゼントを

みなさまにお贈りするために、

当店のデザイナーは

各オーダー品の外ポケット、内ポケットの

レイアウトや仕様まで

細かく細かく追及します。

 

 

たとえば上の内ポケット。

このボトルホルダーは

使わない時に畳むことができて

他のモノを入れる時

ジャマにならないようにしています。

 

レイアウトも、ご注文者ご本人が

自然な動きで使えるような仕組みです。

 

 

量産品のデザインにおいて

デザイナーがすることは、

ほとんどが外側のデザインだけ。

 

それには

工場の製作手順なども関係していて、

内側のポケットにまでは

細かい融通が利かないから、と伺いました。

 

 

内ポケットでも外ポケットでも、

何を入れるかは、バッグを

お持ちになる人によって違います。

 

当店フルオーダーメイドでは、

コンサルティングによって

ご注文者のパーソナル情報を

お話しいただくことで、

市販品を使っている時感じるストレスを

取り去る努力をします。

 

 

またそのポケット一つひとつの

作り方ですが、

これがみなさまのご想像以上に

作り手には課題の多い製作過程。

 

当初から考え方を変え、途中で

作り直すことも少なくありません。

それだからこそ、ストレスのない

仕上がりになります。

 

その他では、バッグの形状によって

ショルダーで掛けたい時の

長さも変わります。

 

「コートの袖が通る、ぎりぎりの長さで。」

というような微妙なご希望に対しては、

ご注文者の身長や体格までも反映させます。

 

 

最近は「他店でも

お見積もりを聞いているところです。」

というお返事も伺うようになりましたが、

 

ご自分が何をどこまで望んでいるか、

でお選びいただければ

よろしいかと存じます。

 

 

ただただ

どこかのブランドと同じデザインものを

安価で入手したいとお考えでしたら、

当店はそれに向いているとは言えません。

 

また、ざっくりとした製品で良いのなら、

それも違うと思います。

 

品格があり

上等な素材の服に合わせる革製品、

プラス使い心地良く、

手触りも良く、香りも良い革製品を

お持ちになりたい、

と思っていらっしゃるなら、

ぴったりと思います。

 

 

昨日、こんなお電話をいただきました。

「オーダーで革製品を作っていますが、

一人で作っているので、出来上がりまで

現在3か月かかってしまいます。

手伝っていただけませんか?」

 

インスタグラムで製品を拝見しますと、

当店でも作ることは出来ますが、

まったくラインの違う

オーダー品ばかりです。

 

あのイメージのお品で

3か月かかるということは、

どれだけ多作なのかと

うらやましくも思いますが、

 

一方で

最高のものをお望みの方々に

お作りしていますと、

ずっと昔の技術の足りない頃の

品々を作る=後戻りすることは

出来ないと気づきます。

 

技術あるお店は、

その顧客が作ってくださいます。

今日も感謝感謝です。

 

みなさまが当店の現在を

作ってくださいました、

ありがとうございます。

同様のアイテムを見る:

2021.06.8

フルオーダーメイドのプレゼント、台本カバー 011

ご紹介するのは

持ち手と栞の付いた台本カバー。

右利きの俳優さんのための

プレゼント品です。

 

 

裏表紙の方にお名前もお入れして、

完全にある俳優さんのために作られた

フルオーダーメイドのお品です。

 

 

こちらのベルトは

左手のひらを通してホールドするための

ベルトです。

 

左利きの方であれば、

逆方向にお付けしています。

 

 

今回のカバーの変わっているところは、

ペン差し2本が

裏表紙の内側についているところです。

赤と黒のペン、

あるいは蛍光ペンをお入れになるとのこと。

 

人の数だけあるものの収納の仕方。

想像力を働かせることで、

プレゼント品にも磨きがかかります。

プレゼントするって、楽しい!

同様のアイテムを見る:

2021.06.5

バッグや鞄のもっとも単純な使い分けについて

バッグや鞄などの革製品を

扱っておりますと、

日本では、日常的に

鞄を取り換えて持つ人が少ないことに

気づきます。

 

靴を毎日取り替え

熱心に磨く人は少なくないのに、

同様に、バッグや鞄を扱う人の話は

あまりお聞きしません。

 

なぜ鞄を持ち替える人は少ないか?

 

それは

「中身を入れ替えるのが大変だから。」

という理由をよくお聞きします。

 

*ワックスをかけた当店レザー「ルバル」

 

持ち歩く持ち物がこまごまとして

沢山ある、ということと思いますが、

もしお持ちになっているバッグが

革製でしたら、雨の日だけは

別のバッグをお持ちになる習慣を

作ってみませんか?

 

そうすることで

バッグの寿命がぐっと延びるだけでなく、

おもしろいほど革が変わることに

喜びを感じていただくことが出来ます。

 

これが、伝統的な製法の革製品を持つ

深い楽しみ方のひとつです。

 

とにかく雨は、革にとって

百害あって一利なし。

表面をコーティングした革であっても

劣化を早める原因になりますから、

当店のベア・スキン・レザーのような

すっぴんのお肌の革にとっては、

さらに厄介です。

 

鞄を取り替えるのが面倒であれば、

表面をコーティングした革を選ぶか、

ベア・スキン・レザーであれば

全体にワックスをかけるか、にすれば

心配はぐっと減ります

(当店では、ご希望くだされば、

そのようにお受けします)。

 

フルオーダーメイドは高価ですが、

それは、カッコよく見えるだけでなく

便利に使えるように、

持ち主のために

ひとつだけ製作するからであって、

 

高価なものだから長保ちする、

ということではありません。

 

革の鞄は第一に、

デザインや素材によって

きちんとした装いの一部になります。

ですから、お仕事やおしゃれなお出かけで

お使いになる方が多いと思います。

 

格のある革カバンを使うことで、

ご自分の見た目を、

その場にふさわしく

演出することができます。

 

それが相手やその場所に対するマナー、

ご自分の仕事への思いや

場を愉しみたい心情も、表してくれます。

 

最近は仕事であってもどんどん

カジュアルな服装になっていますし、

あまり雰囲気にそぐわない服装の方が

品格あるレストランにいらっしゃることも

少なくありません。

 

革のバッグと靴は、

ハレの気分を演出できる持ち物です。

 

少し気をつけていただくだけで

美しく成長し、

長保ちするように育つだけでなく、

持ち始めの頃よりずっとステキな

見てくれになります。

 

ちょっとダラッとしたい時でも、

良い靴を履き、手入れの行き届いた

革鞄を持つことだけで、

外からはそうとわからないように

見せてくれます。

 

革のバッグや鞄は、

うまく付き合えば効果絶大!

頭の片隅にちょこっとだけ、

こんな使い方のコツを留めてください。

同様のアイテムを見る:

2021.06.3

エレガントなゾウ革の二つ折り財布 012

よくご注文くださる女性クライアントが

「お財布について考えていたら、

今度は小さいものを

使ってみたくなりました。」

とおっしゃりました。

 

 

いままで大きなお財布を

いくつか頼んでくださったのですが、

キャッシュレスに伴い、

お財布を小さくしようとお考えです。

 

「そんなことを考えていましたら、

ゾウの革が気になって…」

とのこと。

 

 

ゾウの革といえばワイルドなタッチで、

このエレガントなクライアントとは

ミスマッチなイメージがあります。

 

ゾウ革はとても黒くて、

使っていくと真っ黒でツヤツヤになります。

そうなったら 驚くことに、

エレガントなイメージに

変わっていきます。

 

 

ところが

ゾウがワシントン条約で禁猟になってから、

きれいな革は

なかなか出回らなくなりました。

 

深い模様のあるものは見つかりにくく、

最近では

この大きさのサイズでも、

サイズに合う

均等できれいな柄はほとんど

見つけられなくなりました。

 

 

そこで今回は、溝の無いタイプで、

きめ細かな柄の部分で

きれいなものをお探ししてお作りしました。

 

結果、肌はワイルドですが、

最初からエレガントな雰囲気です。

 

 

このお財布の変わったところは、

「ジーヴズ」を

小銭入れに採用したこと。

 

ストイックな色をご指定いただき、

パープル系を少し使っています。

このパープル系は

エルメスなどで使われている

色の褪せない、きれいな色の革です。

 

 

革製品に使われる革は、

食料にされる動物や

環境を守るために一定数狩猟される動物から

作られるものですが、

 

動物を取り巻く環境が変わることで、

元になる原皮の性質も変化しています。

 

同じように見えても

毎回毎回、「その革」は一期一会。

 

その貴重な革を使って

一点一点お作りするクライアントには、

ご満足いただける革製品を作るべく

最大の努力をいたします。

 

このたびのご注文も

ありがとうございました。

同様のアイテムを見る: