革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2023.11.28

仕事で使うオーバーナイトバッグの変形 30901

定番品の中で

「出張/旅行かばん」の分類でご紹介している

「オーバーナイトバッグ#3」

長いお付き合いのクライアントが

これからの仕事用として

お選びくださいました。

 

「もう小物は揃い、どれも満足に使っています。

いよいよ今度は

ビジネスバッグが欲しくなったので、

御社のウェブショップの中で

候補を考えていました。」

 

 

 

 

 

 

ありがたいことです。

最初に別件のご注文でおいでくださった時に

候補のバッグをいくつかお見せしましたら、

「どれも軽いですね!

見た目は重そうなのに。」と

重さの点ではどれも良しとしてくださいました。

まだ「どれ」とは決まり切らない感じです。

 

ですが、サイズとしては

オーバーナイトバッグ#3であれば

少し小さくすると良さそうです、と

サイズ変更をお薦めしました。

 

 

 

 

 

 

それでその後持ち物をお持ちくださり、

ご自分の考える理想の使い方を

ご説明いただいたのですが、

その案に根本的な修正をしたいと

ご連絡があったため、

仕切り直しをしました。

 

当初は小さなポケットがたくさんあり、

デザイナーとしては、少し分けすぎかな、

と直感していたこともあって

仕切り直しの回では、その件において

初めてのご相談のようにお受けしたようです。

 

 

 

 

 

 

前回の記憶はありますし大事ですが、

時にまっさらな気持ちで物事に当たる方が

良い結果を産むこともあります。

 

クライアントも紆余曲折、ご自分でも

いろいろと考えてくださったので、

どんどん無駄がそがれていきます。

 

無駄がそがれると良いことの中には、

使い方もシンプルにできる、

そして、鞄の自重が軽くなる、

という大きな二つのメリットがあります。

 

 

 

 

 

 

先日も

かなり複雑なご希望をお出しくださった方に

「2~3日注文のことは忘れてください。

そしてその後あらためて

お渡ししたスケッチ画を使って、

使い方のシミュレーションをしながら、

この仕様で良いかを確認してください。」

というサジェスチョンをしたデザイナーです。

 

たいていのご注文者は、

私どもが「何でもできますよ。」と

申し上げますと、最初の案から

まずはどんどん複雑になって行きます。

 

その中から削っても良いと思うものについて

インタビューしていきますと、

多少の変更はあったとしても

最終的に最初の案に戻ったりすることが

多いかもしれません。

 

 

 

 

 

 

今回も

クライアントのお考えが進んだことで、

すっきりした仕様になりました。

これくらいであれば、無理なく

内ポケットを付けることができますから、

適度なゆとりができて

使い勝手を良く感じていただけます。

 

おもしろいご希望は、

カバン正面にお付けした

「手を入れるための」ループです。

 

 

 

 

 

 

 

上のお写真の手前側、持ち手の内側に

ポケットのようなものが見えますが、

これがその「手を入れるループ」です。

 

電車などの乗り物に座った時、

このループに手を入れると

バッグの落ち着きがよくなって、

安心して持つことができます。

 

このバッグは少し縦長なので、

このご希望をいただいた時には

なるほど、と納得しました。

いつもながら新しい、良いアイデアを

出してくださるクライアントです。

 

 

 

 

 

 

こちらのクライアントはいつも

「使っていて、どれも良くできている、

と感じることができます。

気持ち良く毎日を過ごせる革製品って

すばらしいですね!

手触りも良いですし、オーダーすれば

自分の使い勝手に合った製品になります。

 

それをご相談する時も親身になってくれますし、

相談中も製作中も

これだけ注文者のことを考えてくれるお店は

まずないと思います。」

このようにおっしゃってくれます。

 

私どもの仕事の仕方を

これだけ理解してくださる方に巡り合える

このお店は、すばらしいお店と思います。

ありがとうございます。

みなさまに感謝申し上げます。

 

 

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2023.11.26

婚約式のための聖書カバー 31001

最近たまたま頂戴するオーダー品の中に、

「婚約式」のためのお品があります。

本日はその趣旨の一点

「聖書カバー」をご紹介します。

 

聖書にはたくさんの種類がありますから、

この聖書、ということで

現品をお見せいただくようにしています。

 

以前に

ネットでいただいたサイズを基にしましたら、

サイズが違っていたことがありましたので

現品をお見せいただくことにしました。

*遠方の方にはお送りいただいています。

 

 

 

 

 

 

今回ご希望いただいた形状は、

ぐるりと一周

ファスナーが取り巻くタイプですが、

今までお作りしたものとは

製作方法の違う仕様です。

 

製作方法が同じだろうが違おうが

使う方には関係ないことなのでしょうが、

製作方法によって

出来上がりの形がまったく変わるので、

じつは大変大きな問題です。

 

こちらでご紹介したカバーは

一周ぐるりのファスナーですが

今回とはまったく違うタイプ。

 

 

 

 

 

 

聖書カバーには

180度開くことが要求されます。

それが幾種類かの製作方法のある所以ですが、

お持ち込みいただいたどの製品を見ても、

この厚い本の場合

聖書の背中か表紙が多少カバーに当たります。

 

大きく作ればそれはありませんが、

それでは中で本が固定しませんから、

中で本がわさわさと動いて

騒がしい持ち物となってしまいます。

 

 

 

 

 

 

そんなこんながあるため、

どのくらいの大きさで作るのか

毎回悩んでしまうアイテムですが、

今回は見本をお持ちいただいたため、

悩みが少し軽減しました。

 

それは、持ち主の方が良しとする

「ゆとり」がわかるからです。

 

オーダーメイドでご希望を伺っておりますと、

人によってはギリギリサイズがいい人、

ある程度のゆとりが欲しい人、がいます。

大きめでいいよ、という人は

ほとんどいないでしょうか。

 

この「ある程度のゆとり」というのが

感覚的で難しいところなのです。

 

 

 

 

 

 

話が聖書カバーにばかり行きましたが、

今回のこのオーダー品は大切な節目のお品。

しかも

来るべき婚約式でお使いになるということで、

少し早めの納期で動きました。

 

おめでたい席で使われると思いますと、

顔が笑ってきます。嬉しいご注文です。

 

うつくしいベージュの革が

今後どのように変わって行くか、

楽しみに感じます。

このたびは

大切なプレゼントとしてご注文いただき、

ありがとうございました。

 

 

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2023.11.24

定番のファスナーペンケース 31026

当店にはペンケースの定番がいくつかあります。

この「プチ・バトー」は

中でも一番人気のペンケースです。

今回は

プレゼントとしてお選びいただきました。

 

 

 

 

 

 

このペンケースは表・裏ともに

当店オリジナル革の「ルバル」で

お作りしています。

 

ファスナーにはYKKの

美しいエクセラを使っています。

ということは

かなり長くお使いいただけます。

 

名前どおり舟形の優美なラインは

男性女性のどちらが持っても、エレガント。

 

 

 

 

 

使っていくとさらに手に馴染んで

やわやわと柔らかくなり

気持ち良さはいっそう増していきます。

 

そのような理由から

「ルバル」のファンはたくさんおいでです。

 

ルバルを使うかヌメを使うか、は

革の特質が違いますから、

製法によって変える必要があります。

それはウェブショップをご覧いただきますと、

内縫い・外縫いと分けられていて

ご覧いただくことができます。

 

 

 

 

 

 

当店定番アイテム

いくつかのお品がある場合には、

それぞれの目的が違います。

 

例えばこの「プチ・バトー」

ザラザラっと

何本も一緒に入れるペンケースですが、

一本一本を独立して入れたい場合には、

「2本のためのペンケース」が適しています。

 

その他「一点もの」の中には

「1本入れペンケース」もありますし、

机上に置くための「ペントレー」

お品ぞろえもあります。

 

使い方に応じてお選びいただきますれば

幸いです。

また、他のアイテムのものも

目的次第で

仕様やデザインを変えておりますから、

そんな目でご覧いただくと

愉しんでいただけるかもしれません。

 

 

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2023.11.22

ほぼ正方形の変型ノート用カバー 30715

1枚目のお写真は

こちらのクライアントのご許可を得て

アップさせていただいています。

なんと美しいノートでしょう。

内容は多岐にわたっていて、幅広いものです。

 

 

 

 

 

 

某社アカデミーの学長の方ですが、

お話を伺いますと

「全人教育」に値するような思想をお持ちで、

それを現実にする方のようです。

 

現在の教育システムでは

それはかなわないことですが、

こうして社会人に、その思想を

具体的に伝えていらっしゃるのは

すばらしいことと存じます。

 

 

 

 

 

 

「あまり細かく指定しなかったですが

ペンの入れ具合がとても良いですし、

見た目の感じを

きれいに作ってくれましたね。」

 

ピックアップ時にこのご感想をいただき、

美意識の高い方にお褒めいただけるのは

ありがたいことと思いました。

 

 

 

 

 

 

美意識を育てることが

個々人の能力の発展につながる、

という趣旨のお話を伺った時、

私どもの仕事に鑑みて、

製品=美意識=製作力

という解釈に思い至り

背筋が伸びる思いがしました。

 

これまでずっと、まさにその思いで

みなさまに製品をお作りしてきました。

出来上がりで美しく作る、ということは

どんな難題であっても

製品としてご提供するには重要な要素、と

一点一点の製作に励んでおります。

 

 

 

 

 

 

 

点で存在する

多岐にわたるジャンルの技術知識を

繋がって行く線にして、

抽象的な解釈を持って

一つひとつの新しい製作物に対して

具体的な解決に当たること、こそが

当店の製作技術者たちに

教えている内容です。

 

当店の製作物のように、最終的に、

見える形を持つ製品がありますと、

なかなか日の目を見ることのない

思考の途中経過がありますが、

新しいものを作る場合に

絶対に必要なのが、この思考力と抽象力。

 

何かひとつ

核となる知識形態を持っていれば、

それを

別世界に位相させていくことで

どんなに新しいことも

抽象的に理解することができるので、

どのように対処すればよいかがわかります。

 

 

 

 

 

 

当店は技術水準の高い製品を作りますが、

それにも増して、

それを使う人々の目的や使い方を

リアルに理解していく力を使えることが、

その製品を一層

完成度の高いオーダー品にしています。

 

このような仕事ですが、どなたか

当店のデザイナーをしてみたい方は

いらっしゃらないですか?

 

 

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2023.11.18

16年もののコンパクト財布と11年ものの長財布、大きさ比較

「この長財布は10年以上使いましたが、

そろそろ変えようと思います。

同じものを新しく作ってください。」

 

お調べしますと、

11年以上になる定番長財布の変形でした。

 

 

 

 

 

 

技術者全員で「11年!」と言いながら

拝見したのですが、

「新品と比べてどれくらい小さくなるか、

おもしろいから写真撮りましょう!」と

撮った写真が今回の比較写真。

写真だとあんまりわかりませんね(笑)

 

 

 

 

 

 

でもこちらの開いたお写真だと、

小さくなった感じがわかるかもしれません。

使うことで

厚みに回ったタテxヨコの寸法は、

2~3ミリ縮んできます。

このようなお写真を撮らせてくださった

クライアントに感謝です。

 

 

 

 

 

 

一緒にお持ちのミニマムマックス

コンパクト財布は、

「これは23歳の時に初めてオーダーして、

いま39歳になりました。」

 

ということで、長財布よりも

ずっと小さくなり具合が目視できます。

 

 

 

 

 

 

ヨコから見たところの厚みは、

断然新品の方がプワプワしています。

後ろから見た厚みも然り。

どちらも一目瞭然です。

 

 

 

 

 

ミニマムマックスは、

「糸が解れているところがあるので、

直せませんか?」

とのことで、少しお待たせしましたが、

その場でお直ししました。

 

「今度はもっと長く使おうと思っています。」

そんなお気持ちをお話しくださったので、

 

「当店製品は

軽くすること+保ちを考慮して

10年お持ちいただこうと思って

お作りしています。

 

ですが今回は、

お客様のようにお若くて

体力がある方でしたら、

もう少し重めに作ることで

もっと長保ちしますから、

そのようにお作りしましょう!」

 

一人ひとりの年齢や体力、

ご希望に合わせたするオーダーメイドは、

当店だけの特別なサービスです。

 

 

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2023.11.18

かわいいワンちゃんのショルダーバッグ 

「数百円をケチったために、

まさかオーダーしないと

手に入らなくなるなんて…」

何やらただごとでないご相談のようです。

 

よくよく伺いましたら、

某マーケットサイトで

バッグのお値下げをしてもらったところ、

値が下がった瞬間、他の人に

サッと持っていかれてしまったそうです。

 

そのバッグに

アップリケでついていた犬の顔が

以前飼っていた犬を思い出させて、

どうしても同じものが欲しくなったとのこと。

 

 

 

 

 

 

「大丈夫です、

同じものをお作りしましょう!」

というお話になったわけですが、

細部がどうなっているかわからないお写真

数枚があるだけなので、

現実的にはそれを一生懸命拡大して、

推理力を使って繋げるしかありません。

掲載されているサイズもあいまいです。

 

「オーダーを受けているという

お店のいくつかに、メールで

写真を送ってお尋ねしたのですが、

そういうのは出来ません、という答えばかり。

まさか作ってくださるところがあるなんて、

ほんとに嬉しいです。」

こういうタイプは初めてですが、

いつも初めてのものをお作りしますから

きっと大丈夫。

 

 

 

 

 

 

中に何を入れるかお尋ねしますと、

至ってシンプルで、お財布とスマホだけです。

 

おそらくこういうサイズであろう、

というオリジナルのサイズは、

中に入れるものにはぴったり。

なるべく同じように作って欲しい、

というご依頼にも適っています。

 

 

 

 

 

 

後ろ面にもポケットが付いていますから、

小さくても充分な使い心地と思います。

 

ワンちゃんの顔も

お写真とほぼ同じでお作りできました。

 

「うわあ、ほんとに同じですね。

あら、中身もうまく入って

ちょうどいいサイズだわ。」

こんなに喜んでいただけますと、

私どもも製作冥利に尽きます。

 

 

 

 

 

 

あまりにカワイイので、

持つとこんな風になりますという

お写真を撮ってしまったくらいです。

 

本体はシボのあるクロムレザーですが、

ワンちゃんの顔はヌメ革。

手で撫でてあげれば

どんどん育って、味のある顔になるでしょう。

長くお楽しみいただけることを願っています。

 

 

 

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2023.11.15

ツヤツヤになった仕事用ショルダーバッグと上梓された「創造する人の時代」

当店でオーダーしてくださるみなさまは

年齢に関係なく、

たくさんご活躍してらっしゃいます。

 

本日は当店の仕事にも関係ある

「何かをつくることについて」の本を

ご紹介します。

 

使ってくださっているビジネスバッグの

お写真もお願いして頂戴しましたので、

4年間お使いいただいて

ツヤツヤになったショルダーバッグとともに

ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

本の名前は、

『創造する人の時代

「何かをつくれる」人が生き残る』

茶谷公之著

 

(日経BP社) が11月17日発売。

予約サイトは以下のとおりです。

https://www.amazon.co.jp/dp/4296000888 (紙版)

https://www.amazon.co.jp/dp/B0CM8VQ5HT (電子版)

 

「つくれる」という事が

生成AIが急速に進化する中で

人の役割として重要だと考え、

これからの時代を支えていく世代の方に

読んで頂きたいと、お書きになった本です。

 

 

 

 

 

 

著者は、高齢化が進む社会で、

これまでの産業や仕組みが

ピークを超えてしまっている中で、

新たな価値創造を行う人の

数と質がもっと多く/高くなる必要を

感じています。

日本の多くの企業が操縦しかしてなくて、
前任者から受け取り
それを大過なく
次の社長に渡す事がゴールになっている、
ということに対しても
問題提起をしていらっしゃるそうです。
さて、このような内容と
「なにかをつくれる」人とが
どのようにつながるでしょう?
「つくれる人」としてのオーソドキシーは、
何となく想像しています。
さまざまなものをつくることから
磨き仕上げられて行く能力「抽象度の高さ」
について書かれているのではないか?
それは、いろいろな世界を理解するのに
大変役立ちますし、
時に新しい世界で化学変化を
起こす起爆剤になるのではないか?
日々、作ったことのない製品ばかりを
完璧目指して作っておりますと、
別世界への理解力が高くなっていることを
感じます。
ルーティンワークでない「つくる仕事」は、
日々、考えることで格闘しています。
その行動が、もっとも重要な
「つくる」上でのファクターです。
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2023.11.13

1枚革のメンズベルト 31002

男性のベルトの作り方には、

1枚革でお作りする方法と、

革の芯材を入れ、表裏ともに革にする

重ね合わせの方法とがあります。

 

前者はカジュアルな雰囲気になり、

後者はきちんとしたイメージのベルトです。

 

本日ご紹介するのは1枚革の

カジュアルな製品。

それでも、バックルの雰囲気によって

こんなにもイメージが変わります。

 

 

 

 

 

 

ベルト用としては

厚みが3.5ミリ以上の革を使います。

 

革は使うことで伸び、

伸び具合は中身によって変わりますが、

ベルトの場合

もし薄い革を使いますと、

驚くほど伸びてしまって

どんどん穴を開けて行かなくては

ならなくなり、使いものになりません。

 

 

 

 

 

ベルトには

それほど大きな力がかかります。

しかもほとんどの人が、毎日

同じベルトをするでしょうから、

消耗の度合いはかなり厳しいです。

 

そんな状況から

なるべく厚い革を使いますが、

ベルト幅は、3センチ幅が多いかもしれません。

この幅が広くなればなるほど

革の伸び率は減りますが、

 

さて、いったい何センチまで

お手持ちのパンツのベルトループ幅があるか、

ということも気に留めておかなくてはなりません。

 

 

 

 

 

 

幸いお持ち込みのバックルがある場合、

ベルト幅は自然と決まってきます。

 

全体の長さとしては、

現在お使いのベルトで

サイズがちょうどいいものをお持ちなら、

それを計測させていただくことが

もっとも気持ち良いサイズで出来上がります。

 

もちろん持ち込みバックルを

ベルトの革ごとお持ちいただくのでも

けっこうです。

 

サイズが合うと気持ち良いことでは、

1,2を争うのがベルト。

いつでもご相談ください。

 

*メールでのご相談でも大丈夫!

ベルトサイズの測り方をお教えします。

 

 

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2023.11.11

定番ショルダーバッグ「コーディ」309N

当店のオーダー財布を

ご愛用くださっているクライアントから

ご注文をいただきました。

 

「今回使っているバッグが壊れてしまい、

ネットでいいデザインがないか

探していたところ、

このバッグのパターンに一目惚れ、

これもまた運命だと思い注文いたします。」

ありがたいことです。

 

 

 

 

 

 

ひと目ぼれしてくださった、って嬉しいお言葉です。

定番ショルダーバッグ コーディは軽量で、

A4サイズも入ることから人気の高い定番です。

 

昔は硬い革のヌメで作っていましたが、

裏面を表にして縫い

それをひっくり返して表面を出す、

このバッグの内縫い製法には、もともと

ルバルのような柔らかい革が合いますから、

いつからか、ルバルの中から

お色をお選びいただくようにしています。

 

革素材と製作方法の関係は

切っても切れないもので、

素材に対して

無理のない製法でお作りすることが

より美しい製品に繋がるコツです。

 

 

 

 

 

 

ルバルは肉厚でしっかりした革ですが、

柔らかく、軽いのが特長。

 

以前の栃木レザー㈱の

オーソドキシー担当者と一緒に作り上げた、

当店だけのオリジナル革です。

 

この革を一度お持ちくださった方の中には

「もう他の革を持つことができません。」

とまで言ってくださる方も

少なくありません。

 

 

 

 

 

 

前任の担当者がリタイアする年齢の時、

この革をどのように作って行くか、

いろいろと相談をしました。

その方が第二のリタイア年齢になって

今度は製作担当がかわり、

今回素材となった革に繋がっています。

 

革は生ものですから

毎回仕上がりが少しずつ違います。

 

当店の革には表面加工をしていませんから、

仕上がりの違いは、より顕著にわかります。

 

 

 

 

 

 

栃木レザー㈱のすばらしいところは、

40年以上のお付き合いの中で

品質をきっちりしてくださること。

 

今回品質のことがあり、

いつもより少し革の出来上がりに

お時間がかかったのですが、

 

当店のお客様は

「急がなくて大丈夫です。

オーソドキシーさんの納得のいく革で

作っていただけることが、

すばらしいことですから。」

とゆったり構えてくださいました。

ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

見た目が良いだけの革製品ではなく、

使っていって

ステキなエイジングのする革製品を

みなさまにお届けしたいために、

定番のご注文であっても

少しお待たせすることがありますが、

どうぞご了承ください。

 

ベストの製品をみなさまにお届けすべく、

毎回、フルオーダーメイド品と同じように

革も製作方法も吟味している、

パターンオーダー製品たちです。

 

 

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2023.11.8

巻き巻きスマホケース&コンパクト財布 30905

お財布と呼んでいいのか、

スマホケースと呼んでいいのか…

当店でいただくご注文品は

アイテム名を名付けることすら

とても難しい、と感じることがあります。

 

本日ご紹介するご注文品も

どちらの名前でご紹介するのが良いのか、

やはりわかりません。

 

 

 

 

 

 

見た目がシンプルなことが

このお品の本領を見誤る落とし穴。

 

お財布でもスマホケースでも

こういった見た目の製品はありますが、

たいていはどちらかひとつの機能のものが

まだ多いかもしれません。

 

 

 

 

 

 

上から見ますと、スマホが入って

三つ折りであることがわかります。

巻いて巻いて使うタイプです。

 

実際に入れるスマホは

お写真のものより大きいサイズなので、

サイズとしてはぴたりと収まります。

 

 

 

 

 

 

この三つ折り、開いてみますと

カード入れが3枚x2列になっていて、

その下にもさらに

たくさんのカードが満杯まで入る予定です。

 

このカードの枚数と

全体で何ミリになるかも測ってから

このケースのゆとりを取っています。

ですから、

気持ち良い収まり具合になっています。

 

さて、このケースの

もっとも変わっているところが、

下のお写真でご覧いただくことができます。

 

 

 

 

 

 

 

左手のスマホは、いったいどのように

ケースに収まっているでしょう?

 

なんとこの方の発想の豊かなことには、

見本となった

現在使っていらっしゃるケースは、

このオーダーケースのように、すでに

ご自分で改造してお使いになっていました。

 

 

 

 

 

 

これを拝見した時、

必要は発明の母、という言葉を思い出しました。

ご注文者はこれを手でぱっと掴んで

外出なさるとのこと。とても機動性が高い感じです。

 

使い慣れたご様子に、

人の数だけ使いやすいものはありますね、

とデザイナーは言っていました。

 

当店は、まさに一人ひとりのために、

使いやすくてカッコいい製品をお作りします。

 

 

 

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