革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2024.07.23

ストライプポイントバッグの肩掛けタイプ 40504

ストライプポイントバッグも

人気の高い定番のひとつです。

今回ご注文いただいたサイズは

ヨコ幅45センチタイプ。

 

このバッグには2種類の大きさがあり、

小さい方は気軽に持ちたい方用、

あるいは小柄な女性に向いています。

今回は立派な体格の男性ですから、

大きい方の45センチ。

 

 

 

 

 

 

「ここに来るたび、

小さいサイズのこのバッグがあるのを

気になって見ていましたが、

いよいよ、持とうか、となりました。

 

こちらの製品はたくさん使っていますが、

今回は前回作ったトートバッグよりも

少したくさん入る鞄を、

という場面があり、検討することにしました。」

 

私どもの製品をたくさんお持ちの方は、

たいていの方が、入れる荷物量や

出掛ける場所を想定して

ご検討してくださいます。

 

そのような方々は、

どんなシチュエーションでも

快適にモノを持ち運ぶことができます。

すばらしいことです。

 

 

 

 

 

 

今回の、ストライプポイントを

肩から下げるようにしたい、

というご希望は初めていただきましたが、

とても美しく収まりました。

 

ほんの少し持ち手の付け位置を変え、

それが功を奏したようです。

出来上がった時、

アトリエの中で歓声が起きました。

「想像をずっと上回りました!」

 

 

 

 

 

 

お渡しの時、

「うわ、これもとても軽いですね。

それに、思ったより荷物が入ります。」

と、その場で

その日紙袋に入れてきたお荷物を

新しいバッグに入れ替えて、

さっそくお持ち帰りくださいました。

 

「晴れてる日に

持ち帰ろうと思ったので、

今日は紙袋に荷物入れてきたんですよ。」

 

こういうお気遣いをくださる方は

当店では少なくありません。

「紙袋ももったいないですからね…」

私どもに対してだけでなく、

環境へのお気遣いにもなり、ありがたいことです。

お持ち帰りになって

ゴミを出さずに済みますから。

 

 

 

 

 

 

さっそく

使い始めのご感想をくださいました。

 

************

ストライプポイント初日の感想を一言。

私には十分な容量が収納できる大きさ

にもかかわらず、とても軽いこと。

肩掛けベルトのフィット感は抜群。

良質な革の心地よい香り。

と言う事で、末永く使わせて頂きます。

ありがとうございます。

***********

 

いつもご愛用ありがとうございます。

こちらも末長くお愉しみいただけることを

願っております。

 

 

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2024.07.22

30周年を迎えた「革製品の製作スクール」での教え方

当店が革の製作スクールを始めたのは

1994年。早いもので、丸30年経ちました。

 

途中、玉川高島屋のスクールなどでも

お教えしていることがありましたが、

下北沢、銀座と場所を変えて

スクールは脈々と続いています。

ありがたいことです。

 

 

 

  

*15年ほど前の生徒さんの作品

 

 

 

当店の製品製作方法は非常に複雑です

(だからこそ質の高い製品ができます)。

以前お書きしたように、当店の技術は、

一貫製作ができる人であっても、

一般的な技術の製品を長年作り続けた人では

なかなか習得することのできない技術です

(物理的な技術というより、

応用の利く考え方の技術、と呼ぶ方が

正しいかもしれません)。

 

そのベースとなる実技は、

当スクールですべてお教えしています。

 

プロになって販売できるようになれば…

と思って参加する方も少なくありませんが、

少し習った頃にはたいていの生徒さんが

「ムリだから、ゆっくりやろう」

とギアチェンジするくらい、難しいようです。

 

 

 

  

*生徒さんには男性も女性も来ています。

 

 

 

それもそのはず、当店のカリキュラムでは、

小物からバッグに至るまで

あらゆるアイテム製作をお教えしますから。

 

そして、製作品の中には毎回、

新しい技術が入れ込まれています。

 

アイテムによって

それぞれコツも違いますから、

ただただ「覚えよう」と思うだけでは

覚えきれるものではありません。

 

一つひとつの加工技術はすべて

意味のある行為ですから、

「なぜそうするか?」という理屈を基に

覚えていかないとキビシイ、と思います。

 

でもほんとに、

どんなアイテムでも、自分が望む作品を

作れるようになりたいと思ったら、

これ以上のカリキュラムはありません。

 

 

 

  

 

 

 

スクールからは、何人かプロになって

仕事をしています。

また教室からではありませんが、

お店で基本から教え込んだ職人たちは

何人も活躍しています。教え方はみんな同じ。

 

当スクールでは、

プロになりたければなれてしまう技術を

お教えしています。

 

また趣味としても、

自分の作りたい形を作れるようになります。

他のスクールではありえないことです。

 

 

 

  

*掲載作品は、どれも違う生徒さんの作品。

 

 

 

デザイナーは先月まで

イタリア語を習いに行っていましたが、

「いやあ、5期目で、もうついてけません。

覚えることが多すぎて…」

と、しばらく自分で文法を整理し、

覚えることに集中することにしたようです。

 

おそらく

当店の教室もそういうことでしょう、と

デザイナーは、身に染みてわかった、

と言っています。

 

「イタリア語はね、4期習ったから

何となくの全体像が見え始めました。

習ったところまでだったら、

客観的にとらえて自習できそうなの。

で、ここをある程度覚えたら

あとは楽に進みそうな気配があるのよ。

 

この習い事の経験をしたことで、

どうして他社のスクールで教えるのが

特定種類のバッグに限られていたり、

材料を用意して、それを合わせるだけの

短時間教室が多いのか、よくわかった。」

 

 

 

  

 

 

 

「混沌と見える中を手探りで進んでいくより

(でもある時ぱっと開けるのだけど)、

比較的簡単に

最初から作品を完成できる方が、

習っている人にとっては達成感があるからです。

 

それと、まず元々の話だけど、教える側が

単発テクニックしか持ってなければ、

広い意味での全体像は教えられないのよ。

 

そういえば、まず最初に、

そういう複雑なカリキュラムを

簡潔に適正化するのは、大変だったわ。

 

根本的に、自分の作りたいものを作る

ということであれば、

うちのスクールの教え方は

ベストのひとつの方法だと思います。。

 

うちは講師が細かくサポートして

ひとつのカリキュラム内で

好きなデザインで作品ができるから

生徒さんが続いて、

それぞれが大作を仕上げられるんだと思う。

見ていて、すごいわ、と思う作品が

けっこうあります。」

 

 

 

  

 

 

 

「イタリア語教室も、あの教え方だと

全体像が見えてくる手助けになります。

でも最初の何回かの混沌をアウトと思って

止める人も少なくありません。

それと、進捗が速いのでとても覚えきれない、

1回でも休むとわけわからなくなるし…

 

でもうちは生徒さんが休んだら、

次の回にその生徒さんを続きからお教えします。

そう言う意味では、イタリア語講座って

うちの革スクールよりハードル高かったかも。

 

でも要は、習う側がある程度の段階までは

適当にしのぎつつ、全体像が見えてきたところで

どこまで行きたいか、自分は何を目標とするか、

をきちんと考えるといいのかも。」

 

はてさて、果たしてデザイナーは

イタリア語を続けることができるか?

と店内で話題になっています(笑)

 

 

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2024.07.21

プレゼント品、7枚入るライセンスケース 40603

7枚のライセンスを入れるための

ケースをご依頼いただきました。

 

プロパイロットとして

オールマイティになるための、

7つのライセンスの最後のひとつを

お取りになった方へのプレゼント

だそうです。

取得困難なライセンスなだけに

すばらしいプレゼントです。

 

 

 

 

 

 

ライセンスカードの大きさは

すべて違っていて、

ひとつだけ大きいものがありましたが、

 

ご依頼者とお話ししながら

合理的に考えて行くことで、

この形に収まりました。

 

 

 

 

 

 

四つ折りにしましたから、

収納ライセンスの数が多いにしては

コンパクトに収まっています。

 

そして、ひと目で

どのライセンスも見せることができる

ケースになっていて、

 

それぞれの面がしっかりしていますから、

持ち運び時もヨレませんし、ぱっと

目的のライセンスにアクセスできます。

 

 

 

 

 

 

折り畳み面を一回開くと(上のお写真)、

ライセンスはまだ見えません。

 

もう一度、まず左側を開きますと、

下のお写真のようになります。

一番上のお写真は、全開時のものです。

 

すべてのライセンス取得を完了するのは

大仕事だと存じますが、

こんなライセンスカバーで

お祝いしていただけるとは

なんとお幸せな方でしょう。

 

また、このようにリアルに

すべてのライセンスをご覧になることで

きっと、「よくやったなあ…」と

しみじみ実感できるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

このように大事な機会のプレゼント品を

頼んでいただけることは、

私どもにとっても嬉しいことです。

 

みなさまのますますのご発展を

心よりお祈り申し上げます。

 

 

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2024.07.20

リアルイタリア、トスカーナの移動方法

15年くらい前までなら

多くの日本人とすれ違うことがあった

トスカーナ地方ですが、

コロナ前と今回、二度の渡航では

ほとんど日本人観光客に会いませんでした。

今回は、それが往路飛行機の中でも同じで、

随分様変わりしたものだと思います。

同じアジア人ですと

中国、韓国、台湾の人たちはたくさんいました。

 

 

 

  

*城壁に囲まれた街には、城壁自体に
街の印(シンボルマーク)が刻まれています。

 

 

 

現地に住んでいる人はというと、

私が訪れたひとつの街では

インド系が増えている感じです。

街によっては、

アフリカ系も多い、と聞きます。

 

14歳と17歳のインド姉妹から聞いた

ある小さな街の学校教育は、

昼過ぎに家に帰れる程度の時間帯で、

いったいどうすればそんな多くの教育が

できるんだろう?というほど

語学学習だけでも

たくさんあるようでした。

 

選択できるようになっている、

ということですが

妹は国語(イタリア語)、フランス語、

英語、を学び、姉はそれにスペイン語も加え、

高校では日本語も少し学んでいるそうです。

 

旅をすると、言葉の大切さを痛感します。

言葉の大切さと言えば、

もちろん、他国の人と話すことも

楽しみのひとつですが、

 

 

 

  

*左右とも別の街の門。城壁で護られている都市には
いくつかの入り口があります。

 

 

 

それよりもここでの大きな理由は、

トスカーナ地方を移動する方法はバスで、

便利な路線はたくさん出ているのに、

時刻表があっても、なきがごとし、だからです。

 

もしかすると、

コロナ後に、三つのバス会社が

ひとつの会社になったことで、

まだまだ混乱しているのかもしれません。

コロナ前の時刻表は信頼でき、

バスの発着時間も正確で

楽に旅することができました。

 

ところが今回は、時刻表があてになりません。

バスのチケット売り場で聞いた時間と

インターネット掲載の時間が違う

(ローカルバスです)、

おまけにバス停には、ある時間になると

バスがぱらぱらと同時にやって来るという、

何が何だかカオス状態ですから、

同じバス停にいる観光客と、どこへ行くの?

と聞き合い、バスが来ると

かわりばんこに運転手に尋ねます。

「これはxxへ行くの?」

 

 

 

  

*街にはモニュメントもありますが、
中心地は教会によってまとまった地区です。

 

 

 

一番信頼できる答えは運転手の情報でした。

どうして他のバスの時間も知ってるの?

というくらい、きちんと教えてくれます。

それも英語で、です。助かります。

 

バス停で会った16歳くらいの少女は

きちんとした英語で路線の説明をし、

親切に、私たちがバスに乗るまで

見ていてくれました。

私と一緒にいたのは、スペイン語を話す

メキシコ人女性で、医療関係者なので

その路線の病院を見学するのだとか。

彼女がその親切できちんとした少女のことを

「Linda」と呼んだことが印象的です。

私もたまたまその意味を知っていたので、

「ほんと、彼女はLindaだね」と返しました。

私はこの言葉を、

このメキシコ人女性と別れる時にも進呈しました。

笑顔のすばらしい女性でした。

 

彼女と一緒にバスに乗ると、前出の

帰宅途中のインド姉妹と出会い、

姉がスペイン語を話すというので、

皆でいろいろな言葉で話をしていました。

妹は目を輝かせて、

私は日本が大好きだから、日本へ行きたい、

と言ってくれます。

そして、その近所のお薦めの観光地を

教えてもくれました。

長い路線があっという間に過ぎていきます。

 

 

 

  

*バスから見る景色もずっとこんな感じ。

 

 

 

途中、そのバスには、

イギリス人夫妻と台湾人四人が加わります。

6人は「やった!乗れたね!

これでxxへ行くことができる!」と

喜んでいました。

きっと私たちと同じことを

違うバス停でしていたのでしょう。

 

とすると、この人たちは

ひとつの団体のように見えたけれど、

同行者ではないな…

思わずにんまりとしてしまいます。

 

 

 

  

*ある街は、翌日から花祭り。教会の前に
花壇が作られます。この教会は粘土質の土壌上に
作られたため、のちに土台内部に水の通る道を作って
修復されましたた。右はその教会の模型で、
どれだけの作業をしたかが見て取れます。

 

 

 

さて、これをお読みになって

そんな不便なところは行きたくない、

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

でも、それを押してでも見たいと思う、

他所とは比べようもない景色が

ここにはあります。

 

既成のツアーでは行くことのない街を

ゆったりと暮らしながら観察する旅も、

たまにはおもしろいかもしれません。

 

 

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2024.07.19

ゴールドブラウン、ゾウ革の名刺入れ 40414

他のご注文者と一緒に

たまたまご来店くださって

クライアントになってくださった方も

いらっしゃいます。

 

お連れくださったご注文者がどのような革で

どのようなご注文をしたかを

見にいらしてくださったのですが、

 

 

 

 

 

 

その時のお話の流れで

ゾウ革のゴールドブラウンをお見せしたところ

これはスゴイ!となって、

毎日持つ名刺入れにしようかな、と

ご注文をいただきました。

 

この方もお若く、勢いのある方です。

すばらしいご縁をありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

たまたまその時、

別の方のゾウ革小物のご注文品を

お見せしましたら、

「これなら名刺入れがよさそう」と

パッとお決めになりました。

経年変化を楽しみになさりたいご様子です。

 

 

 

 

 

 

お作りした名刺入れを

この方がお仕事でお使いになると思いましたら、

きっと名刺交換した方とは

いろいろなお話になるだろう、と

容易に想像できます。

そこからどんなに

いろいろな話が広がっていくことか…

 

 

 

 

 

 

ゾウ革で、しかもこのお色は

ほとんどの方が今まで見たことのない

革ですが、それにもかかわらず、

 

小さな製品であっても、

誰が見ても、

特別な感じを強く感じるオーダー品です。

 

この革でご注文くださった方の中には、

複数のオーダーをくださった方が

何名もいらっしゃるくらいです。

 

 

 

 

 

 

有名ブランドの名前が入っているわけでも

ありませんし、

誰もが知っている周知の革でもありません。

 

しかし、何も知らない方々、

時に革にはあまりご興味のない方々が

この革でお作りした製品を

すばらしい!と言ってくださるのは、

 

誰にもわかる

動かしがたい魅力を持つ革製品だから、

だと言えるでしょう。

 

 

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2024.07.18

リアルイタリア、ファッションで表現される矜持

今回のイタリア渡航について

デザイナーが嬉々として話したことが

とてもおもしろかったので、

お書きすることにしました。

 

 

 

*トスカーナ地方のシンボルともいえる
壁面アーチからの丘の風景。

 

 

 

「フィレンツェ空港に着く飛行機は

フランクフルトで乗り換えするの。

そこでね、

最高のクルーチームに会いました!

 

それは”エアドロミティ”の人たち。

小さな航空会社で、小さな飛行機に

3人のフライトアテンダントがいたのだけど、

それが今までに出会ったことのないクルーたち!

 

リーダーが(年齢はよくわからなかったけど)

とてもきれいにスーツを着ていて…

肩ラインがちょうどいい加減で、

身ごろは身体のラインに沿って

きれいなカーブを描いているんだけども、

ゆとりの取り具合が絶妙なスーツなの。

動いてもぴたりとはまっていました。

 

ドロミティのイメージカラーの

ブルーが印象的なネクタイも、

絞め方にスキがなかったです。

ネクタイの絞め方に感じ入ったのは

私は初めて。

とくに変わった締め方ではなかったのに…

 

他の二名(一人は女性だったのだけど)も

彼らも上等な着こなしで、

同じようにぴたりとフィットしたスーツを

しわひとつ出るでなく動き回っていました。

女性のパンツスーツもすばらしかった、

あのスーツはいったいどこで仕立てた?

 

 

 

*ある街のシンボルマーク。街の
大切な場所には必ずこれがあります。

 

 

とにかく、その中のリーダーからは

目が離せなかった。

ハンサムとかいうことでなく、

彼の身のこなしには

イタリア男性としての矜持を感じました。

 

飛行機って始めに緊急時の説明をするでしょ。

それが、

それが、初めて見る美しさなの。

もう美しいわけ、ただただ見事なの。

まるで

完璧な俳優が演じる舞台を見ているようで、

それでいて噓がなく、それが彼の本質だ、

ということがわかるの。

 

 

 

*街の中心にあるコムーネの建物の
時計台と釣鐘、シンボルの動物。

 

 

 

乗客の中で

私だけがガン見していたと思うけど、

普通そういう場面て、ほとんどの人は見ない。

クルー自身にしても適当に済ます人は

少なくありません。

私も、いつもだったら適当に見るだけです。

 

でも彼は、まさに

イタリア男性の代表として

誇りをもって説明していました。

 

それがひと目見ただけでわかり、

それが私のすべてを彼に向けさせました。

あんなにすばらしいアテンダントは

今までに見たことがありません。」

 

これは往路飛行機のことだったとのことで、

「往路のことがあって期待してたから、

復路はがっかりしました。」

というデザイナーの言葉を聞きますと、

同じエアラインでも

同じレベルの人はなかなかいないのだと

想像がつきます。

 

 

 

*夕方にはレストランの外席にもなる道路は
レストランが閉じている時も美しい。

 

 

 

話は続きます。

「トスカーナ地方の男性は

自分の美の基準をしっかり持っていて、

それに合致するように装い、

居心地よく暮らしているのだと思います。

だから他人に優しい。それも彼らの美学。

 

いろいろなホテルに泊まりましたが、

ホテルの男性オーナーは

みんなシュッとした出で立ちでした。

(シュッて何なんでしょ?)

 

ワークパンツ風のパンツ

(大きなポケットが脇についたタイプ)の

ラインが日本で見るものと違って

細身で攻めてるイメージだけど、

何とも言えないゆとりあるラインで

きれいなフィットをしてるの。

 

この「何とも言えないゆとり」というのが

ポイントだと思います。

ウチが革製品を作る時と同じ感覚ね!

だからオーナーたちのうしろ姿も

思わず振り返ってしまうくらい魅力的。

 

あれは人をきれいに見せる技のある

パンツの仕立てだと思うけど、

ああいうものはどこに売ってるんでしょ?

 

で、そういう人はたいてい革靴で

きれいに磨いた靴を履いてて、

エレガントな立ち居振る舞いをしてました。

 

話が逸れてしまいましたが、

お会いしたオーナーたちは、一様に

優しい目をして、サービス精神を持ち合わせて。

チャーミング、という言葉がぴったりでした。

 

 

 

  

*散歩道のご紹介です

 

 

 

イタリア男性は、カッコよくしていて

女性に優しいから、キザだとか言われますが、

表面的にそう見える事象は、

彼らの美意識から来る行動なので

キザとかそういうこととはかけ離れています。

 

本質的にはずっと深いものがあり、

表面的で生半可な、

取ってつけたような態度とは違います。

彼ら自身にとっては当たり前で、

意識してないと思うけれど…」

 

 

 

  

*いまだに修道士の生活をする修道院があります。

 

 

  

*修道士の部屋は狭く、終日祈りを捧げています。
週に一度、右の大広間で全員で夕食を取るそうです。

 

 

 

なんだか男性ウォッチングのようですが、

「きれいなものには目が行っちゃうの。

全体像の一瞬の印象はほんとに大事ね。」

とのこと。

 

「あのような雰囲気を、無理するでもなく、

いつでも自然に醸し出せるのが

年齢を重ねた良さだと感じます。

 

ある程度の年齢になったら

あの慈愛の目と、ゆとりある動作が

できるようになるとステキですね。

今回の旅では、そういう良いモデルも

たくさん見ることができました。

自分はまだまだね…」

 

 

 

  

*日本の山と似た植物がたくさんあり、気候も
似ているかもしれません。この景色の中に人の
暮らしがあります。

 

 

 

デザイナーは、当店の女性顧客から

「自分がなりたいと思う

年上女性のモデルがいないから、

具体的なイメージがわかないです。」という

言葉をたまに聞くそうです。

 

もっと外へ出てみると、

自分が何を探しているのか

わかることがあるかもしれません。

 

「海外を見ることは

そういう意味でも大事だと思います。

たまたま革製品を作っていることから

何度も訪れているトスカーナでも、

自分が感じ取れることは

訪れる年齢によって変わっています。」

 

それぞれのシンボルの写真を

あらためて見ますと、

彼らが、生活している場所に抱く愛着と

生まれた国を誇りに思う想いが伝わってきます。

 

さて、すっかり話は変わりますが、

今回デザイナーがこの旅のために作った

プロトタイプバッグを、

1点ものとして正式品にお作りしました。

ご笑覧ください。

「これ、完璧な使い勝手でした。

ちょっとモノが入り過ぎるかも…」

 

 

 

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2024.07.17

ハイブランド革、フェアリーブルーのファスナー長財布 304N

小さいバッグ用の

コンパクトな二つ折り財布

頼んでくださったクライアントは、

長財布も欲しいと思っていたところだそうで、

どんな革がありますか?と

お尋ねくださいました。

 

 

 

 

 

 

お知らせした革の中から

お選びいただいたのが、このフェアリーブルー。

以前に日本製で

似た色目の淡いお色の革がありましたが、

ヨーロッパのお色目ですと

パキっとしたクリアなお色をしていて、

色保ちも悪くありません。

 

 

これに合わせてお選びいただいた

内側のお色は、ヌメのベージュ。

なんときれいな色合わせでしょう。

ひと目見た瞬間に

目がハート形になってしまいそうです。

 

持ち物には

そうした気持ちをアップさせる要素があると

良いですね!

 

 

 

 

 

 

この形の基となったファスナー長財布は、

以前このオーダー例でご紹介している

このオーダー品です。

 

オーダー例をよくお読みくださっていて、

とても嬉しいです、ありがとうございます。

 

 

仕様は少し変えました。

それにしても、前回はオレンジ。

フェアリーブルーのお色となると

製品の雰囲気はまったく変わります。

 

どちらも心浮き立つようなお色で、

持っているだけで嬉しくなってきます。

 

 

 

 

 

 

 

こうしたきれいなお色の革の場合、

糸やコバ(端処理)の色に

ご指定があればその色でお作りします。

とくにご指定がない場合、

お持ちになる方の個性を頭に浮かべながら

デザイナーが細部を決めていきます。

こんなところが

デザイナーがいるお店の良さ。

 

特にファスナーの布の色は

年を追うごとに廃版が増えていますから、

思った色がない場合も多々あります。

 

そんな時、この方だったら

どっちのイメージに色を転ばそうか…など

ご依頼者に合わせてお選びしていますから、

同じものはほとんどありません。

 

 

 

 

 

 

お受け取りのご連絡では、

「水色の長財布は

思ってたより革が柔らかいのに驚きました。

使いやすそうです。色も本当に綺麗で

気持ちが明るくなってきます。」

とご感想をいただきました。

ありがとうございます!

 

ハイブランドの革には

カーフのきめ細かさと柔らかさがありますから、

今回の作り方であれば

使いやすさは抜群と思います。

このたびもありがとうございました。

どうぞ毎日楽しくお過ごしください。

 

 

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2024.07.15

リアルイタリア、トスカーナの生活#3

今回は有名な写真風景(1枚目)から入ります。

デザイナーが行った街のひとつは、

人口が2000人あまりの小さな街だそうです。

 

  

*左は写真のロケーションとして有名な糸杉。

 

 

  

*雨の日にも美しさがあります。ネコもいる。

 

 

************

こんな景色の中で、人々は

どのように暮らしているでしょう?

 

街の中に

雑貨屋や靴屋がないことが不思議です。

肉やさんはあっても、魚屋さんはありません。

でもレストランには、魚料理があります…

そう言えば、売っている野菜もほとんど見ません。

根菜などはどうして入手しているでしょう?

 

観光がメインの街ですから、

観光客が楽しめる買い物品店と薬屋さんは

少なくありません。

 

小さな街なので

取り扱いの無いものがあっても

不思議ではありませんが、

最低限の必需品だけしか売ってませんから

(しかもお店が開くのは短時間)、

何かしら困ることはないでしょうか?

 

「朝」の市場にその答えはありました。

 

 

  

*左は八百屋さん、右は魚屋さん

 

 

大広場には、午後2時くらいまで、

大きなトラックが何台もいます。

トラックをおもむろに解体しだすと、

大きな大きな屋根付きの店舗に早変わり。

 

あっという間に作ったアーケードが

毎朝並ぶわけですから、

開店後にそれを初めて見ると、

昨夕はなかったお店がにわかに現れた、

と驚くことになります。

 

その中には、新鮮な野菜や果物を始めとして

キズ絆創膏のような雑貨を売る店もあります。

 

 

 

  

*左はスニーカーやさん、右は花屋さん。

 

 

写真には取りませんでしたが、

下着屋さんもありました。

そして花屋さんが来るあたり、

さすがは花のあふれる街だと思います。

 

このように、他人の領域を荒らさない

といったイメージの商売のやり方で、

みんながそれぞれ自分の役割を

きちんと果たしている、という印象があります。

2000人という居住者数に見合った

自給自足の生活かもしれません。

 

 

 

  

*左は映画「グラディエーター」撮影で有名。

 

 

 

  

*道中出会った親子と、3人で脱いだ泥靴の跡(右)。

 

 

 

上の写真の撮影場所を教えてくれたのが

途中から一緒に歩いた母娘です。

 

街中からしばらく歩き、

その後30分ほど

粘土質の泥土道を滑りながら歩き越えると

出てくる場所ですが、そこは

泥土が靴の下にベタベタと張り付いて

まるで靴カバーをしたまま歩いているか

のようになるので、

3人で一緒になって笑ってしまいました。

 

するとお母さんが

「ここがグラディエーターの場所よ。」

と教えてくれたのでした。

簡単なイタリア語であいさつすると、

女の子は自分の名を名乗って

はにかんでいました。

 

その後からお父さんがやってきて、

「日本からですか。」と

慈愛でいっぱいの目で会話をします。

 

私の方はというと、普段使わない

慈愛という言葉が

記憶の向こうから出てきました。

 

 

 

*岡の先にあるアグリツーリスモのひとつ。
こういう野の花でお父さんは花束を作りました。

 

 

そのお父さんは、その少し前に

野に咲く花を少しだけ摘んで

花束にして、その子に渡していました。

 

彼らが向かっていたのは、

もう30分ほど歩いた先にある

アグリツーリスモのレストラン。

ゆっくりと

泥道を愉しみながら、笑いながら

友人夫婦と歩いて行きました。

 

雨が上がり、最後には強い日差しになった

その風景の向こうに、弾むように歩いている

彼らの小さなシルエットがありました。

その光景は

いつでも目に思い浮かべることができます。

************

 

美だけでなく

愛にもあふれた土地柄のようです。

 

 

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2024.07.14

一点ものサコッシュをご自分のお好きな色で 40520

一点ものとしてお出ししている

「サコッシュ」をご覧になって

ご自分のお好きな色の革で作りたいという

ご相談を頂戴しました。

嬉しいことです。

 

このサコッシュに目を留められたのは

「スマホとメガネとハンカチが入って

ぱんぱんにならない大きさ、

というのが嬉しいです」とのこと。

はい、エコバッグも持てます。

 

 

 

 

 

 

一点ものを作る時のお話

すでにオーダー例でご紹介していますが、

デザイナーはまず最初に

目的の大きさに見合った見本を使い、

しばらく使ってから

あらためて大きさを定め、さらに

仕様を定める、手順を踏んでいます。

 

そこで初めて、

これが良いと思ったものを

一点ものとして製作しています。

 

コンセプトは

「デザイナーが欲しいと思ったもの」です。

 

 

 

 

 

 

デザイナーはずっとこの店にいますし、

何より長く生きていますから、

人の生活が

年齢によってどのように変わっていくか、

自分や他人を通して常に観察しています。

 

「そういうことがあるから、

私は何を買う時でも

ある程度の年齢の、キャリアある人に

相談するの。」という言葉が

それを物語っているかもしれません。

ですから、昨今のプロ不在の売り場には

寂しいものがあります。

 

 

 

 

 

 

「オーダーメイドの仕事は、

自分が経験することは何でも

ぜ~んぶ役に立つんです。

 

自分が加齢してどう変わってきたか、

年老いた親がどのように変わっていくか、

それはどういう変化なのか…

その時わからなくても、

ある時謎が解ける時が来ます。

物理的な人間の一生に沿う仕事、

という感じかな。

うちの製品を持つ人には、

心身ともに楽になっていただきたい。」

 

 

 

 

 

 

とにかく身軽に歩きたいデザイナーは、

「スマホと財布とメガネ!

これだけ持ってればいいや。

あ、でも交通系カードはすぐ出したい。」

となってきて、

それをどう持つか、に

しばらく興味を持っていました。

 

今までも、体力に応じて

生活に応じて

いろいろな製品をデザインしてきましたが、

機内持ち込みのキャリーケースと

背中の大きさくらいのリュックとで

10日間の海外出張をして、そこに

買い物品まで入れてしまうほどですと、

仕事以外は

最小限で済ませたいようです。

 

 

 

 

 

 

このサコッシュは小さめに見えても

下部にしっかり厚みを取っていますから

見た目よりは入ります。

どのバッグも「見た目より入る」のは

当店製品の特長です。

 

そしてこの製品は

後ろのファスナーポケット部分を

小銭&カード入れとしてお持ちいただけば、

本体部分に、お札を折らずに入れる

薄い長財布も入れることができます。

 

 

 

 

 

 

かっちりとしたオーダー品でなければ、

毎回デザイナーは

ちょっとした遊びを入れます。

今回は引手の裏のお色。糸の色に

ピンク系パープルをお選びいただいたので

引手の裏の革にパープルを使っています。

 

このサコッシュはクライアントにとって

初めての当店オーダー品です。

 

「想像どおりの大きさと色で

一目見惚れです

紐の長さもピッタリでした

素敵なバックをありがとうございました

大事に使います」

 

喜んでいただけて嬉しいです、

ありがとうございました。

 

 

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2024.07.13

リアルイタリア、トスカーナの生活#2

イタリアの超モダンデザインは

どこから来るか?

 

それは毎日の生活から自然と育まれる

美意識の高さにありそうです。

毎日見ているそれぞれの景色から、です。

 

 

 

  

*左は小さめの教会の庭。各街にはメイン教会の他に
いくつかの教会があります。右は民家のタオル干し。
色とりどりな洗濯ばさみで、これがリアルな生活風景。

 

 

 

イタリアでは、街に一歩出るだけで

昔の優れた彫刻がどんどん目に入ってきます。

統一感のある歴史的な建物の様式や

それに合わせて設えた室内、

街の外に広がる見事に作られた自然風景。

 

これらは、誰もが毎日

当たり前のように接することになります。

普段の生活の場すべてが、

歴史的で、同時に

そこに住む人々の恣意的な美の集まりです。

 

 

 

  

*フィレンツェの小さめのホテル。
部屋からの中庭の眺めと、階段の床と絵画。

 

 

古いものをずっと使っていくために

不便ささえ受け入れて生活することで、

自分たちで心地よい空間を作っていこう

という、快適さの追求や

古に寄り添う美への貪欲な気持ちが揺さぶられ、

それが新しい発想のモダンデザインを

産むのだと思います。

 

昔と同じ様式で

同じ素材を使って新しい製品を作ることは

できません。ではどうすれば、

この古のものたちの美を活かせる?

 

そこで出てきたのがモダンデザイン。

歴史的な建造物などにもマッチする

新しい素材感やデザインで勝負、

でも既にあるものたちと喧嘩はしません、

見事に調和させましょう、というスタンスです。

 

 

 

  

*老舗レストランの外壁。
シュールで、しかもカワイイ。これが
歴史的建造物の中にある現在のレストランの姿。

 

 

 

街にはゴミひとつ落ちてませんが、

このように

古い建物や街をきれいに使うには、

それに見合った人手が必要です。

 

段ボールを回収する人、

その他のゴミを処理する人、消防署の人…

街の美を護る人達も時に見かけます。

 

 

 

  

 

*左は段ボール箱収集車と回収人。
右はゴミ収集に出された個人のゴミ。

 

 

 

ゴミを回収する人は朝早くに出ます。

どうやら段ボールと普通ゴミは

違う車が回収しているようですが、

回収人の姿のおしゃれなこと!

ネイビーのパーカーに

オレンジのパンツを穿いている彼に、

思わず視線を持って行かれます。

 

一方、街の人のゴミの出し方もきれいで、

まるで景観の一部のよう。

そして、ゴミの量はかなり少なそうです。

まず日常のそんなところから、

彼らのリアルな美の生活は始まっています。

 

 

 

  

*左は消防署の人。この制服(?)もステキ。
まるで映画の一コマのよう。右は花まつりの準備人。

 

 

 

そんな街を眺めながら歩いていましたら、

シエナの街では7月のパリオに向けて

子どもから若者までが、

お父さんやおじさん、お爺さんなどから

太鼓、旗手としての振舞、など

街のそこここで教え込まれています。

短い時間で

あっという間に笑顔で解散しますが、

教える方、教わる方、どちらも真剣です。

 

 

 

  

*シエナにはコントラーダ(17の地区)があり、
地区を象徴するカラーと動物が決まっています。
それに則った衣装を着て、旗の演舞も競います。

 

 

 

昔から続くお祭りを

今年も滞りなく行うことが

その地区内のまとまりを保つことに繋がり、

老若男女、年齢も問わず

皆で一丸となってお祭りに向かっていきます。

 

地区競争のメインであるパリオ競馬は、

危ないからと言って

ルールを変えたりしてないようです。

 

 

 

さてここらへんで、トスカーナらしい風景写真を。

 

 

  

*同じ場所からの明け方から朝の景色。
BGMは絶え間なく奏でられる鳥たちの歌。
じっと眺めていると時間が勝手に過ぎていきます。

 

 

  

*朝の散歩道はいくら歩いても飽きません。
くるくると変わる天候で、曇天から目にもまぶしい
晴れ間まで、とすべての気候を愉しめます。
左のイヌとは1時間以上散歩しました。

 

 

  

*これがこのあたりの普通の生活、普通の風景。
天候によって毎日・毎時間違う顔を見せてくれます。

 

 

 

また、そこかしこに

その場の持ち主のお気に入り絵画や彫像などが

飾られているのも、楽しいところです。

 

 

 

  

*街には必ずギャラリーがあります。
デザイナーは、彫刻が好きなのよ、と言っているので
このギャラリーの写真なのでしょう。

 

さてさて、今回はこんなところでしょうか。

ウェブショップの

イタリア製ミニショルダーバッグ

そんなデザインのひとつ。ご覧ください。

アマトゥーラにドライフラワーを挿し、

インテリアオブジェとして

使うのもおもしろいでしょう。

 

今回のリポート内容は、

デザイナーがいつも言っている言葉を

思い起こさせます。

「長持ちする上質なものを毎日使うことで、

その製品を通じて、その人の価値基準が

知らず知らずのうちにできてきます。

その基準ができると、

大きいものにせよ、小さいものにせよ、

何かを選ぶ時にとても役に立ちます。」

 

 

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