革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2024.10.8

かっちりした形のゾウ革長財布 2409N

以前長財布をご注文いただいた方から、

前回とはまったく違うアプローチの

長財布をご依頼いただきました。

 

ご依頼は「スーツケースの様な

横から見ても四角い形にして頂きたい」

ということでした。

おそらく、手縫いで仕上げる

角がかっちりした形かと思い、

遠方にお住いのご依頼者のため、

見本になるオーダー例などを使って

確認しながらやり取りしました。

 

 

 

 

 

 

ゾウ革の手縫い長財布は

なかなかの迫力です。

この製品は、革の斑柄の良さと迫力、

そして3方のコバ処理の美しさです。

 

「新札70枚が入る厚みで」

というご指定ですから、内寸は7ミリ。

これは正直

手縫いに向いたサイズではありません。

最低でも1センチが必要サイズです。

 

ですから、どのように作ろうか、

かなり考えてから部分試作をしました。

 

 

 

 

 

 

 

作ってみてわかったのですが、

ゾウ革の表面ですと

あまりはっきり、手縫いステッチが見えません。

きれいな縫い目なので少し残念でしたが、

そうなってきますと、見せ場は

札入れ部分3方のコバ処理です。

 

いかにツルツルにきれいにするかが

このお品の是非を分かつところです。

 

 

 

 

 

 

そして、先に

見本としてご紹介した名刺入れのように

全面カチカチで作ってしまいますと、

面に融通が利かなくて

出し入れしにくくなってしまいますから、

札入れ部分のパーツは

多少柔らかくしています。

 

今回の札入れ部分は

札入れをすべて覆うように、という

ご希望を伺っておりますから、

このような処理となります。

 

 

 

 

 

 

当店のお品は、手縫いでお作りしても

デリケートさが出ます。

手縫いバッグはジャンル外なので

お作りしていませんが、

手縫いでしか作ることのできない

小物はお作りすることがあります。

 

お届け後、お礼のご連絡を頂戴しました。

************

連絡が遅れて申し訳ございません。

昨日届きました。

想像よりとても素敵でとても嬉しいです。

稚拙な文章から

私の意を組んでいただけて

本当にありがとうございます。

象皮もとても素敵でずっと見ていたくなります。

本当にこういう形の財布が欲しかったので

お願いさせて頂いて良かったです。

本当にありがとうございました。

***********

 

このたびもありがとうございました。

ゾウ革の魅力はおっしゃる通りと思います。

長くご愛用頂けることを願っております。

 

 

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2024.10.6

大切な方へのキーホルダー 240809

「いつもお世話になっている人に

プレゼントをしたいと思っています。

なんでもお持ちの方なので

何を選べばよいかしら?と考えて、

シンプルなキーホルダーに

お名前をお入れしようと思いました。」

 

 

 

 

 

 

ほんとにプレゼントって

どうしようかと思うことが多いですね。

 

相手の方をよく知っていれば知っているで

好みのものを差し上げたいですし、

あまり良く存じ上げなければ

自分が良いと思うものを

差しあげるという選択肢もあり…

 

それで今回選ばれたのが

シンプルなキーホルダーです。

 

 

 

 

 

 

ここまでシンプルな形であれば、

きれいに自分の名前が入っていることを

見た瞬間に、

あっ!と思っていただけることと思います。

 

そして、肝心なのは「大きさ」。

クライアントから

相手の方の身長と体格を伺って、

大きさと質感を決めました。

 

体格によって、

同じものを持っても

それぞれが違う印象を受けるからです。

 

 

 

 

 

 

また、シンプルなだけに

金具も勝負所ですから、

美しい金具を使いました。

 

この種類の金具には

下のお写真にあるように、

リング径や形がに数種類があります。

 

 

 

 

 

 

丸い金具は端的に美しいですが、

楕円の金具を使って

個性的に仕上げることもできます。

また金具のお色には

ゴールドとシルバーがあります。

 

こんな風に

一般的な市販品には使われていない金具を

アクセントにすると、

キーホルダーの形も含めて

世界にただ一点だけのプレゼントになります。

このたびはありがとうございました。

差しあげる方に

喜んでいただけることを願っております。

 

 

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2024.10.4

印象的なゾウ革パーツのショルダーバッグ 240901

「1年にひとつ、

このショルダーバッグを作って

その1年を楽しみたいと思います。

3つめで

完璧な内装サイズが決まりましたから、

このままの形で行きたいと思います。」

 

毎日使っていらっしゃる昨年のバッグも

まだまだきれいですが、

このようにお考えの方もいらっしゃいます。

 

 

 

 

 

 

今回、いろいろな革をお見せしましたが

いま一つ決めきれないご様子なので、

ご来店いただいた時に

ゾウ革のゴールドブラウンをお見せしました。

 

「これは見たことのない革ですね!

カッコいいし、すごく雰囲気があります。

この柄がとても良いです、

これがゾウの自然な柄なんですね?

他の革と全然ちがうなあ。」

すぐに気に入ってくださって

この革を今回ののアクセントになさることに。

 

 

 

 

 

 

「この革の色だと…相方は

この黒(とルバルを指す)がいいです。

いやあ、すごく良くなりそう。

楽しみです。」

 

と、ゾウ革の方は

1枚の革の

どこでアクセントパーツを取るか、

をご指定いただきました。

 

 

 

  

 

 

 

正面斜めに入ったファスナー部分は

下の三角形部分がポケットになっています。

今回はこのファスナーの引手も

ゾウ革にしました。

 

「ネットで検索していただくと

お分かりいただけると思いますが、

こんなにすばらしいゾウ革には

めったにお目にかかれませんよ!」

デザイナーは自慢げです。

 

たまたまですが、今回のルバルの革には

まったくシボがありませんから、

ゾウ革とのコントラストがすばらしいです。

 

 

 

 

 

 

このバッグの仕様は

ふたつ目でほぼ完ぺきだったのですが、

三つ目で各内ポケットサイズの

厚みを5ミリ詰める、

という最終変更がありました。

 

高さ5ミリの丈詰めが、

バッグをポンと机の上に置いた時に

中に入れた小物が出ることを許さない

絶妙な寸法だったとのこと。

 

1年お使いになる、という意味では

2年目にしてゾウ革に目が行ってしまったら、

次は何をお見せするのが良いのでしょう?

悩むデザイナーです。

 

前回の三つ目とは

打って変わって雰囲気のちがう、

ワイルドでありながらエレガントな

このバッグを作ることができて、

とても楽しかったです。

このたびもありがとうございました。

 

 

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2024.10.2

プレゼントの定期入れ

 

「パートナーの定期入れがそろそろ

くたびれた感じになってきましたので、

プレゼントしたいと思います。」

お若いクライアントがおいでになりました。

 

「交通系カードが1枚入るだけでいいのですが、

そういう製品がまったく見つかりません。

それでオーダーしようと思いました。

ぴったりサイズで作っていただけますか。」

 

 

 

 

 

 

確かに当店も、カード1枚だけを入れる定番は

お出ししておりません。

これは一本取られました。

でもご安心ください。

すばらしいお品をオーダーでお作りします!

 

潔いほど簡潔なオーダー品ですし、

きれいにお作りできました。

このたびのご依頼に感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

当店でお出ししているカードサイズ定期入れ

名刺の入るサイズにしています。

それはデザイナーが、

出かけて行って気に入ったお店があると

名刺をもらってくるからのようです。

普通は検索するでしょうか(笑)

以前は名刺大の時刻表も入れていたらしいです。

 

カードと名刺では収納サイズが違うため

2ミリほどサイズを変えていますが、

ぴったりで入れたい方にはあらためて、

入れる枚数に合わせたサイズでお作りします。

ご希望があれば、何でもご相談ください。

 

 

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2024.09.30

とてもシンプルな札入れ 40807

 

このオーダー例に

注目してくださった方がいらっしゃいました。

ありがたいことです。

 

先日もあるインタビューでお話ししましたが、

このオーダー例は、

オーダーする側のクライアントのみなさまに

お役に立って欲しいと、書いております。

 

既成のCMの入るブログの場ではなく

当店独自のブログサイトですから、

どれくらいの方がお読みくださっているか

アクセス数はわかりません。

ですから

お読みくださっていることがわかると

とても嬉しいです、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、ご相談者からお話を伺いますと

「私はキャッシュレスなので

ほとんど現金は持たないのですが、

たまに必要な時があります。

そのために、とにかく小さな

お札入れを持ちたいと思って。

 

1万円札で支払うと

おつりが9枚来ることもありますから、

10枚入ればよいでしょうか。」

現実的に考えてらっしゃいます。

 

 

 

 

 

 

前回は、クライアントがすでに使っている

初代オーダー品のサイズを踏襲しました。

 

でも今回は、お写真から、前回と同じでは

寸法がぎりぎり過ぎるとお考えのため、

10枚お入れになることを前提に

なるべく小さく、

というご依頼内容になりましたから

サイズを変えることにしました。

 

数字にしてみれば

ほんの1ミリ2ミリ程度の違いですが、

小物の恐ろしいところは、

それが大きな違いとして

人の目や使い勝手に認識されることです。

 

このような感覚的なことは

個人差があって当然なので、当店では

みなさまのちょっとした言動を

オーダー品に細かく反映させていきます。

 

みなさまには、当店が

そのような精度でお作りしているオーダー店、

と受け止めていただき、ご希望がありましたら

細かい内容までお話しくださることを

お奨めします。

 

 

 

 

 

 

出来上がりは

とてもきれいな札入れとなりました。

お受け取り時、シャキッと、

暑苦しい感じもなくジャケットをお召しになった

クライアントによくお似合いです。

 

持ち物は人を表す、

とはよく言ったものです。

 

 

 

 

 

 

新品のうちは多少よそよそしさを感じるのが

当店ヌメ革ですが、

使って撫でていただくうちに

付いたキズは直っていくし、

ツヤは出てくるし、

手に吸い付くような手触りになるし、

で、さらに愛着を感じていただけます。

 

長くご愛用いただけることを

心より願っております。

ありがとうございました。

 

 

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2024.09.28

修正したゴルフの距離計ケース 40418

当店では

すでにオーダーくださった方だけに、

特別なサービスとして

リフォームや異素材使いなどのご依頼を

お受けすることがあります。

今回は、お持ち込み製品の革を使いました。

 

ゴルフ好きのクライアントから

2点目の距離計ケースのご注文を

いただきました。

 

革が古いのは、この方が気に入って、

長らくお使いのポーチの革を

お持ち込みいただいたからです。

 

長くお使いになって

そろそろ寿命かと思われる製品ですが、

革だけでも

できる限り手元に置いておきたい、

というご希望です。

何かしら思いのあるポーチに違いありません。

 

 

 

 

 

 

かなり劣化した革ですから、

「あまり保たないかもしれませんが。」

とお断りしてから、製作に入りました。

 

フタに入った2本のステッチは

もともとのステッチをそのまま使っています。

 

じつはこのご依頼品は

後から修正したところがあります。

 

 

 

  

 

 

 

左上のお写真をご覧ください。

ご依頼内容がはっきりしていたため、

珍しいことに

距離計をすっぽり収めるようにしてしまい、

取り出しにくくなってしまいました。

 

これは距離計をお預かりしなかった

私どもが

見誤った判断をしてしまったのですが、

こういったお品はやはり

中身をお預かりすることが鉄則だと、

あらためて確認しました。

 

それで、この部分を浅くすることで

事なきを得ましたが、

今回のフタの留め方と

浅くする寸法とがバッティングして

思った以上に大変な修正でした。

 

 

 

  

 

 

 

もうひとつはベルトループの上下。

向かって左側のベルトの付け方は

クライアントからのご指定でしたので

それに従ったのですが、

 

実際にお使いになられましたら、

「中身を取り出す時に

ケースが持ち上がって取り出しにくい。

だからどの製品も

普通の付け方をしているのですね。」

という結果となり、

今度はベルトの上下を反対にする、

というリクエストをいただきました。

 

こういう修正はめったにありませんが、

ただ修正するだけでく

きれいにお直しすることが当店の技術です。

 

これで進めてください、という

クライアント主導のオーダーの場合、

よほどの不都合が生じる部分を

即座に予測できない限り、

あまり考えることはせず、

ご依頼内容どおりで仕事を進めます。

 

それは、最初から

「これでいきます」という

ご指定あるご依頼内容の場合はたいてい、

コンサルティングが入り込む余地が

ほとんどないからです。

ですからお題をブラッシュアップして

細かい修正をご提案し、

どうやってきれいに作るかを

考えるくらいになります。

 

なぜなら、フルオーダーにおいては

どちらが主でどちらが従か、という

暗黙の了解に従う部分もあるからです。

 

今回デザイナーは、

「クライアントにはよくお話しするんだけど、

世間一般にない細部って、

何らかの問題がある場合がほとんどです。

ベルトループの向きは

ご指定があったからそのまま作っちゃったけど

まさにそれでした…

気づかなかったですよ。

今まではほとんどありませんでしたが、

こういう場合もまだ出てくるかもしれません。

どこにもないものを作るってこういうことですね。

フグを

安全に食べられるようにするまでの話みたい。」

 

 

 

 

 

 

 

このケースはきれいにお直しできましたが、

みなさまに強く申し上げたいのは

 

「出来上がった革製品の修正は出来ない、

とお考えいただくと間違いない」

ということです。

 

ほどんどの場合、

完成品になってからでは

まったく手を入れられません。

 

私どもが

綿密なコンサルティングをするのは

それが理由です。

 

そして、

完成品の修理にお値段がかかってしまうのも

同じ理由からです。

 

ですから当店では、たいていの場合

みなさまと話し合いながら

最終形をあぶりだしていきます。

その結果、クライアントは時に

進路を変えることもありますし、

最終形すら

まったく違うタイプになることもあります。

 

私どもではそのために、

考えられる選択肢を

(それが良いものであれば)すべて提示し、

みなさまにはそれを、

より良い方向に進むよすがとして

受け取っていただいています。

 

そういう意味で

オーダーメイドは二人三脚の仕事と

思っていただくと、ありがたいです。

 

使い方やお好きなデザインをご希望いただくのは

みなさまの領域で、

設計や

より良いものへのご提案は私どもの領分。

そこから最終決定してくださるのは

みなさまです。

 

そのためには

十分なお時間をお取りいただき

お考えをすべてお話しいただきますよう、

お願いいたします。

 

 

 

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2024.09.26

外出先で増えてしまったA4書類がそのまま入る定番ショルダーバッグ 409N

こちらもリピーターの方からの

ご注文です。

 

当店の定番デザインがお好きで、

使い勝手の良さやデザインの意味を

ご理解くださっているクライアントから

ご連絡をいただきました。

 

 

 

 

 

 

マイティポシェを気に入っていますが、

たまに入れるA4サイズを

ギリギリで入るようにしたいと思います。

ギンコを見て、

A4を入れる考え方が良いなと思いました。

ですからギンコのサイズで作りたいです。」

 

マイティポシェのデザインですと

それくらいの大きさまでは妥当ですから、

さっそくご相談に入りました。

 

 

 

  

 

 

 

中に入れるものを伺いますと、

今までにお作りした小物を

それぞれ収めるポケットを付けたい、

というご要望です。

 

メガネケース、交通系カードケース、

小銭入れ、小さなキーケース、

その他はペットボトル、などです。

 

 

 

 

 

 

メガネケースはこのバッグに対して

長さがありますから、合理的な考え方にして

ホールドのためのループにしました。

 

内側のパーツを簡易化すれば

バッグの自重を少しでも軽くできますから、

デザイナーはそうしたアイデアを

できる限りたくさんお出しします。

 

 

 

 

 

 

下段の小さい内ポケットのファスナーは

普通に作ると開きにくくなりますから、

特別なギミックを施して

開きやすくしています。

 

こういう見えない部分での

みなさまの使いにくさを解消するのが

オーソドキシー流の製品仕上げ。

 

 

 

 

 

 

上のペットボトルホルダーも

使わないときには畳めるくらいの質感で

お作りしています。

 

こういう細かい点が

日ごろの使い勝手を左右します。

 

そして、正面から見て

定番とは左右が逆なのに気づきましたか?

ご自分の持ち方に合わせて、

この左右の逆をご希望いただきました。

 

こんなこともできますから、

ちらっとお考えになったことでも

ご相談ください。

 

 

 

 

 

 

クライアントからご感想を頂戴しました。

いつもありがとうございます。

みなさまにご紹介させていただきます。

 

************

マイティポシェットに、A4を入れてみました。

きっちり入りました。

常にA4を持つのではないけれども、たまたま

A4を入れなければならない場合に

ほんとうにいい持ち方ができるなと思いました。

重宝しそうです。

キーホルダー入れ、

これなら迷子になりようがないですね。(笑)

************

 

うまく使っていただけそうで良かったです。

こちらもぜひ、

どんどん撫でて革を育ててください。

長くお愉しみいただけることを

心より願っております。

 

 

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2024.09.24

仲間へのプレゼント、トスカーナレザーの名刺入れ

残り少ないトスカーナレザー

フレンチブルーで、

名刺入れをお作りしました。

 

ご注文者は非営利活動の社団法人を

営んでらっしゃるクライアントで、

ご自身はボランティア、

周りの方もほとんどがボランティアのため、

たまに御礼として

この名刺入れを使ってくださいます。

 

 

 

 

 

 

この名刺入れは定番で、当店では

容量と使い勝手で一番人気のお品です。

 

新しいデザインもあるのですが、

以前からプレゼントに使ってくださっているため、

他の方に合わせて

こちらのデザインにしました。

 

 

 

 

 

 

いつも、外側のお色は

ご注文者がその方のイメージのお色を

ご指定してくださいます。

 

そして裏地のお色はたいていお任せです。

ですから、相手の方がどんな方か

性別やご職業を伺い、

お写真を拝見してその方に合うものを

お選びしています。

kん回のお写真からは

知的で個性的な方であることが見えます。

そしてご職業を伺ったところで

キャメルをお選びしました。

 

裏地のお色の候補は

このフレンチブルーであれば

ブラック、ダークブラウン、ワインレッド、

キャメル、と4種類あります。

それぞれのお色でお品のイメージは

がらりと変わりますから、

気に入っていただけることを願っています。

 

 

 

  

 

 

 

お話を伺いますと、ご注文者は、各地方に

現地や外から人が集まるための種を蒔き、

その活動を行うための各地のボランティアや

市町村を含めた組織が起ち上がるお手伝いをし、

 

そこからそれぞれの団体が

独自に活動し続けられるように、

別働ボランティア団体も組織したとのこと。

 

その別働団体は、この方も含めて

各界のプロフェッショナル講師が

移動費以外をすべてボランティアで行う、

ノブレス・オブリージュを

体現している団体です。

 

全国に地方団体ができたとお聞きしました。

「同様のムーブメントを起こせる人が

他にいらっしゃるかしら?」

とデザイナーが独り言ちるほど、稀有な活動です。

 

この方の活動がこれからも各地で続き、

その地域が活性化して行くことを

心からお祈り申し上げます。

 

 

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2024.09.22

クロコダイル、ナイルのダークブラウンのファスナー長財布

力強い目をしたお若いクライアントが

ご来店なさいました。

「ふたつの家計を分けて持つことができる

ファスナーのお財布が欲しいのですが…

あ、この持ち手のついたこんな感じですね!」

 

店頭で

ダブルファスナーの見本製品をご覧になって、

そこからご希望内装へと話が広がっていきます。

 

 

 

 

 

 

クロコダイルで欲しいとのことで、

ブラックかブラウンかで

迷ってらっしゃいました。

 

ブラウンがお似合いになる方でしたから

デザイナーはご提案しました。

「どちらも入手できますが、

その時によって、どちらの色に

より良い革があるかどうか

わかりませんから、見に行って

良い方を入れてもよろしいですか?

 

第一候補は、お似合いになる色で

ダークブラウンにしておいて、

もしブラックの革の方がもっと良ければ

そちらにする、というのはいかがでしょう?」

 

 

 

 

 

 

即ご賛同いただきましたから、

在庫をお尋ねしてからすぐに出かけていく

デザイナーでした。

 

「ブラウンに

すっごく良い革があったので、

もうこれです、これ!」と持ち帰った革は

とてもきれいな斑柄のダークブラウン。

 

「ブラウンは製作枚数が少ないから

良い革があるかどうか心配してたけど、

こんな良い革があって良かったわ。

使っていくとツヤが出て

もっとダークになっていくから、

出だしの色としては

ちょうどいいくらいのダークブラウンだし。」

 

 

 

 

 

 

さて、肝心の「ふたつの家計」ですが、

この言葉からしますと、今までのオーダーは

女性からのご注文がほとんどで、

ここまでビジネス系の長財布を

ご注文いただくのは、初めてです。

 

それでお尋ねしてみますと、

「ふたつ目の会社を興したところなので、

それぞれの会社の通帳やカード、現金を

別々にして持ち歩きたくて…」

という何ともめでたいお話です。

 

最近は

若い経営者の方々も多くご来店くださり、

そういう方の勢いあるお姿に触れると

「新しい世代がすごいのね!

目力があって、こっちまで嬉しくなります。

うちも頑張らなくっちゃ。」

と喜んでいるデザイナーです。

 

 

 

 

 

 

 

そういうことから

ふたつの財布の中身は同じにして…

というリクエストでした。

 

この長財布は大きさを大きくしましたから、

カード入れはタテ入れをご提案しました。

取り出しやすいと思います。

 

この大きさでしたらお札の端も折れませんし、

100枚でもきっちり入るサイズです。

 

 

 

 

 

 

上のお写真をご覧いただきますと、

外から見える裏地も

外側と同じクロコダイルであることが

お分かりいただけると思います。

 

ふたつのファスナー長財布がくっついたタイプは

単体のファスナー長財布の作り方と違いますから、

クロコダイルの見える部分も変わります。

ひとつひとつのお品を注意してお作りすることで

パーフェクトな見た目の製品になります。

 

クライアントには

新しい門出に当店でご注文くださったことに

感謝申し上げます。

新しい会社もひとつ目の会社のように

隆盛になるよう、心から祈っております。

 

「会社がうまく行ったら

また作らせてもらいますね!」

明るい瞳は、明るい未来を暗示しています。

 

 

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2024.09.20

ゾウ革ゴールドブラウンの車のキーも入るキーケース兼折り財布 40803

このケースの中に入るものは、

・お札と6枚のカード

・車のキー2本

・運転免許証

・家まわりのキー2本 です。

 

車好きの方にとって

車のキーや身の回りの貴重品を

どのように持ち歩くかは

頭の痛いところと思いますが、

 

今回のこのクライアントの解決方法は、

とても参考になると存じます。

じっくりとご覧ください。

 

最初にお尋ねいただいた案を

ご本人がさらにブラッシュアップして、

ファスナータイプから二つ折りに

変更なさった、という経緯があります。

その甲斐あった

より良いケースのご注文へと繋がりました。

 

 

 

 

*免許証はすっぽり隠れますが、
出し入れしやすい切り欠き部分を作りました。

 

 

 

まず免許証の入れ場所ですが、この方は

ケースを開かないでもすぐ出せるよう、

外側に配置しました。

 

そして、車のキーが入るとなると

ケース自体が厚みのあるものとなり、

何らかの形で閉じる必要が出てきますから、

ベルト留めになさいました。

 

一番最初は

ぐるりと一周ファスナーで、という

アイデアでお尋ねいただいたのですが、

このベルト留めの方が機動性が高いですから

使い勝手は断然優れていると思います。

 

おそらくネットでたくさんの製品を

ご覧くださり、

シミュレーションなさってくださったのだと

想像しています。

ご注文をお出しくださるまで

たくさん考えて、

きっと愉しんでくださったことでしょう!

 

 

 

  

*キーケースの外側に札入れを配しています。
キーの下、左右にカードの入るポケットがあります。

 

 

 

今回の製作にあたり、

クライアントには中ほどで

二度目のご来店をいただいています。

 

その理由は、

車のキーをお預かりできなかったため、

ダミーケース(サイズ試作)のサイズを

店頭でお試しいただきたかったからです。

 

初回のご相談では、

アトリエで製作責任者が

ふたつのキーの採寸をして、

ザクっとしたケースサイズまで考慮します。

この時間、わずか15分ほど。

 

これを短時間で行える技術者は

めったにいません。また

アトリエ隣接だからできることです。

 

このような対応ができるよう、

みなさまにはご予約時点で

あらかじめご相談アイテムをお伺いします。

 

そして

技術者を必要とするかどうかを吟味し、

必要に応じてお時間をご用意することで

可能になる作業です。

 

ですからご相談するみなさまは、

ご相談時から

デザイン、技術と両面の

コンサルタントをお持ちになっています。

 

今回のように

サイズ決めの難しいオーダー品や

見本のあるオーダー品では、

一度目の来店では採寸などがあり、

二度目の来店をお願いする場合もあります。

 

 

 

  

*カードは左右3枚ずつ、まとめて入れます。
下のポケットとキー金具のつく革との間に
ぴったり収まるところが秀逸のアイデア。

 

 

 

さてこのキーケース、

さらなる工夫がありますのは、

車のキーは大きなホックで留めていて

外すことができるところです。

したがって単独でキーを持つこともできます。

 

またこのドットホックにしたことで

留め部分に稼働性も出て、

とても使いやすくなりました。

 

このようなすばらしいご注文品を

お考えになったクライアントに乾杯!

このたびはすばらしいご注文を

ありがとうございました。

 

もちろんゾウ革は

秀逸な柄部分でお取りしています。

小物であっても

なんと存在感のある革でしょうか!

 

 

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