革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2025.02.17

気持ちを表すプレゼント、台本カバー 41201

こんなステキなプレゼントを差し上げたい、

とファンから思っていただける

声優さんは、ほんとに幸せと思います。

 

ある番組をご覧になって、すぐ

ファンになったというクライアント。

 

「まだ若い方なので

これからこの仕事を続けていった時

どんなにステキな声優さんになるか、

どんなキャリアを積んでいくのか、

将来を楽しみに見守っています。」

 

 

 

 

 

 

「今年はその方が30歳になるので、

節目としてふさわしいものを

プレゼントしたいと思っていました。

 

こちらの革の台本カバーだったら

長く使っていただけますから、

変化していくことを、その方と一緒に

経験していってくれると思いました。」

 

 

 

 

 

 

すばらしいお考えです。

 

クライアントは大切な方の将来を

想像してらっしゃいますから、

デザイナーは

当店オリジナルレザーがどのような

経年変化をするか、お話ししました。

 

「私たちの革は、持ち主と一緒に歩み、

可愛がってもらえば、どんどん育っていきます。

艱難辛苦、持ち主のすべての経験を知ってくれて

何も言わずに寄り添ってくれます。

 

10年使っていただいた時に

その声優さんが

どんな大人の男性になっているか、

楽しみですね。

そのころにはこのカバーが

使い込んだカッコいいものになっています。

新品にはないカッコよさです。」

 

 

 

 

 

 

「差し上げるのは

モノという形を取っていますが、

その方を大切に思う気持ちを

差し上げるのですから、

ぜひお相手にこのことをお知らせくださいね。

 

お話しするのでもいいですし、

お手紙にお書きいただくのも

良いと思います。

その方が有名になってくださるといいですね。」

 

デザイナーは

革で作るもののことしか知りませんから、

もしかするとお相手の方は

すでに有名になり始めている方かもしれません。

 

今までプレゼントでお作りした方々は

みなさん有名になっていらっしゃって、

「うちのお店のクライアントって

見る目のある人が多いのね!

みんなすごく有名になってる。」と

デザイナーは特定の名前だけは憶えています。

そして「私も推しに出会いたいなあ…」

と、羨ましそうな顔をしています。

 

 

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2025.02.14

新店舗がとりあえず整いました。

8日(土)の引っ越しから

一週間経ちましたが、

やっと作業にふさわしいアトリエにして、

みなさまをお迎えできるくらいの

店舗空間に落ち着けることができました。

 

たくさんの人にお手伝いいただきました。

みなさまに感謝申し上げます。

 

当店技術者たちも

さすが「モノづくりの人」たちですから、

それぞれが得意分野でDIY精神を発揮し

重要な役割を果たしてくれました。

 

これは

高品質の製品を作ることのできる人たちは

どんなことでもひと通り、

作ることであれば普通以上にできる

という証明になったね、と

デザイナーはあらためて喜んでいます。

 

 

 

*製品陳列棚はほぼ前と一緒

 

 

 

前のお店のレイアウトが

店舗+アトリエにはぴったりでしたから、

ほぼほぼ同じレイアウトです。

 

変わったのはお色と広さで、

だいぶ変わったイメージを

みなさまにお楽しみいただけると思います。

 

 

 

*さてこのアイコン扉は
どこにつけているでしょう?

 

 

 

フランスの鏡はもうありませんが、

その代わり

みなさまにバッグをお持ちいただいた時

さまざまな角度から見られるよう、

三面鏡を備えております。

これで出来上がり時、オーダー品を携えた

ご自身のお姿のご確認も、容易になります。

 

ところがなんとなんと、

入り口のドアが

これからの作業となりますので

度々ご迷惑おかけする時が出ると思いますが、

その時はご了承ください。

 

 

 

*お店のPCデスク周り

 

 

 

お時間ある方は

遊びがてら見においでください。

広い空間なので気持ち良いと思います。

この空間をみなさまにご案内できることを

楽しみにしております。

 

アトリエの様子は

後日ご紹介するつもりです。

 

教室空間も兼ねていますから

生徒さんも気持ち良いと思いますし、

 

広くなることで万歩計の歩数も増し、

技術者たちもさらに健康になることでしょう。

 

 

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2025.02.12

ナイルクロコダイルのファスナー長財布 41113 

「こうして形になると、

革で見る以上にきれいですね!

完璧です。」

と喜んでくださったクライアント。

 

ナイルワニでお作りしたこの長財布は、

ポロサスワニで作った財布に対しての

替え財布です。

 

 

 

 

 

 

最初に作ったポロサスをなるべく長く

良い状態で持ちたいということで、

今回はナイルワニでご注文くださった

クライアントです。

 

貴重なポロサス革を大事に考えてくださり、

ありがとうございます。

 

ポロサス革には

なかなか良い斑柄が見つからないため、

前回は半年近くお待ちいただきました。

良い斑柄をご希望いただきましたから、

最後は革の状態でご覧いただき、

ご注文に進んでいただきました。

 

そういうポロサスをお持ちですから、

今回も事前に革をお見せしています。

 

 

 

   

 

 

 

ポロサスとナイルの違いは、プロでも

よほどよく見ないとわからないくらいです。

そして今回のナイルは、タイミングよく、

ちょうど出来上がった時に

選びに向かいましたから、やはり

すばらしい斑柄の革を

持ち帰ることができました。

 

 

 

 

 

 

ところが、たまたまですが、

持ち帰った革の下の方に

穴ひとつ空いていました。

 

ですから、ひょっとしたら…と思い、

以下のご説明をしたデザイナーです。

 

「3枚ほど候補があったのですが、

下に穴のあるこの革が

いちばんきれいでした。この穴は、

パーツに関係ない部分ですから

問題ありません。」

 

仕入れには、特別な型紙を持って

斑柄を確認しますから、

自信を持って言えることです。

 

そして

「穴があっても

革のお値段は変わらないんですよ、

驚きますでしょ?」と付け加えましたら、

「え、穴があっても

革の値段って下がらないんですか?」と

率直なご感想をいただきました。

そのように思ってらっしゃる方は

きっと少なくないと思います。

 

 

 

 

 

 

この欄で何度か

「見える材料費」と「見えない材料費」

という表現をしたことがありますが、

まさにこの「穴のあるなし」は

その格好の例かと思います。

 

革のお値段は、牛革なら10センチ角、

クロコダイルならタテ寸法で1センチ単位で

決められます。

 

1枚の革の中に、

穴がいくつ空いてようが、

どれだけキズがあろうが、

牛革なら、1枚まるまる÷10センチ角、

クロコダイルなら

1枚の一番広いヨコ幅÷1センチ、

で、無情にお値段は計算されます。

 

ですから、残り物に福がある、という

言い回しは、革に対してはあり得ません。

 

 

 

 

 

 

そんなわけで、1枚の革から

なるべくたくさんのパーツを取りたい

量産品の製作では、

昨今のキズの多い牛革には、

顔料塗装の仕上げをすることが

必須となっています。

 

実際その加工のために、表面加工の

いろいろな新技術が生まれたことは、

すばらしいことと思います。

 

 

 

 

 

 

当店のオリジナルレザーや

エキゾチックレザーですと、

その加工をしてしまうと

経年変化が無くなり、「その革」としての

本来の価値も失われてしまいます。

 

以前書いたように、顔料塗装しますと、

ツヤは出ますが、色の変化はしません。

そしてそのつやの出方は

塗装なしの革とはまったく違います。

塗装なしの革は、透明感と同時に

深みのあるツヤになります。

これがナチュラルレザーのおもしろいところ。

 

話は脇に逸れましたが、

このたびのナイルファスナー長財布は

とてもうつくしい仕上がりになりました。

このたびもありがとうございました。

当店オーダー品をいくつも、

たいせつにご愛用くださることに

感謝申し上げます。

 

 

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2025.02.10

ストロベリーピンクのリザード システム手帳ミニ6穴  412N

遠方にお住まいで、当店製品を

ご愛用くださっているクライアントから

ご連絡をいただきました。

 

今回はミニ6穴のシステム手帳をお考え、

とのことです。

仕様とお色について、とても

分かりやすくお知らせくださいました。

お考えのはっきりした方で、すばらしいです。

 

 

 

 

 

 

そしてそのメールの最後には、

このようにお書きくださいました。

「なお、貴店のジーヴスを2つ、

バッグを2つ、愛用しておりますので、

細部はある程度お任せしても、

イメージが違うというようなことには

ならないと思っています。」

 

こういう認識していただけることが、

当店にとってもっとも嬉しいことです。

ありがとうございます。

 

 

 

  

 

 

 

エキゾチックレザーは毎回、

製作物に合わせた大きさの革で

もっとも美しい革を選ぶために、

特別な型紙を作って持って行き、

それを革に当ててじっくり見てきます。

 

ミニ6穴とは言え

ある程度の大きさですから、

キズがないように…と祈りながら

見に行ったところ、

良い革がありました。ラッキーです。

 

 

 

 

 

 

内側は当店オリジナルレザーのヌメで

ネイビーをお選びになりました。

 

この色になったポイントは、

ゴールド金具があれば内側はダークブラウンに、

というご指定をいただいていたのですが、

残念なことにそれが無かったからです。

 

でももうひとつのご希望、

シルバー金具であればネイビーで、

というのは想像以上にすてきで、

却って若々しい感じがすると思います。

さてさて、気に入っていただけたでしょうか?

 

とても軽くできておりますから、

20年くらいはお使いいただけると思います。

ご愛用頂いているバッグは

2015年にお作りしていますから、

長くお使いいただけて、ありがたいです。

 

遠方の方には

一度お目にかかる機会があれば嬉しい、

と思いますが、果たして機会はあるでしょうか。

 

この方のように

一度もお目にかかったことのない

クライアントがたくさんいてくださることは

嬉しくもあり、でもお会いしたくもあり。

 

このたびもありがとうございました。

どうぞお元気な毎日をお過ごしください。

 

 

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2025.02.9

ご報告:お店のお引越し、鏡のお引越し

ビルの建て替えによる店舗引越しのため

昨日からお店はお休みで、

12日(水)午後からの開店となります。

電話は通じませんので、ご了承ください。

 

 

さて、昨日の

引っ越し場面をご紹介しましょう。

さすが16年もおりますと、お願いした

日通の引越しの方々が

のべ18人チームで運搬することに。

 

某大学の実験研究室の移設を行っている

実力ある引越しチームです。

お値段もこなれていて、嬉しいです。

 

いろいろ見積もりを取りましたが、最高に

プロフェッショナル度が高かったです。

ですから予定よりもずっと早く、

安全に、引越しが済みました。

ありがたいことです。

 

 

 

  

*左が店舗、右がアトリエ部分の様子です。

 

 

店舗エリアのアンティークデスクは

1750年代の彫刻なので、

大事に運んでくださいました。

 

モノを見る目がある親方は、

豊富な知識で数ある運び方の中から

それぞれの移設物に対して

もっとも適した方法を使ってくれます。

コマ送りでご覧ください。

 

 

 

  

 

 

  

*銀座の街を移動する彫刻は、シュール。

 

 

 

これ以上に大事なのが

漉き器やミシンなどの精密機器の運搬。

これもやはり2台の台車を使って

やさしく運んでくださいました。

今日は機器整備も済んで、稼働は順調です。

 

 

 

  

*このような物体が
銀座の道路を進むところをご想像ください。

 

 

  

*新店舗の7階まではエレベーターを使います。
ハコに対してギリギリの大きさなので、
入れるのもひと苦労。

 

 

 

と、なんとかすべての荷物の移し替えが終わり

1850年代製作の大鏡もお店を出て、

次の現場へ向かっています。

この取り外しはとても大変でした。

 

 

 

   

*窓を枠ごと取り外す作業がとにかく大変。
でもぴっちり外し、直していました、すごい!

 

 

  

*裏にしっかり止まっていると思いきや
表から切り出して取り外すことになりました。
16年経つと詳細な情報が残っていないので、
こういう時どうするかが、技術者の腕の見せ所。

 

 

  

*お昼過ぎから始めた作業は
トラックに鏡を載せた頃には真っ暗です。
5トン車に乗せてこの大きさ!

 

 

 

この大鏡を

私たちの代で廃棄しなくて済むのは

とてもありがたいことです。

新しい持ち主や

こうして運んでくださる方々には

感謝感謝です。

 

 

 

さてさて、ご覧のみなさまには

臨場感を感じていただけたでしょうか?

店内は整えてからご紹介します。

 

 

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2025.02.8

2月8日(土)~11日(火)まで、引越しのため、開店休業状態です。

2月8日(土)~11日(火)まで

引越しのため、開店休業状態となります。

電話は通じません。

 

お返事が遅れ気味になったりしますが、

ご了承ください。

12日(水)~通常営業となります。

 

しばらくの間ごたごたしますが、

製作物に影響が出ないことを一番に

最新の注意を払いますので、

よろしくお願いいたします。

 

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2025.02.8

ふたつ目のショルダーバッグ、定期入れ付き 41202

3年前にお作りした同じバッグ

当店オリジナルレザーのルバル黒バージョンを

「毎日使いました。もう

これがないと、生活できません。」と

もうひとつご注文くださったクライアント。

 

今回は気分を変えて同じルバルの

キャメルでのご注文です。

 

 

 

 

 

 

軽く作って欲しい、というリクエストでしたが、

かなりハードに使ったために、

前回の鞄は少しだけ

幅広の肩紐がほころび始めていました。

 

そこで今回は、本体との間に金具を挟んだ

より丈夫な肩紐の付け方にしました。

 

 

 

  

 

 

 

また、上のお写真で、

本体から出した金具パーツの上に

さらにDカンが付いていることを

ご覧いただけるでしょうか?

 

これが前回、金具無しで肩紐を挟んだ

理由です。ここにダブルで金具を挟むのは、

正直かなりイレギュラーな加工です。

 

 

 

 

  

*一番傷んだのは、外ポケットのマグネット部分。
そこで、外にパッチを付けました。

 

 

 

しかし、使い勝手として

今回このリクエスト(Dカンを外に出す)

が出ましたから、かなりの工夫をして

実現しています。方法は秘密(笑)

 

こんな無茶ぶりはとても大変ですが、

うまく解決できた時には、爽快です。

だからフルオーダーメイドの製作は

止められません。

 

 

 

 

*外ポケのマグネットの強さを変えています。

 

 

 

ひとつの鞄を

ずっとお使いいただきますと、

もっとこうなれば…という希望が

さらに出ることもあります。

 

今回はその希望をすべてかなえました。

ですからクライアントは

とても喜んでくださいました。

 

 

 

*マチの外ポケットには
イヤホンケースが入るゆとりを取りました。

 

 

 

ほんとに細かい点までバージョンアップで、

場所によって

マグネットの大きさや強さまで

変えたくらいです。

 

 

 

  

 

 

 

大きな追加希望としては

正面中央にマグネットで着脱できる

定期入れを付けました。

 

また、それを落としてもなくさないように

チェーンを付けるDカンも付けています。

 

 

 

 

  

*お揃いで作った定期入れには
本体へ取り付けるための細工も必要です。

 

 

 

 

 

  

 

 

 

上のお写真はそれぞれ

ふたつに仕切られたお部屋の中です。

どちらにも違うポケットが付き、

どこに何が入っているか

暗闇でもわかるようになっています。

 

持ち物が変わったことで、

このポケットも変えたところがあります。

 

 

 

 

 

 

 

海外在住の方のため、

納期が非常に短くて…

これほどの細工のオーダー品には

かなり大変でした。

 

みなさまにお願いですが、ぜひ

納期にゆとりを持ってご来店ください。

そろそろ年配の技術者もおりますし、

どうぞよろしくお願いいたします。

 

とっても大変でしたが、

すばらしい出来上がりで

ほんとに良かったです。

このたびもありがとうございました。

 

 

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2025.02.6

ナイルクロコダイル竹斑のコンパクト財布「ジーヴズ」

引越し騒動にもめげず、

ジーヴズコンパクト財布の第二段を

製作しています。

すべてのジーヴズをお出しする前に

まずひとつだけ、お見せします。

 

 

 

*ブラックxファスナー布ダークグリーン、
金具はシルバーです。

 

 

  

*表・裏、ともになかなか良い斑柄です。

 

 

*今回の裏地は鮮やかなブルー。
渋い中にハッと目を引く色合わせです。

 

 

今回はシックなイタリアンレザーの

クロコダイル型押しもあります。

ここでお見せしているように

色合わせを愉しむタイプにしました。

すべて出来上がりましたら、

またお見せします。お楽しみに。

 

 

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2025.02.4

「目から鱗」のボディバッグ 41112

先日のお財布に引き続いて

アッというオーダー品をご紹介します。

 

当店では、オーダー品が出来上がると、

さあ!とアトリエのみんなで見て

講評し合う時間を持っています。

 

オーダー品が

どんどんブラッシュアップするのには

そんな時間が必須。

 

そのおかげで、講評時にカッコいい~と

絶賛の嵐になるご注文品が

ここのところ増えている気がします。

 

こちらもそのひとつで、

惚れ惚れするくらいステキでした。

 

そのうえ

「このボディバッグは

使い勝手のうえでもまさかの仕様で、

たくさんの方にお薦めしたいわ。」

と、デザイナーは絶賛しています。

 

 

 

 

 

 

この方は現在使用中のボディバッグを

お持ちになって、

「サイズが良さそうだったので

買って持ってみましたが、

もう少し高さがあると良いんですよ。

でも、横幅や厚みはぴったり。」

 

ご注文をお受けした時には、

デザインはステキですが

ちょっと長すぎるんではないかしら、

というイメージを受けたリクエストでした。

 

それはこの方が

とても背が高い方だからでした。

いつもデザイナーが言うように

「身長や体格によって

その人が使いたい道具のサイズは

まったく変わります。」

ということです。

 

 

 

 

 

 

長いと思ったタテ寸法は、

この方にはぴったりで、お似合いです。

 

しかも使い勝手が秀逸なことは、

実際に扱っていただいたことで、

製作者たちも納得しました。

 

このボディバッグは下のお写真のように、

ファスナーでマチを開くことができます。

これがご依頼者のリクエストで

もっとも重要なポイントでした。

 

 

 

 

 

 

ファスナーを開くことで

手入れが良くなることはわかりましたが、

ボディバッグにそれをすることが

果たして良い事かどうかは

ご注文時にはわかりませんでした。

 

でもこれがとても重要だということは

伝わりましたので、

ここはクライアントの指示に

しっかり従ってお作りしています。

 

そのため、

ファスナー開きの長さも

決めていただいています。

 

 

 

 

 

 

上のお写真は、

ご依頼者が新しいボディバッグを

扱っているところ。

 

こちらを見ていただくことで、

マチ部分を開けることが

どれほど使いやすさに直結しているか、

お分かりいただけると思います。

 

これなら、底に落ちた小物まで

さしたる苦も無く拾うことができます。

 

 

 

  

 

 

 

そして、使いやすさ

持ちやすさのために、いろいろな工夫を

しています。

肩紐にはクッションをお入れしましたし、

リクエストに従って

身体に当たる面にはメッシュ素材を

使っています。

暑さを感じないようにするためです。

 

メッシュ素材がどれくらい功を奏するかは

使っていただいてから

新たにお尋ねしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

おもしろいのは、携帯ケース。

外側にお付けしたふたつのポケットの

下の方のポケットですが、

左右どちらからも出せるように

フタ式の開閉にしています。

 

こちらもご依頼者のリクエストですが、

この方は、見本を使って

どうしたらもっと使いやすくなるかを

とことん研究してらっしゃいました。

すばらしいことです。

 

 

 

 

 

 

正直、ご希望内容はどれも

現実にすることは大変でした。

想像以上であまりに大変なため、

納期が遅れたくらいです。

 

それでも、この笑顔!

嬉しそうに、すぐお持ちくださった

クライアントを目にしますと、

すべての苦労が吹っ飛びます。

 

このボディバッグはお薦め!

ほんとに使いやすいと思います。

すばらしい数々のリクエストを

ありがとうございました。

 

 

 

  

 

*細部まできっちりお作りしています。
ぜひ画面を大きくしてご覧ください。

 

 

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2025.02.2

最年少クライアントの考えた斬新なアイデア、コンパクト長財布 41114

お約束時間にお待ちしていますと、

なんだかとても若いクライアントが

ご来店なさいました。

大学生くらい?と想像していたところ

ご相談後に伺ってみると

返ってきた答えは、「16歳です。」

 

当店顧客の最年少記録を塗り替えた

クライアントがご注文くださったのは、

ご自分で考えた長財布です。

 

 

 

 

 

 

お話を伺いますと

随所に斬新なアイデアがあり、

たしかに使い良さそうです。

よくこんな形に至ったものです。

 

ただし

「この小銭入れはちゃんと使えるかしら?

この内容でどれくらい全体を小さくできる?」

という、製作方からしますと

かなりあいまいな内容でしたから、

とりあえずダミー財布を作って

製作の可否を判断し、

お見せすることにしました。

 

 

 

*右は最初にお見せしたダミー財布

 

 

 

この長財布には、4枚のカード入れと

小銭入れが付いていますが、

なるべく薄くするために

小銭入れには留め金具を付けていません。

 

財布を開け閉めすること

=小銭入れの開け閉めもできる、

それでいて、小銭がこぼれない。

ここがなんとも合理的で新しい発想でした。

 

右のダミー財布と左の本編とで、

小銭入れの位置が

左右が入れ替わっているのは、

ダミーをお見せした際に

実際に扱ってもらったところ

使いにくさを感じた、ということで

その変更を反映させたからです。

 

当店でのご相談では、ここはどうなる?

ちゃんと使える?大きさに問題ある?

と判断の難しいご注文内容に関しては

このような対応をしています。

 

ご注文をお受けする、ということは

それがまず間違いなくうまくできる

ということですし、

世界のどこにもないものを作る

ということになるわけですから、

当初案に起きそうな失敗を

あるていど未然に防ぐこともできます。

 

 

 

  

*真横から見た厚み分と持った時の大きさ感

 

 

 

さて、本編オーダー品の見た目は、

シンプルにフタの被った長財布で、

薄そうに見えると思います。

 

実際薄いですし、タテヨコのサイズ感は

札を折らずに入れられるくらいの大きさで、

かなりタイトです。それでいながら

ストレスを感じずに使える大きさで…

↑これが重要です。

 

ここまでタイトにお作りするのは

とても難しく、

 

単に寸法を計算して貼って縫う、

という単純作業だけと思うかもしれませんが、

職人の「手加減」を使って、一生懸命

形にしなければならない部分があり、

これがいちばん厄介なところ。

 

 

 

 

 

 

開くと上のお写真のようになっていて、

この長財布なら

ジャケットのポケットにもスッと入って

お洋服のラインを崩しませんし、

小銭入れも付いていて

外観のシンプルな長財布としては

かなり薄く、革が馴染じむに連れて

気持ち良く使えると思います。

 

 

 

 

 

 

レイアウトが考え抜かれていますから、

必要なものはすべて持ち歩けて

コンパクトなのに、きちんとした印象で

苦も無く使える、というわけです。

 

そんな話をしていましたら、じつは

この青年(少年?)は、起業したい、

このお財布を引っ提げて

デビューしたい、と考えていました。

 

デザイナーはそのお話を聞いて

さまざまなアドバイスをしていましたが、

製作条件等のご相談に乗っていった結果、

「高価になってしまうけれども

当店製品で自分のアイデアを試してみたい」

というご意向を得ました。

 

完成品をお渡しして、後日

こちらのクラウドファンディングを

起ち上げたというご連絡を受けましたので、

応援がてら、ご覧ください。

 

なるほど、こういうことだったのですか。

どんどん挑戦して、

従来の枠をはみ出すような発想を

たくさん生み出してくださいね。

このたびはありがとうございました。

 

 

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