実際のオーダー例
40年3,000件を超えるオーダー実績
貴方のオーダーのヒントになさってください。
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30年物の1代目と新しいカードたくさん二つ折り財布の変形 50407
2025/07/05
1代目の二つ折り財布を
30年ほど使ってくださった方が
いらっしゃいます。
長らくのご愛用に、感謝します。
その方が
「さすがにそろそろ
作り変えないと…」と
ご来店くださいました。
*こちらは30年お使いの旧財布
*ホック部分が革ごと抜けています。
30年前の定番変形のこの財布には、
小銭入れに裏地を付けていません。
*外側の小銭入れの付け方が変わり、
より洗練されたイメージに。
今まで使っていたものと
同じレイアウトの財布が欲しいのは、
男性顧客の方が
圧倒的に多いと感じます。
それだけ
「毎日使うモノ=道具」感が強いのは
男性の方と思います。
*きれいに裏地の付いた小銭入れ。
大人の持つ道具としてエレガントです。
どれだけお使いいただいたかを
考えましたら、何と30年ほどでした。
長らくのご愛用に感謝申し上げます。
途中でバッグを何点かお作りくださり、
そのバッグにこの財布が
ずっと入っていたかと思いますと、
感慨無量です。
*ベースになった定番財布には
カード下のポケットに厚みがあり、
カードがたくさん入るのが特長。
さすがに30年ほど経ちますと、
革の表面が割れてきていますが、
もしホックを直すなら、まだ
使えるところが、革のすごいところ、
とあらためて感じました。
ここまでお使いいただくと
身体の一部となり、
新しいものに変える時は、
馴染むまで
少しお時間かかることと思います。
30年の間にご立派になっていかれる
クライアントにお目にかかるたび、
誇らしい気持ちになります。
長いお付き合いをいただける
革製品のオーダーメイドでは、
みなさまの成長を拝見する機会も
頂戴出来ます。
この新しいお財布をお持ちいただき、
この方がどのように変わっていくか
次回お目にかかることを
楽しみにしております。
次も30年先だったりしますと…
と、ちょっと顔が笑ってきます。
これからの
ますますのご活躍をお祈りします。
このたびもありがとうございました。

タンニン鞣しx天然藍染めのすばらしいクロコダイル革
2025/07/03
お問い合わせに応じて
藍染めのクロコダイルを
お探ししたところ、
想像以上のすばらしい革が
あることがわかりました。
表題にあるように、
タンニン鞣しx天然藍染めで、
経年変化をして行くクロコです。
藍染めは一回ではムラに染まるので
何回も染めて、このような
深いお色にして行きます。
このお色があまりにすばらしく、
思わずアップしました。
ご興味ある方はご一報ください。

ヴィンテージポルシェの車検証ケースと免許証ケース 00902
2025/07/03
車関係のご注文品で、
以前こちらにアップしてなかった
うつくしいオーダー品を
見つけましたので、
お揃いでお作りした3点を
ご紹介したいと思います。
*左が車検証ケース、右がキーケース
*少し大きめのこの免許証入れは
サイズ感がとても使いやすい。
ヴィンテージポルシェに
お乗りの方からのご注文品です。
1点目は免許証ケース。
3点とも5~6年前のご注文品で、
リネアペッレの革でお作りしました。
ご注文者はこの革のすばらしさを
気に入ってくださり、
セットでご依頼くださいました。
さすが美意識の高い方のチョイスです。
*広げた時のうつくしさは格別です。
この方は
名品と言われるポルシェをお持ちで、
デザイナーの知り合いの方なので
ある時、乗せていただいたそうです。
「最近のウィーンっていう音のする
ふわふわ走る車と違って、
道路に張り付くように走るから
その走行感覚がとても気持ち良いの。
なぜヴィンテージ車に乗るのか、
初めて理解できました。」
「こうした体験が、自分が
お受けしたオーダー品の裏に潜む
真の世界観をつかむことに、
大きな力を貸してくれるんです。」
ほんとうにありがたいことですね。
*免許証全体がパッと見えます。
当店オーダーメイドでは、
デザイナーや製作者たちが
自分たちの知らない世界のお品も
次々にお作りしています。
そして喜んでいただいています。
そんなお品の製作時、デザイナーは
これまでおいでになった方々から
学んだそれぞれの「ある世界」を元に
考えをまとめていきます。
オーダー革製品の品格は
デザイン、製作クォリティ、そして
何よりも一番は革で決まりますが、
日常生活の中で、日々
一流品に接してらっしゃる方々に
ご利用いただくわけですから、
その方に満足いただけるものを
ゼロから構築するには、
ある種の訓練が必要です。
*こちらは取扱説明書用カバー。
ワインカラーと合わせて個性的に。
「絵画や美術品、工芸品などの理解には
美術館へ通うのが一番良いけど、
最近はふらっと出かけて
パッと入ることができないから、
昔それをやっておいて良かった!
でも実地の訓練は、ご相談者から
お話しいただくさまざまな体験が
大きく影響しています。
まったく知らない世界の
プロフェッショナルのお話を伺ったり、
滅多にないものを見せていただいたり、
刺激を受けたことについて調べたり…」
デザイナーは続けます。
*左側に車検証が入ります。
「個々人の生活はさまざまですから、
その方のご職業やお召しの洋服、
お持ちになっている品々、
何がお好きかを知ることから、
お好みを体系化していきます。
だから、初めて見るものでも
どんな世界のお品かわからないと…
それを
美術品などの鑑賞は教えてくれる。
同時に、ミーハーでいることが、
新しい情報も捉えられる秘訣かな。」
「でもね、ただわかるだけでは
この職業はできないです。
理解したことを表現していくことが
重要ですから。
ご相談者が言葉にできないことを
言語化して説明し、そののちには
実体として
具現化する必要があるからです。
この、生のクライアントを理解して
その人に合ったものを考えることが、
AIに追いつけない点だと思います。
もちろんAIは、作ることは
もっとできないけどね!」
*キーケースの型押し柄もすばらしい。
「だからうちには店舗があって、
ご相談者と直接お会いするのです。
これはとても大切です。
お会いできなければ、
お電話でお話ししたり
メールのやり取りをすることで
それを補います。
お目にかからなくとも
きちんとした相談にすることは、
ご相談を受ける人の
守備範囲の広さに依りますから、
生活を取り巻くすべての事象が
この仕事の役に立ちます。
文章を書くことが苦手だったりすると
メールでのやりとりはできませんし。
いろいろな能力が必要で、
さまざまな角度から物事を見られます。
だからおもしろいのですね。」
*キーケースの中は、オーダー品に
共通するキーカラーのワインレッド。
ひとつのオーダー品をお作りするのに
こんな深い思いがあり、
一生続ける探求があります。
それは製作者たちも同じこと。
決して分解することのできない
「個々人の技術」を高めていくことで
はじめて成立する、
当店のオーダーメイド製作。
量産品を作るわけではありません
から、もっとも原始的な
個人に属する技術を必要とする
稀有な職業のひとつです。
このオーダー品をご紹介出来て
良かったです。
今頃ヴィンテージポルシェで
オーナーと一緒に
ドライブしていることでしょう。
ありがとうございます。

インポート品、かごバッグをショップにアップしました。
2025/07/02
マクラーレンのうつくしさに見合うカーアクセサリー
2025/07/02
うつくしい車でご来店くださる方も
多いですが、マクラーレンは
初めてこんなに近くで拝見しました。
しかも黒。
色の良さが際立っています。
またじっくり拝見しますと、
すべてのラインがあでやかです。
「純正のティッシュ&ごみケースが
何ともちゃちで…この車に合わないし
使い勝手も良くないから、
作ってもらえないですか?」
来週が納車、という方から
お問い合わせいただきました。
納車されたら車でおいでくださること
をお願いし、ご予約のうえ
このたびご来店いただきました。
*実車を前に、純正ケースを見ながら
使い勝手についての聞き取り。
並木通りの車止めは
たいてい一杯ですから、
この日は最初に道の向こう側に
お停めいただいた後、
たまたま空いた駐車スペースへ
お入れいただきました。
実車内の採寸等が終わった後で、
店内でのご相談が可能になったのは
とてもラッキーです。
*車中に入って取り付け位置の採寸、
確認をし、メモを取ります。
道での採寸は慌ただしいですから、
改めて店内でお話しできることは
とても助かります。
革素材もご覧いただけますし、
お話ししているうちに
どれほどこの車に似合うものを
ご希望していらっしゃるかも
よくわかりました。
バッグをお作りした時には
取付方法を熟考の上、
クライアントのご希望内容に沿って
高いクオリティでお作りする、
という感じでしたが、
今回はもう少しご提案できそうです。
*その後また相談で、ほぼ完了。
この後店内で革をお見せしました。
「車は、乗り心地や
見た目のポイントは理解できるけど、
わたしは自分で運転しないし
持ってないからほんとの実感がなくて、
オーナーの方々が
何をどれくらい切望しているのか
いまひとつ茫洋としていました。でも
このたびのオーナーにお会いして
はっきりしました。
美意識が高い方々ですから、
車に合わせたトータルバランスのある
カーアクセサリーをご希望なのですね。
車好きの方たちには
きっとそれが当たり前なのに…
今回やっと、血肉でわかりました。」
とは、デザイナーの弁。
これから製作するのが楽しみです。
喜んでいただける
ハイクオリティなお品を
お作りしたいと思います。
ご注文ありがとうございました。