革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2013.04.6

バッグを40グラム軽くするって、そんなに重要な事ですか?とご質問いただきました。

 

先日ご紹介した「マイティトート」の革違いバージョンについて、

ご質問をいただきました。

 

「40グラムって、たったそれだけのことで、

実際 そんなに軽くなったと言えるんですか?

ここのバッグはもともと軽いですし、あんまり変わらないのでは?

お料理で、お砂糖40グラム減らすんだったらすごいと思いますが。」

 

なるほど、使う方にしてみれば、そういうご感想があるのですね!

今日は、その40グラムについてお話しましょう。

 

 

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まずこれは、作る側からすると常識なのですが、

革バッグの保ちの良さは、使っている革の厚さに比例しています。

 

また、入れる中身が重いなら、

バッグの自重を重くしないと、保ちは悪くなってしまいます。

 

 

当店の定番・フルオーダー品は、

その点を鑑みて、革素材の厚さや、堅さを決めています。

 

それで、実用に適した重さにすることが可能になりました。

 

 

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その結果、アイテムごとにすべて、

革の厚みや堅さ、作り方まで違っています。

そしてそれは、

32年の経験から導いた、理屈やルールに乗っ取っています。

 

一本の長ネギを、中華や和食、フレンチ、イタリアン、と作り分ける

お料理オールマイティのシェフを

思い浮かべていただくとわかりやすいかも知れません。

 

 

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もちろんフルオーダーでしたら、

ご注文者に合わせて、軽さから大きさまで調節します。

 

「ものを入れて持ち歩くこと」が目的の鞄やバッグですから、

そこは最も重要なポイントと言えるでしょう。

 

 

 

お持ちになる方のリクエストはたいてい

「軽ければ軽いほどいいです!」となりますから、

重さと保ちの長さの落としどころを、どこに持って来るかが、

腕の見せ所。

 

これほどレベルの高いお品づくりをしているのは、

世界一のフルオーダー技術を持つ、当店だけです。

 

 

 

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実際に作る上では、

ここで5グラム、ここで10グラム、さらにここで5グラム、といった感じで、

数グラム単位でしか重さを減らせませんし、

その結果、

合計20グラム、30グラム軽くなった、という絶妙な減らし方しかできません。

 

ですから、前回ご紹介した「マイティトート」は、

内装や外装だけでなく、重さ的に加算されるパーツがあるにもかかわらず、

40グラム軽くした、

ということは、かなりの苦労の結実なのです。

 

 

 

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まあ、それはけっきょく作る側の事情なのかもしれませんが、

 

持つ人の側からすれば、10グラム重くなっただけで、

いきなり「重い」と感じる、

重さの感じ方の喫水線みたいなものが存在します。

 

ですから、その逆もまた真なり、で

わずか10グラムでも、急に軽く感じるところもあるのです。

 

それは、単にグラム数だけではなく、

見た目の大きさや、色、

さらに、心理的な要素までも含む、絶妙なバランスです。

当店は、

そこまで考えた ものづくりをしています。

 

こうした世界一の技術を、

あなたのためだけに使っているオーソドキシー。

ほんとうのオーダー品を、一度 お持ちになってみませんか?

 

あなたの身体を楽にしてくれる、

あなただけの美しいバッグを持つことが、

ほんとうのステイタスです。

 

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