革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2013.06.22

いまでは、あまり市場で見つけられない、ショルダーバッグ。

 

シンプルなショルダーバッグのご注文を紹介します。

 

旅行にお使いになる、ということで

ご自分の使いやすいサイズと

仕様を熟知していらっしゃるお客様でした。

 

ご注文品は、

今ではあまり見なくなった

シンプルな内縫いタイプのショルダーバッグ。

 

 

 

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外側にファスナーポケットをお付けしています。

そのファスナーの付け方には、何種類かの付け方があるのですが、

外からは見えないように、エレガントな方法を選びました。

 

ルバルの革でお作りした、軽~いバッグです、

また、手当たりのいいファスナーをお薦めして、体に優しくお作りしました。

まじめな話、一番重いのは、

ショルダーベルトにお付けしたバックルでしょうか(笑)!

 

そのショルダーベルトは、新しい方法で作った、

ニットなどのデリケートな衣類にもひっかかりのない、柔らかい作りです。

 

お客様に合わせたちょうどいい長さになるよう、考えました。

 

 

 

syo2

 

 

 

あらためて思うと、少なくとも5年以上前からなのですが、

流行している形のバッグしか見つけることができなくなっています。

それは、お財布にしても同じことです。

 

市場がそんな状態になっているのは、

「工場」で 「流れ作業」で作っている製品のことを

「工房」で 「職人が手づくり」 している製品だと

言葉をすり換え始めたころから、始まっている気がしてなりません。

 

お客様の口から、

「職人、っていう呼び方は、最近はもう どうかなと思われてますよ。

言葉どおりのちゃんとした職人なんて もういないって、

そういうことに興味のある人達には、みんなわかってますから。。」

と伺ったときは、ちょっとショックでした。

 

量産品を作る会社は、

まず材料費を抑え、つぎに

個人の技術力を鍛えることよりも、製作効率を上げる努力をすることで、

すばらしい効果を上げてきました。

いま私たちは、いろいろな分野で その恩恵を受けています。

それはもちろん、とてもありがたいことです。

 

しかし、便利な反面、

限られた種類のものしか見つけることができなくなり、

ほんとうに自分が欲しいものが、この世界には存在しない。

そういった人にとっては、ちょっぴり不幸な時代かもしれません。

 

 

オーソドキシーの制作方法は、

愚鈍なまでに

職人ひとりひとりの 技術力に頼る方法です。

 

それは、無意味にぜいたくな製品を作るため ではありません。

 

この方法でしか、

フルオーダーの製品は、作ることができないから、です。

 

ほんものの職人がどんどん失われていくなか、

お客様に喜んでいただく技術を、どこまで伸ばしていけるか が、

当店にとっては、もっとも重要なミッションです。

 

そして ひとりひとりのお客様は、

この ほんものの、高い技術を持つ職人たちを支えてくださる

サポーターの存在。

みなさまとのすばらしい出会いに、いつも感謝しています。

 

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