革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2013.07.18

タテ型ショルダーかばん

 

本日ご紹介するのは、

いまではとても珍しい

タテ長のメンズショルダーバッグ。

 

そういえば、

当店がフルオーダーでお受けするタイプのかばんは、

むかしはよく見かけたタイプ、だったりもします。

 

最近の量産品は、ほんとうに形が限られてきました。

 

工場すら、バラエティーに富んだ製品を

作る技術が なくなってしまうのではないか、と

ちょっと心配になることもあります。

 

 

 

TB11

 

 

さて、このたびのバッグ、ご注文者は 弁護士の男性。

 

「いま使っているかばんが気に入ってるのですが、

こういうタテ長のかばんて、探してもないんですよね・・・

革でかっこいいのを作って欲しいんですが。」

 

タテ長であればよくて、

そのほかは特にご希望がない、と伺いましたので、

まずは聞き取り。

いろいろとお話しますと、

 

・いつも持ち歩かなくてはならない大きめの印鑑があるのだが、

それを、ぱっと入れて、ぱっと出したい!

・名刺入れの入れ場所を確保したい。

・職種のトレードマークを、どこかに入れたい。

 

というご希望が出ました。

 

 

 

TB21

 

 

タテ長かばんの構想をまとめるとき、

難しいのは、ぱっと取り出したいもののポケット位置。

 

今回は、フタがかばんを覆う、

メクラかぶせのデザインだけに可能な配置に決まりました。

出来上がってからは、毎日お持ちくださっているご様子です。

 

「この印鑑を入れるポケットが、ほんとに良かった!

これは、ほかの弁護士がこのかばんを見ると、

特にこのポケットのことを、いいね、いいね、とよく言います。」

 

印鑑は、ちょっと特別な形で、

四角い厚版はんこうの上に、手でつまめる柄がついたもので

部分部分の厚みが、ぜんぜん違うタイプ。

 

そういった計測しづらい印鑑に対して、お作りした

ポケットサイズは、大きすぎず小さすぎず、

びったし。。

気持ち良く使うことができます。

 

 

フルオーダーのかばん作りには、

こうした、細かい、精度を必要とされる、

小物入れ作りの技術も 要求されます。

 

ありがとうございました。

 

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