革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2014.03.18

メンズブリーフケース フルオーダーメイド

 

本日 ご紹介するブリーフケースは、

メールのやりとりだけで、お作りしたもの。

 

「10年以上使ったのがボロボロになってしまったので、

シンプルなブリーフケースを作りたいんです。」と、

今まで使っていたもののURLをお教えいただきました。

 

最初、あまり細かいご要望のない

至ってシンプルなご注文のようにみえましたが、

いただいたメールの端々に、

デザインとね、軽さとね、質感にこだわっています

という行間メッセージを感じました。

 

牛革のブリーフケース

 

 

そのみっつは どれも、

少し取り違えたらぜんぜん違うものになってしまう、

擦り合わせるのが難しいお題です。

 

そこで、お忙しい方でもあるので、

なるべく字数の少ない文章で

質問をお送りして、それに答えていただきました。

 

どうしてその質問をするのか、

選択肢はいくつあるのか、

その選択肢のメリットとデメリット、etc.

 

オーダーメイドの革鞄

 

そういう質問をしますと、

何が、いまの質問のポイントなのかが明確になり、

ご注文者の中で もや~っとしていた

言葉にならない行間のイメージが何だったのかが

はっきりしてきます。

 

そして、今回 デザインについて、

ご注文者から言われていない選択肢を

お出しすることになったのですが、

それは、使うときに理に適ったものであり、

デザイン的にもきれいにまとまるものだったからです。

 

牛革の書類鞄

 

 

このお客様は、その意図を正しく汲んでくださり

「それでやってみましょう!」と選択してくださいました。

 

作る前の相談は、とても知的な作業です。

お互いが相手の考えていることを理解して、

共同作業ができるからこそ、最高の答えが導き出されます。

 

フルオーダーメイドって、すごいのです。

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