革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2014.05.8

18年後の書類封筒型ブリーフケースとフロッピーケース

今日ご紹介するのは、

18年前の一点ものブリーフケースと、

そのもう少し前にお作りしたフロッピーディスク入れです。

同じお客様がお持ちくださっているので、

久しぶりのご来店時に、お写真を撮らせていただきました。

 

当時は職人の数も多かったので、

わりと頻繁にこうした一点ものを製作していました。

 

封筒型ブリーフケース

 

おもしろいデザインで、使いやすいものを作りたくて、

量も入るし、持ちやすいタイプの封筒型デザインにしました。

 

こうして

お客様がまだ使ってくださっているのを拝見すると

いったいどれだけの一点ものを作ってきたのか

としみじみ思います。

 

牛革の書類鞄

 

また、いつも驚くのは、革の丈夫さ。

ルールを守ってお持ちいただければ、こんなに長持ちします。

 

ルールは、決して難しくはありません。

・毎日使わず、休ませてあげること。

・朝から雨の日には持たないこと。

・ほっぺやおでこ、手で良くなでてあげること。

 

そうすれば、こんなにもつややか。

手縫いはミシン縫いよりも丈夫、という定説がありますが、

じつはそれは うそ!

どちらも同じくらい長持ちします。

 

書類鞄の経年変化

 

ちょうどこの頃から、鞄の自重を軽くすることを

目指し始めていましたので、

裏地に革を使って、表裏を革にしています。

裏地の革素材は、当時はまだ

当店特別製の牛革ではありませんでした。

 

書類鞄の内装

 

 

今では、

裏地も、特別レシピで作ってもらっている、当店だけの素材。

表革はオリジナルになって25年以上経ちますから、

裏地まで、気に入る素材を作れるようになってからは

まだ12年くらいでしょうか。

オーソドキシーの進化は、まだまだ続いています。

 

牛革のフロッピーディスクケース

 

そしてこれが、フロッピーディスク入れ。

時代を感じるアイテムです。

しかも、裏地ナシの一枚革でお作りしています。

こちらは、お作りしてから20年以上経っています。

 

「もうフロッピーなんて持たないじゃないですか。

どう使おうかと思っていたら、

小物を入れたらぴったりで、うまくまとまったので

結局ずっと使っています。」

嬉しいですね、ありがとうございます。

 

牛革の小物入れ

 

当店の革は、みなさまご存じのように、

栃木レザーで作られています。

うちだけの特別レシピで、作ってもらっています。

 

時代によってどんどん、原皮の素材も、染料も、

何もかも変わっていきますが、

なるべく品質を変えないように、とても努力してもらっています。

 

当店が、寡作のお店であるがために、

品質を保ったまま、製作を続けてもらうことができています。

もし大量製作のお店であれば、

この品質の革を揃えることは、まずできません。

 

「一点一点大切に作る」

当店のことを理解してくださっているから可能な革作りです。

栃木レザーの方々には、感謝申し上げます。

 

OI7

 

最後に、余談をお話しします。

最近、よくお客様からお伺いするお話です。

 

「栃木レザーの革フェアーということで、

○○百貨店へ行ってみました。

そこに出ている商品はぜんぶ、栃木レザーの革を使っている

という触れ込みだったんですけど、

なんかオーソドキシーさんのとは違うんですよね・・・

あれは、違うんですか?それとも同じなんですか?」

 

うふふふ、よくぞ気が付かれました!

「いつもお書きしてるじゃないですか~!

栃木レザーで、『特別レシピ』で作ってもらってる

うちだけの革だって!!」

関連記事

  • オーダーメイドのブリーフケース

    メンズバッグのオーダーメイド ファスナー鞄

  • 「エブリディバッグ」(トートバッグ)

  • ショルダーバッグ新旧

    プチショルダーバッグのフルオーダーメイド

同様のアイテムを見る: