2015.01.30
メンズショルダーバッグのフルオーダーメイド
ご注文くださったお客様。
そのときのご要望は、
軽く柔かく、けれどもハリのある感じで作って欲しい
(何だか不思議な質感だと思われる方もいらっしゃるでしょう)
ということだったのですが、
「使ってみて、結局A4を入れないことに気づきました。
それでA4を入れないで持ち歩くとどうなるかというと、
柔らかく作ってもらったもんで、ハリはあっても
なんとなく形は保てないんですよ。」
「それで今回は
ほんとに必要なものだけを入れるバッグにしようかと思って。
前に作っていただいたのは、形がとれない以外は
すごく使いやすくて気に入ってるんで
そのままタテの寸法を小さくしてもらおうかと。」
お客様のご要望によっては
バッグの形を保つため、中身を入れることを前提として
お作りしなくてはならないもの出てきます。
さらにインタビューを続けましたら、
ほんとにそのまま
バッグの長さだけを短くお作りすればよいようですが、
浅いバッグになるので、
以前のバッグからの、もうひとつの大きな変更として
もうファスナーは要らない、という結論になりました。
「とにかく前の鞄にはすぐ慣れちゃって
ここに財布、ここにパスケース、っていう風に
中を見なくても何でも取り出せるから
他の鞄は使えなくなっちゃって・・・」
「前頼んだ時は、なんとなくA4を入れるって
思い込んでいたんだけど
結局ぜんぜんそんなことはない、ってことが
使いながらよくわかったんですよ。
そういう思い込みって、
なかなか自分でもわかんないもんですね。
でもこれで、毎日ストレスなく使えます。」
ありがとうございます。
デザイナーの方ではなるべく
お客様に、いま一度、ご自分のことを
新たな目で見つめていただくために、
さまざまな質問をお出ししています。
もちろん中身についてのインタビューも
いろいろな方向からするのですが
これからも、場合によっては
もっともっと
厳しくお詰めして行くこともあるかと思います。
どうかお客様は、
そんな時にも笑ってお応えくださいね。