革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2015.05.6

柔らかシープ革のグルーミングバッグ

「20年近く前に

ここで作ってもらったバッグですがね、

とても良かったのに、失くしてしまった!

今でも作ってもらえますか?」

 

たまたま

失くしたバッグと同じような

ナイロン製の市販品を見つけたので

今はそれをお使いとのこと。

それを見せていただきながら、慌てて仕様を伺い、

どんな風にするか、スケッチにしました。

 

革バッグと布バッグ

 

すると、「前作ってもらった時は

すご~く柔らかい革で、軽いのにしてもらったんだけど

あれは牛革だったのかなあ・・・」と。

 

いろいろお見せしたら

どうやらシープ(羊)素材だったようです。

「ああ、これこれ。

とにかくものすごく薄くて軽かったから

ものすごく気に入ってました。」

 

柔らかバッグ

 

「こんなに薄くて軽い素材は

今まで使ったことがなくて。

でも壊れもせず、ずっと使ってましたよ。」

 

このように、さまざまな理由で

20年くらい使ってくださるお客様が

たまに戻ってきてくださいます。

もちろん、何年も無事に、そのまま

ずっとお使いくださっている方は多いです。

 

内装は牛革

 

「内側も革にしてもらったからね、

とにかく手に馴染んで、柔らかくて

とても心地よかった。忘れられない感触ですよ。」

 

贅沢な作り方ですが、

内側に革を使うことで、確かに

手に吸い付くほどの柔らかさになります。

他の素材を使った時とは雲泥の差です。

 

「そういうのを使っていると

他のものでは満足できなくなるね。」

嬉しいですね。

 

こういう話を伺うと、

底面にマメを一粒置いた厚敷き布団のベッドに寝た

「ほんものの王女様」の話を思い出します。

 

オリジナル仕様の内ポケット

 

このたびの内側もすべて、当店の牛革。

ウラ地にするのは惜しいくらいの素材ですが、

強度を保てて、どんどん柔らかくなっていくには

この素材の他はあり得ません。

 

お受け取りの時の

ご満足そうなお顔が忘れられません。

どうぞ快適な毎日をお送りください。

ありがとうございました。

関連記事

  • 鮮やかなハラコのハートバッグ

  • ご自宅で毎日使う手帳カバー 201

  • 「ポストイット」用のカバーを作りました。

同様のアイテムを見る: