革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2015.04.27

昔お作りしたメンズダレスバッグのお直し 

15年以上前にお作りしたダレスバッグ。

「毎日使ってたので

さすがにくたくたになりました。

金具の革も切れてきたし、メンテナンスをしてください。

それと、もうひとつ作っていただきたい。」

 

ダレスバッグのお直し

 

毎日 容量以上の荷物を

お入れになっていたとのことで、

カバンを見ますと

いったいどれだけお荷物お持ちでいるのかが

よくわかります。

 

「いやあ、思ったより入るんで

ついつい入れちゃって。

でも、これ以上大きくしたら

また入るだけ入れちゃうんで、

やっぱり同じ大きさにしてもらおうかな。。。」

 

長年お使いいただいたダレスバッグ

 

新しいバッグは

結局あまり大きさが変わらないようにして、

でもちょっとだけ格好を気にしましょうということで、

底幅を2センチだけ大きくすることにしました。

 

あ、でも最初の3枚は、

お使いいただいたカバンの

メンテナンス前のお写真です。

 

内装は大丈夫

 

お使いいただいた状況を拝見しますと

とにかくお荷物が多く、

ひとつでも多くのものを持ちたいと

どんどんお入れになってしまうご職業ですね。

 

それから、毎日車で移動していて

バッグに大切な機密をお入れになっているようです。

 

口金部分のすり切れ

 

上のお写真をご覧いただきましたら

全体が、

どんな風に壊れているかが分かると思います。

錠前ももう、すり減って かからなくなっています。

 

これをお直ししたのが、下の2枚のお写真。

 

仕上がった鞄」

 

外ポケットも破れていたのですが

わからないようにお直しして、

オイルメンテナンスして、形を整えました。

 

後ろポケットの高さの位置が

本来このバッグの高さを示すのですが、

底幅以上にものをお入れになっていますから

厚みが広がって、

後ろポケットの方が高くなっています。

 

口金の革を総取り替え

 

というわけで、これからお作りする新しいバッグは

想定以上の厚さになることを考えて、

後ろポケットの高さを低くするようにしましょう。

 

お使いいただいた一つのバッグから、

何も聞き取りしなくても

いろいろな情報が見えてきます。

やはりこの仕事は、探偵のようです。

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