2016.06.8
二つ折り財布の二代目、フルオーダーメイド
「これはもう15年くらい前に
代官山で作ってもらったお財布です。
さすがにそろそろ新しいのをお願いしようかと。」
使い古したお財布を
見せてくださったクライアント。
「とても気に入っているので
何もかも同じで作ってください。」
ここまで気に入ってくださったのは
やはりオーダーメイドだからこそ。
気に入ったものを持つ、ということは
こんなにも愛着を持てるのですね。
上品なツートンカラーは
いい感じの色配分で、個性的。
とてもシンプルな、この形の二つ折り財布は
うちでも、この方以外に作ったことはありません。
当店では、ひとりひとり、みんな違うご依頼です。
最近、15年~20年使っていただいたものを
そろそろ…ということで
新しく二代目をお作りすることが多くなりました。
リピートまでがとても長いのは
みなさまが大切に使ってくださるからです。
当店では、15年くらい前から、
軽くするにはどうしたらいいか、という
試みをしています。
今はそのノウハウが定着していますが、
たったそれだけのテーマでも
いまだに追及し続けています。
よく、革製品は一生ものだから、と
おっしゃる方がまだまだいらっしゃいますが、
鞄などの革製品を一生持たせるためには
使い方をきちんとしなくてはいけません。
靴と同じで、毎日使わない、
雨の日は使わない、
たまに栄養分を補給してあげる、等の
ルールがあります。
そして、持ち物の自重に合わせて
鞄自体の重さも、それぞれ変えなくてはなりません。
また、革製品の寿命は
そのお品自体の重さに比例します。
そこまで考えてお作りしているのが
当店オーダーメイド品。
お財布も
長持ちさせたい方にはやや厚手に作る、
というようなご提案もしています。