2016.12.7
iPhone6plusケースのオーダーメイドと、職人の育成
iPhoneケースはたまにお作りしますが、
今回も、世界中でただ一点だけのケース。
クライアントの個性が出る革の選択です。
モスグリーンの革は、シャーク。
たまたま在庫のあった革です。
当店定番と鞣し方が同じなので
相性のいい組み合わせ。
合わせ方の分量には
たまたまお店にあったデザインを使っています。
最近では、この手のカバーには
シリコンカバーを付けて完成させています。
そうしないと
本体をケースにホールドするだけのことに、
おっそろしく手間がかかってしまいます。
大昔、このシェルカバーがない頃には
ご注文をいただくと
革素材を使ってどうやってホールドするかが
最も大変な課題でした。
時代が変わり、
そのままシェルを使えるようになったので、
それぞれのケースも、合理的に
製作できるようになりました。
シリコンやプラスチックには
立体成型という独自の作り方があります。
そして、革には革の作り方があり、
それは、相容れることはありません。
素材それぞれの適性を生かして作ったものは
じつに合理的で、使い勝手が良いものです。
さまざまなものの製作方法が
格段に技術進歩した現在は、素晴らしい世界。
でも、革のフルオーダーだけは
昔から変わることなく、一点一点
すべての技を持つひとりの職人が
ずっと作り続けて、それで完成するジャンル。
当店では、このジャンルを続かせられるよう
幅広い技を持つ職人を育てています。
みなさまのご支援に感謝いたします。