2016.09.24
バッグとブックカバーとお財布たちのオーダーメイド品
だんだんと長いお付き合いになってきた
こちらのクライアント。
「作ってもらったバッグをお見せして、
使い方で気になるところはないか
お尋ねしようとお寄りしました。」
お見せくださったのは黒のトートバッグ。
ご自分の使い勝手を吟味して
オーダーしてくださったもの。
10か月ほどお使いいただいてますが
すでにいいツヤが出てきています。
「かなり撫でてくださってますね?」
お尋ねすると、もちろんyesのお返事。
「全然問題ないので、
このままお使いください。
今までどおりで結構です。
小さめのバッグですから、
手で撫でるだけで十分です。
手の油も十分に出てらっしゃるし。」
「自分として気になるのは
予想したよりももっと重くなってしまって。
ペットボトルも入れてしまってます。
いつもこっちへ入れてますが。」
と片側を指さされました。
「そうしたら、ペットボトルを
反対側にも入れてあげるようにすれば、
均等に使ってあげることになるので
より良くなりますよ。」
「なるほど。
それには気が付きませんでした。
表側を内側にしたり、とか
持つ方向は変えていたのですが。」
すばらしい革の使い手です。
「私、一年近く経って、よくわかりました。
このバッグ、私だから、と
金具に真鍮を薦めてくださいましたね。
最初、すごいビックリして
どうして?と思いつつも
それでお願いしましたが、
いまになってよくわかりました。
真鍮の使い込んだ雰囲気が
この革に似合いますし、
それがまた自分の好みにも合っています。
こういうことって
時間が経って実感できることなんですね。」
デリケートな感性を持つクライアントは
感動の面持ちで
ご感想をくださいました。
嬉しいですね。
当店の革も、コンサルティングも
すぐにわかるものではないかもしれません。
しかし、確実に
ひとりひとりのクライアントを拝見し
お似合いになるものをお薦めしています。