2017.01.4
変わったトートバッグのオーダーメイド品
「オーダー例に載っているバッグが
すごく気に入ったんです。」
とご来店くださったクライアント。
お話を伺うとばっちりそのデザイン、
という訳でもなさそうです。
クライアントのお話から、合いそうな
さまざまな形をお見せして
最終的にお話を詰めていきますと、
やっぱり掲載品がスイートスポットでした。
自分に一番わからないのは自分、
とは言われますが、デザイナーもよく
「自分が買い物するときは
全然わかんないのよね・・・
不思議」 と言っています。
今回が変わったトートバッグだというのは
じつはこの鞄、
斜め掛けできるショルダーの長さなのです。
二本手のバッグで斜め掛けできるものには
今まで出会ったことがありません。
しかも長さ調節の範囲は
ミニマムで片方の肩掛け、
マックスが男性の斜め掛けなのです。
何を言いたいかと言いますと、
ものすごく長さの範囲が大きい
という意味。
こういうものは
範囲が小さければ製作可能ですが、
この範囲ですと、
可能かどうかはかなり微妙。
それをクライアントにお話ししたうえで
製作に入ります。
そこまでご相談の段階でわかること、
が非常に重要なことですが
普通にはかなり無理なことです。
内装は当店スタンダードに決まりました。
それは、片側にマチのついたポケットふたつ、
それからファスナーポケットの大きいものが
ひとつ、というもの。
過不足なく使い倒せる内装です。
クライアントに一番喜んでいただいたのは、
斜め掛けする時
ベルト調節のバックルで、
洋服が傷まないこと。
デザイナーは
デリケートに、細心の注意を払って
そのクライアントのことだけを考えています。
これがフルオーダーメイド。