革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2017.02.4

ある日の女性クライアント その2.

昨日の続きです♡

 

当店のルバル革を触ったクライアントは

「・・・」微妙な表情。

こちらでは、現在お持ちのその革小物を

見せていただきました。

素材は牛革ではなく羊革で、

使ううちに爪で擦れることで

少し起毛したような感触になり、

より柔らかい手触りになるものでした。

しかもレンガ色のようなオレンジです。

 

「大変申し訳ありませんが、

同じタイプの革ですと

おそらくご用意できません。」

と申し上げるしかなく、

革にも種類がほんとうにたくさんあり

同じ革であっても、仕上げ方によって

表面の表情がまったく違うことを

お話しました。

 

クライアントは、ご説明の間に

ぱっと頭を切り替えてくださったご様子です。

ご職業や、このオーダー品は

お仕事でお使いになるのかを

インタビューさせていただきました。

 

「ぴっちりと決まった方針はないんです」

とおっしゃっていたので、

デザイナーは

クライアントを鏡の前にお連れして

少し離れたところから全身を映し、

革の色によって

どんな風にご自分の印象が変わるかを

お見せしました。

 

次に、彼女の第一印象から

お似合いになりそうな革をご紹介しました。

まったく違うアプローチですが、

当店の革の選び方の指針は

悪く感じてらっしゃらないようです。

 

鏡の前でその大きさの革製品を持った時

どんな風にご自分が見えるのか、

客観的な見方ができるので、新鮮です。

 

そのうえで

それぞれの色が

他人からどのような印象を受けるかを

お話しましたら、

あっという間に、革は決まりました。

 

職業によって

どのように自分を見せるといいか、

ということまで

ものを買う時に言及されることはありません。

 

しかし当店でお買い求めいただく場合には

必要であれば

そこまでご相談を承ります。

当店のお品をお持ちいただくことで、

TPOに合わせた高い効果を

出せたらいいな、と思います。

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