革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2017.05.9

イタリア製クロコダイル型押しのA5システム手帳

イタリア製のクロコ型押しでお作りした

A5システム手帳。

何の説明もいらない、美しいひと品です。

 

お仕事で

これからの新しい局面に向けて、

新しい手帳を欲しいとお考えの

クライアントのためにお作りしました。

 

元NHKキャスターの福島さんは、

ご自身で朗読をするお仕事をしています。

また、個人の方へのボイストレーニングや

アナウンス講座もやってらっしゃいます。

 

個人個人が自分を表現するために

滑舌の良い話し方や表情の作り方など、

さまざまな内容を教えてくださる方。

http://ameblo.jp/katarinbo

 

当店には

アナウンサーのクライアントも多く、

そういう方からもお話を聞くことで

とても勉強になります。

いろいろなご職業のクライアントから

親しくお話を伺えることは、

この仕事の醍醐味のひとつ。

 

そしてそのお話から汲み取った感覚が

その方独自のオーダー品を

産んで行きます。

 

クロコ柄

 

さて、今回のお品の解説に入りましょう。

 

市販のお品ですと、

必ずと言っていいほど

革の表面に切り替えがあります。

 

それはデザインのように見えますが、

じつは革の取り都合を良くするための

大きな工夫です。

 

量産品にとって、一枚の革から

どれだけたくさんのパーツが取れるか

は、かなり重要な問題。

小さいパーツにするほど

取り都合は良くなっていきます。

 

外側

 

同じ理由から、

量産品を作るための革の表面には

きれいな厚化粧が施されています。

 

表面の傷や

皮膚下の組織の崩れが見えないように

表面をきれいにすることで、

ぐんと効率は上がり

何の瑕疵も見えないようになります。

 

そうすることで赤や黄色、青といった

きれいな色も出ますし、使っていっても

革表面の表情は変化しません。

 

内側

 

当店では

それとは正反対を目指し、革を

独自の品質に作ってもらっています。

 

そして

一枚一枚の革に即して、ナチュラルに

ほんとうにいい場所だけを

ひとつひとつのパーツに使っています。

 

こうした型押しの場合も

多少の表面の傷は避けますが、

基本は同じ。

 

金具が閉じている

 

でもこうした柄のある革に対しては、

クライアントのご希望や個性に合わせて

柄をお取りしています。

 

これがどこから見ても美しい秘密。

ずっと見続けて

見惚れていただきたい製品作りを

したいと思っています。

長くお使いいただくわけですから。

 

そういうことから普段は、長く使って

使い込んだ味の出る革を

素材として選んでいます。

当店定番の革ですと、

そうなるように作ってもらっています。

 

今回のイタリア製クロコ型押しは、

他社から買い付けたもので、

そういう意味でも

また品質においても変わった革。

最初からアンティークのようで

使い続けてもあまり変化はありませんが、

キズなどがいい感じの付き方をします。

 

普通の量産品に使われている革は、

表面の厚化粧が取れて

キズになった白い線状のものは、

元に戻ることはありません。

しかしこの革は、キズなのか

キズでないのかがわからなくなる、

そんな加工の革です。

この辺は、さすがのイタリア製。

 

金具を開く

 

仕立ての面でお話しますと、当店では

内側のリングの当たる場所には

革の内側に当てを付けて、

外に付けた場合のように、当て革が

邪魔にならないようにしています。

 

細かい話ですが、

快適に長くお使いいただけることを

常に考え、仕様も

常に進化させています。

 

それを考えることも

とても楽しいことです。

すてきなクライアントのみなさまを、

いろいろな角度から引き立てられる

革製品にしたい、と思います。

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