2017.05.21
個性的なトートバッグ
「A4サイズのカタログのような
厚い本を持ち歩いています。
それがぴったり入って
気持ちのいいサイズの
トートバッグが欲しいんです。」
今回のキモは、
入れるものに合わせて
ぎりぎりの大きさで作って欲しい、
というリクエスト。
大きめで良ければ
さして難しいことはないのですが、
ぎりぎりでちょっとゆとりがある、
というリクエストは難易度Aです。
お好みのはっきりした方なので、
持ち手の形や
飾りでDカンを付けて欲しいという、
今までにお使いになったものの中から
ご自分の好きなものを
リクエストくださいました。
個性的なクライアントです。
外ポケットに入るものも、
小さめのスマートフォンサイズから
大きめが入るように修正しました。
そういったものは
いつ大きさが変わるかわからないですから。
このクライアントのご趣味は、車。
5台の車をお持ちですが、
車のキーのサイズは、さまざまです。
それでキーポケットを5つお作りしました。
キーポケットの大きさは
どれがどこに入ってもいいように
統一しましたから、
慌てているときでも
さっと出し入れしていただけます。
そのうち、何番目が何、と
きっと決まってくると思います。
内側端にお付けした500ミリの
ペットボトル用ポケットは、
後から大きさが変更になりました。
「ペットボトルは
ホルダーに入れるので、xxセンチです。」
後からお電話をいただいたのですが、
こういった情報が必要なほど
内ポケットは
微妙なサイズでお作りしています。
キーポケットのフタは
開け閉めしやすいよう
ぱっと開くことのできる
タイプをご提案しています。
こんなご提案が
クライアントには喜んでいただけます。
いつも使う方の身になって
「イタコ式」コンサルティングをする
デザイナーならではのご提案。
最初どのようにまとめようかと思うほど
大変なリクエストでしたが、
お話しするうちにどんどん
まとまっていきました。
こういうご注文をお受けしますと、
オートクチュールはまさに、
クライアントとデザイナーの合作だと
感じます。
すてきなコラボレーションを
ありがとうございました。
ところで、バッグにお付けしている
シルバーの金具は、このクライアント
お気に入りのアクセサリーです。
重さに負けないよう、本体に細工して
長くお使いいただけるようにしています。
こんなリクエストもお受けできます。