革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2017.10.13

たくさん入る黄色い長財布、その後

以前ご紹介した黄色い長財布の

その後をご紹介します。

 

「もう毎日便利に使ってます。

これがあるおかげで

必要なものを

ぜ~んぶ持ち歩けますから、

これがないともう暮らせないですよ。

ほんとに便利です。

 

でも(これを)見た人は

すっごく驚きますけどね…」

 

バッグのように厚みのある黄色の長財布|オーソドキシー銀座

 

前回、厚み部分を作り直し

信じられないくらい

たくさん入るお財布にしましたが、

 

フタを留めるホックが

真ん中の一点だけだったため、

フタが左右にブレてしまうという

不都合が起きました。

 

(いや、ほんとうに

かつて何処にも存在してない形で

作り上げたお品には、

いざ使う段になって

どんなアクシデントが起こるか、

予想もつかないことがあります)

 

そこで今回は、

ご提案した数種の解決策の中から、

フタの左右の端にもホックを付ける

という方法をお選びいただき、

うまくぴたりと収まりました。

 

中には大量のお札とカードが入っている|オーソドキシー銀座

 

クライアントのご来店時間に合わせて

職人の時間を空けてお待ちし、

30分ほどお待ちいただいている間に

すぐに直してしまう、

というスケジュールです。

 

たまに、意地の悪い知人から、

「メイド・イン・銀座」なんて

贅沢で、値段を高くする方法なのでは?

と言われることもありますが、

 

デザイナーが製作現場に常にいて、

ひとつひとつ違う製作物を

完璧に監督出来ることが、

フルオーダーメイドにおいては

必須の条件なのです。

 

その他、今回のような

一日と手放せない必需品の手当の場合、

クライアントとお時間を合せて

すぐ解決できることも

大きなメリット。

 

そもそも、

銀座のお店とは言っても

二階から上は普通の事務所の地代です。

(あ、ばらしてしまった(-_-;)…)

 

ちなみに、一階の地代だけは別格。

景気に左右されますが、概ね

二階から上の3~5倍くらいです。

 

いつかは一階に移って、

当店のオリジナル製品を

世界中の人に見ていただきたいな~

とも思います、が、

大量生産不可能で

ほとんどの場合、すべてのお品を

いちどに一個だけしか製作しない

こんな仕事のやり方だと

ハードル高過ぎですか(笑)

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