革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2018.05.8

ジョッター付きのフランクリンシステム手帳 71105

フランクリン手帳用の

システム手帳も、

たまにお作りします。

 

フランクリン手帳は、リング径が大きく

用紙の幅も広いため、

横幅の大きいシステム手帳になりますから

ぱっと見で それとわかります。

 

 

しかし最近では

この手帳を使っていても、

持ち歩くものは少なめにしている方も

いらっしゃいます。

 

ずっと定番になっているお品ですと、

それぞれのお客様が、

ご自分の使いやすいように

使い方を

どんどん変化させていきます。

 

そういうことも

この仕事をしていると

どんどん見えてきます。

 

本日のクライアントは

ジョッターを同時使いする方。

 

 

話は戻りますが、

長くオーダーメイドをやっておりますと、

そういう定番物の変遷も、よくわかります。

ですから、人が不便を感じた時、

どんな態度や行動をとるのかも

よく存じています。

 

私たちは、それまでの膨大な記憶と

想像力を使うことで、

あらかじめ

起こるかもしれない不便を、

予想することすら しています。

 

 

ご相談者はたいてい、

ご自分が使っている使い方や

持っているものを、

「普通」と捉えてらっしゃいます。

 

それでオーダーメイドの場でも、

「普通のバッグでいいんです。」

「普通のお財布でいいんです。」

等の言葉が多く聞かれます。

 

でもそのあとに必ず

「それなのに、ないんですよね、

いくら探しても…」と続きます。

 

 

使い勝手を求めて…

その追求がここまで熟成した国は

なかなかないかもしれません。

それがガラパゴス的なものを

産む土壌なのかもしれません。

 

そんなことを考えながら、

銀座へ移ってから

初めての海外顧客とお話しした内容を

思い出します。

 

 

「珍しくて良いものがあれば、

ブランド関係なしで欲しいね。

でも、欲しいものについて

自分で考えるのは大変だなあ…」

そうおっしゃって

一点物のジーヴズをお求めくださいました。

「これは素晴らしいね!」

 

ブランド名関係なしで

ご自分の判断ができることは

素晴らしいことと思います。

 

その方は、靴、リュック、ジャケット

すべて良い素材の革製品を

お持ちでした。

 

良いものを日常使いすることが、

良いものを見分ける早道だと、

あらためて感じた出来事です。

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