革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2018.07.19

珍しい3部屋のビジネストートバッグ 84

すでに製作の終わった

今年の大作をご紹介します。

 

「大作」という言葉の中には、

いろいろな意味が含まれています。

 

まず、クライアントに

ご相談時間があまりないこと(笑)。

 

 

冗談はさておき、

・製作方法に、新しいアイデアが必要なこと。

・直感的には製作可能だが、

具体的な道のりが見えないこと。

・製作中に多くのダミーを必要とするもの。

・無理やり作る部分のある、

製作困難なもの。

というところでしょうか。

 

 

当店では、日々

そういう製作に取り組んでいるのですが、

今回のものは桁違いの大変さでした。

 

こういう時、最後は

「気合い」で乗り切ることになります。

こんな作り方は初めて、

という、おそらく一生に一回しかしない

変則的な作り方をします。

 

そんな時は、正直「気合一発」です。

 

 

このバッグ、こうしてお写真で見ますと、

真ん中は中の見えない

トートバッグになっていて、

そのトートバッグ部分を

両側からファスナーで閉める

書類入れにしています。

 

見せたくないものは見せずに済み、

真ん中のスペースには

ぱっと取り出せるものを入れますから、

かなり使いやすいと思います。

 

 

 

これ、じつは市販品の見本バッグを

お持ちいただきました。

それで、不満なところを解消した

オーダー品です。

 

見本バッグとしてお持ちいただく

市販品を拝見してわかることは、

みんな頑張ってるなあ…ということ。

 

よく練れていますし、

間違いなく

理路整然と製作していますので、

破綻のない形になっています。

 

商品として、良くまとまった

ひとつの世界になっている、

ということです。

 

 

つまり、ほんとうは

その形が一番製作には無理がなく、

収まりが良い、ということです。

 

ですから

当店がお受けするリクエストというのは、

その完成したひとつの世界を

なんとか別の世界に変えていく、

という作業に他なりません。

 

それで難易度が高くなるのです。

そんな時には「気合一発」(笑)。

この作り方でできるぞ、やるぞ、

という気持ちで全力で取り組んでいます。

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