2018.12.24
トートバッグの持ち手取り換え 83
長いお付き合いのクライアントから
こんなご依頼をお受けしました。
「こんなお願いで申し訳ありませんが、
色と形がとても気に入っている
市販品のバッグがあります。
安いバッグなので
持ち手が貧弱なのですが、
それを取り変えていただけませんか?」
きれいな水色のトートバッグです。
こちらのクライアントには
長いお付き合いなので、いままでに
さまざまな大きさのバッグを
お作りしていますが、
バッグの大きさを決めるにあたって、
毎回 1~2年はいろいろなサイズのバッグを
試し使いしてから、
正式な大きさをお考えになって
ご注文くださいます。
そんなわけでこちらも購入したとのことですが、
お色と大きさがばっちりだったという訳です。
市販の素材ですと、
本体の収納量に比べて
持ち手がヤワなことが
かなり多いと思いますから、
丈夫な革で
丈夫な付け方をしておけば、
保ちは全然違ってきます。
市販品はなぜか
持ち手が良くないことが多いので
不思議です。
当店でも持ち手部分をお作りする時に
とても気を使いますから、
適合したものをきちんとつけることは
難しいことなのだと、
これを行って気づきました。
修理だけのご注文はお受けしておりませんが、
一度お作りいただいた
クライアントのみなさまには、
こうした革製品全般に対するサービスも
行っております。
また、今まででしたら
こういったきれいな水色は、
当店で入手することが不可能でした。
しかし来春からは、
イタリアの優れたタンナーとの
独自のお取引が始まり、
お時間がかかってもよろしければ
きれいなお色も入手できるようになります。
ただいま第一弾の、
ほぼ完全防水のベジタブルタンニン育ちの
革を発注しております。
届きましたらご報告しますので、
どうぞご期待ください。