2019.02.10
あるクライアントのバッグとその中身
とても素敵なクライアントが
いらっしゃいます。
「このバッグもそうですが、
中身はほとんど
オーソドキシーさんの革製品で
いっぱいになりました。」
嬉しそうな
キラキラした笑顔を拝見できるのは、
長いお付き合いをくださっている
女性クライアント。
こうして中身をお出しいただきますと、
ほんとに当店のお品ばかり。
長いお付き合いの中で、
ご自分のものの使い方と
真剣に対峙してくださった
クライアントの存在を、
大きく感じます。
ありがたく存じます。
ひとつひとつの製作物に
あの時はこんなやり取りがありましたよね、
とか、いろいろ考えましたが
この形にしてよかったです、
と いったやり取りを
後からできることも、とても楽しいこと。
ご自分を観察して
どんなものを持ちたいのか、
きちんとお考え下さったもの達ですから、
それはそれは大事にしてくださいます。
それがひと目でわかるのが
「革のテリ」です。
リザード長財布はキラキラしておりますし、
内側のベージュの牛革は
しっとりと内側からの光沢を湛えています。
こんなにきれいなベージュにするには、
全体をよく、手でなでてあげることが
一番です。すばらしいテリです。
ナチュラルスネークのジーヴズもまた
すっかり鱗が落ち着いて、
ぴかぴかになっています。
スネークこそ
鱗を落ち着かせるために、
とにかく手でなでることを
必要とされます。
ここまできれいになると、
新品には
魅力を感じなくなってしまうかも
しれませんね。
革は、使っていくと
それぞれの味が出てきます。
それには
ここにアップしているような、
「タンニン鞣し&水染めの革である」
という条件が必要です。
どんな革でも
同じように経年変化するわけでは
ありません。
これは、基本中の基本。
年経るほど良くなる革が欲しい方は、
ぜひ一度、当店の牛革を
毎日お持ちになってみてください!
違いがはっきり分かります。
あ、肝心のバッグのお写真を
アップで取り損ねてしまいました…
次回、ぜひお願い申し上げます。
いつもありがとうございます。