2019.04.5
フランスブルーの長財布 83
ご自分の会社の社長さんへ
プレゼントしたいと、
何人もの社員さんがおいでになりました。
このように慕われる社長さんて
すばらしいですね。
革のお色にブルーをご希望いただいたので、
トスカーナのタンナーによる
フランスブルーの革をお入れしました。
きれいなお色の革は
なかなか見つけることが出来ないうえ、
経年変化の色変化が
白くならないのは、
このトスカーナのタンナー
「ブレターニャ社」の特徴です。
おもしろいことに
以前からたまたま選んでいた革は、
最近仕入れることが出来るようになった
防水革を作っている会社のものでした。
技術を磨く、ということは、
そういうことかもしれません。
気づいたら、これもこれも
同じ会社のものだった、という感じです。
このお財布には200万円が入り、
カード入れもたくさんあります。
なるべくコンパクトに作って
たくさんのお札を入れるには、
こういった札入れの形を選びました。
ただしこの札入れには
ひとつどうしてもこうなってしまう、
という不便があります。
それは、
お札の枚数を減らした時のこと。
財布の持ち方によっては
お札がバサッと出てしまいます。
出ないようにするためには
この部分にフタを付けるなり、
内側に折れ曲がる
マチを付けることなのですが、
そうすると、
機動性が悪くなったり、
財布の大きさが
一回りも大きくなってしまいます。
このように
たとえオーダーメイドであっても、
100%のご希望を
すべてかなえることは出来ません。
どれを取って、どれを凌ぐか、という
選択をしていただく必要が出ることも
あります。
プレゼントですと
その選択は難しくなると思いますが、
このすばらしいお財布を
プレゼントされる社長さんなら、
きっとうまくお使いくださることと思います。
ありがとうございました。