2019.05.2
二代目の二つ折り財布 63
当店クライアントであるお父様の
お財布を新しくするプロジェクト
でご一緒においでくださった、
ステキなご家族のお写真です。
こういうご来店は
ほんとに嬉しく思います。
ありがとうございます。
長く当店のお財布を使ってくださり、
ついに果てたお財布を
お持ちくださいました。
この仕事を長くしておりますと、
独身だった方がご結婚なさり
お子様が生まれ
そのお子様が大きくなっていく、
そんな過程を拝見することが
少なくありません。
そのクライアントの人生を、
共に過ごしていく革製品を
お作りしている、という事実を
このようにリアルに
感じさせてくださるみなさまに、
あらためて
感謝申し上げます。
10年20年経って
久しぶりにお目にかかる方であっても、
当時細かい聞き取りをしていることから、
会っていなかった長年の友人と
あらためてお話をするような
感覚に陥ります。
そして、その時の
クライアントへの理解を思い出し、
お幸せでいらっしゃることに祝福を感じます。
時に、お嬢様やご子息様の
門出のお品をお作りすることもあります。
そんな時には、さらにこの仕事を
特殊なものと感じます。
何十年経っても
親しい友のようにまたお付き合いできる
この職業は、他に同じような職業を
例にあげることは出来ません。