革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2019.11.22

色にこだわりある、山吹色のシステム手帳 91

当店でご注文くださる方の中で

こだわりのある部分は、

大きく分けると

・仕様とデザイン

・革の色と糸の色

の2種となります。

 

 

圧倒的に先の

仕様とデザインにこだわる方が多いのですが、

色にこだわりのある方は

つねに一定数いらっしゃいます。

 

どうしても

こんな色の革で欲しい!

 

本日のシステム手帳は、まさにそれ!

「黄色でお願いしたいんです。」

 

ただ助かったのは、

「こういう黄色がいい」というように

絶対この色でなければ、という

そこまでの厳しいこだわりではなかったこと。

 

もしそういう狭い範囲での色選びであれば

なかなか見つけることができない、

というのが正確なお返事となります。

 

 

革に対してきれいなお色で染めるのには、

必ず顔料で染めることになります。

そして、きれいな色を出すために、

下地を

きれいな白色に整える必要があります。

 

そうして初めてクリアな

はっきりしたお色が出るわけです。

 

良いとか悪いということでなく、

そうしないと

クリアできれいなお色は染められない、

ということ。

 

 

したがって

下地を整える場面があるとどうしても、

革の毛穴はふさぐことになります。

 

それはどういうことかと言うと、

革に含ませた脂が表面には出ない

→革のツヤが変わらない、

ということです。

 

この一点が

経年変化のある革と

経年変化しない革との分かれ目です。

 

 

どんな色を望むかで

革の経年変化は変わっていきます。

 

そして、どうしても

褪色しやすい色、というのがあって、

それは

どんなにお金を出しても

どんなに探しても

変えられない場合が多いと

思っていただく方がよろしいかもしれません。

 

そんなことも考えたうえで

ご自分がどんな革を選ぶのか、

ご注文段階でお話いただければ

よろしいかと思います。

 

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