革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2019.12.19

Kindleの入るお財布機能付きオーガナイザー 95

ネットで検索して、出てきた

当店の定番クラッチバッグをご覧になった

クライアント。

 

「これがいいなあ、と思いました。

ただ、Kindleが

入るサイズであって欲しいです。」

 

 

そこでKindleが入る高さにしました。

 

また、ふたつの部屋があるので、

ファスナーと引手の色を変えました。

そうするとパッと見ただけで、

どちらがどちらか、すぐわかります。

 

それ以上にクライアントは、

このファスナーの色を変えることで、

楽しみを見出してくださいます。

 

 

当店では、

こうした持ち手のあるバッグの場合、

持ち手の長さも

ご注文者に合わせて、毎回変えています。

 

お店にある見本をお持ちいただき、

少し長くしたり

少し短くしたりしています。

 

このフィット感が、

デザインや仕様だけでなく、

スーツで例えると、

仕立て屋の作ったような身体に合った

オーダーメイド品になるわけです。

 

 

キレイに仕上がっていると、

そんなこんなの紆余曲折を経て

出来上がったものに見えないと思いますが、

 

実際には

ざっとしたダミーを作るだけでなく、

技術者もデザイナーも加わった

検討会が、何度何度も行われます。

 

 

そして、実際に入れる

中身を入れてみて、

やっと全体サイズを出すことから

始まります。

 

初めに中身ありきですと、

例えば

どれくらいのファスナーの厚みにするか、

縦横サイズはどれくらいが適当か、

など、たくさんの課題があります。

 

それを

ひとつずつクリアしていきます。

 

 

毎回、初めて作るものばかりですから、

アッと驚くような疑問も生まれます。

 

それでも

技術者たちとデザイナーで話し合えば、

かなり高度な内容の話し合いになり、

ほとんどの問題が解決されます。

 

作ることにも技術は必要ですが、

まずは考え、想像する、ということが

オーダーメイドの製作には

もっとも欠かせない要素です。

 

 

スポーツ選手などが

自分のプレイを

頭の中でリアルに想像するように、

 

製作前に出来上がりや製作過程を

充分に想像して、話し合います。

 

この部分がないと、

一点一点違うものを

ひとりひとりが担当して製作する、

という段階に進めません。

 

 

その話し合いをしても、

製作途中にはいろいろなハードルが

現れてきます。

 

「こんなはずじゃなかった」と

泣きながら何度かやり直すことも、

38年のキャリアをもってしても

まだまだあります。

 

そのようにして、

一点一点のオーダー品が出来上がります。

それはそれは、どれも

使い勝手の良いものにしています。

 

 

人が使うものは、五感に響きます。

 

だから、使い心地が良いものからは

離れられなくなる。

 

オーダーメイドはぜいたく品、と

おっしゃる方もいらっしゃいますが、

当店においでになる方は、

とにかく長く使ってくださいます。

 

毎日使うものを

ストレスのない品々にすることは

思った以上に重要なこと。

 

一度それを体験すると、

ほんとに見えてくる

自分に必要な品々。

 

使うものを通して

快適な生活をしたいと思う方は、

ぜひ一度お尋ねください。

 

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