革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2020.01.31

目にも鮮やかなファスナー春財布 クロコダイルのフューシャピンク

昨年末の大作

第二段をご紹介します。

 

フューシャピンクのクロコダイルで

お作りした、

カードが35枚入る、心躍る逸品です。

 

ご希望のお色のクロコダイルがあるかどうか、

それこそが一番

ドキドキすることではないかと

想像していましたが、

 

 

見本のあるこのお財布を

当店の方式、オール革で

お作りすることが、

今までに経験がないほど

大変な作業でした。

 

ファスナー長財布ですが、

オーガナイザーともいうべきものです。

 

といいますのは、持ち手がついて、

ファスナーのお部屋がふた部屋。

 

ひと部屋には、カードが35枚入って欲しい、

というリクエストでした。

 

 

お札の方も100万円が

楽に入る、ということで

もうひとつのお部屋に

たっぷりと厚みを取っています。

 

3枚目のお写真をご覧いただきましたら、

ファスナーの厚みも

通常のものより厚いことが

お判りいただけることと思います。

 

 

小銭入れは がばと開き、

ひと目で小銭が見える仕掛けです。

 

ここまで大きい小銭入れですと、

扱いがらくなこと、間違いありません。

それにしても

お財布として、

いろいろなまとめ方があるものです。

 

これをお作りすることで我々は、

またしても布と革、という

素材の違いを、嫌というほど

学ぶこととなりました。

 

 

このお財布の大変なところは、

この小銭入れと、もうひとつ、

カード入れでした。

 

元になった長財布のカード入れも

内側がすべて布でできていますから、

布の端がぽろぽろと出てきて

なかなか長くは使えないものでしたが、

 

今回クロコダイルでお作りするとなると、

そんな格のないことでは

寂しすぎます。

 

また

最近この手のカード入れの種類が

たくさん増えていますが、

同じように見えて、

じつはかなり違うものであることは

既に知っていました。

 

しかし…

布で作ってあるものを

革で作る場合、

どれだけ研究が必要なことか。

 

当たりは付けていましたが、

ベストの正解を得るために

3回チャレンジしました。

 

 

それがまた、

カード入れの枚数によって

製作方法を変えた方が良い、という

きわめてファジーな答えとなり、

またまた革製品製作の

奥深さを知ることとなりました。

 

すばらしい課題をありがとうございました。

お仕事が

今まで以上にうまく行くことを

願っております。

 

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