革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2020.02.26

小銭別コインホルダー付き三つ折り財布 98

コインホルダーのご愛用者からも

ご注文をいただくことがあります。

 

コインホルダーにも種類があり、

今回ご紹介するものの他にも

こんなタイプのホルダーを使って

小銭入れ&キーホルダー

作ったことがあります。

 

 

本日ご紹介するのは

お札も入る、三つ折り財布です。

 

このメインに据えるのが

金種別に小銭をホールドできる

今回のホルダー。

金具だけでも厚みがあります。

小銭が入ると、けっこう厚くなります。

 

 

出来上がったばかりですと

全体はこのように

嵩張って硬い感じになりますが、

 

革製品は

使って行くことで手に馴染んで、

小さくなっていきます。

 

先日も別のご相談で

見本のお財布をお持ちになった方から

見本と同じものを、

というご依頼をいただきましたが、

そういうご注文の場合

デザイナーが最初に説明する内容は

 

 

「革小物は、

本来の収納量以上に

たくさんお入れになる人が多く、

 

そのため厚みに縦横の寸法をとられたり、

革全体がしんなりとしてくることとで、

当初のサイズより小さくなります。

 

ですから、採寸したサイズで作っても

最初は大きく感じると思いますので、

その点はご了承くださいね。」

 

 

革で作ったお品が小さくなっていくのは、

 

手で触ることで

革の脂がお品全体に巡り、

最初ピチッと張り切った革素材が

落ち着き、

しんなりと丸くなり、小さくなって

革を薄く感じるようになります。

 

イメージとしては、

革の密度が高くなるのに

柔らかさが増すことで、

小さくなる感じです。

 

でもほとんどのクライアントは、

「革って伸びますから、

使っていくと

大きくなるんだと思ってました。」

というご感想をお持ちのようです。

 

 

そんなわけで、当店では

小物は、特に使い方のハードなものは、

ちょっと厚めの革で作ったり

裏地を硬めの素材にしたり…と

さまざまな工夫をして

 

長保ちするようにお作りしています。

 

最初に硬いなあ、と思っても

きちんと作られた当店の革でしたら、

どんどん柔らかく

手に馴染んでいくようになります。

 

ついてしまったキズも

治っていきますから、

びっくりすると同時に

なおさら愛着が湧くようになります。

これが当店特製革の楽しくてスゴイところ。

 

関連記事

  • 20年ほど前のトートバッグをメンテナンスしました。 95

  • クロムハーツを使ったミニチュアシステム手帳 209

  • オーダーストーリー7

同様のアイテムを見る: