2020.03.21
ゴルフバッグとしてのシエナ 99
定番旅行バッグ「シエナ」を
実際に手で持つと、誰もが
「軽いっ!」と驚きます。
ある日おいでになった紳士が
やはり店頭のお品を持って、
「えっ、なに、この軽さは!」
というご感想を述べられました。
このクライアントは
別のものをご注文に来てくださったのですが、
このバッグを手に取り
あまりに軽いことに驚いて
「軽いし、
カッコいいなあ。
これを真っ黒で作って
ゴルフバッグとして使いたい。」
と、二回目には、ご依頼くださいました。
ゴルフバッグの使い方は、
いままでお尋ねした例で申しますと、
大きく分けて二つに分かれます。
靴や、使ったウエアを
鞄の中で分けたい方と、
一緒にポンとお入れになる方との
ふた通りです。
靴を入れるスペースが
鞄本体のスペースとは別にないと…
という方には、
それに向けた市販品がありますので
お作りしたことはありませんが、
ポンポンと入れる使い方で、
軽くて小さい割に
実際の容量が大きいもの、
というのはなかなか無いとのこと。
「そういう鞄で、見た目が良いものは
ほとんどありませんね。」
このクライアントは
次にお店においでくださった時、
ご自分の
今のゴルフバッグをお持ちくださり、
容量も確認してから
ご注文くださいました。
「この鞄と比べて、大きさが
あまり変わらないように見えるけど、
こっちの方がずっと入るね。」
と喜んでくださいました。
当店の定番鞄の特長として、
見た目以上にモノが入る、という
特長がありますが、それは
どのバッグに対しても
同じご感想をいただきます。
人間の感覚では、
ほんのちょっとしたことで
実際よりも小さく見えて、
コンパクトに感じることがあります。
そうした心因的な要素を
モノづくりに取り入れることは、
じつはとても大事です。
当店では、そういったことも含めて
「モノを持つ」ことに関して根本的に、
30年以上追求しています。
別のクライアントとたった今
話したところですが、
「この軽くて柔らかいバッグも
20年くらい前に出してたなんて…
ちょっと信じられません。
だって、今でも優れていると思いますよ。
出したのが
早すぎだったかもしれませんね。」
ご自分がお持ちの当店品で
修理品をお持ちくださって、
そういえばこれも20年ほどになる…という
話をしていました。
ということで、これから、昔の定番も
さらにブラッシュアップして
お出ししようと思います。
どうぞお楽しみに!