革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2020.08.8

超絶技巧のショルダーバッグ 912

見本のあるバッグの中でも

製作が大変なジャンルは、

アパレル系がデザインした

オリジナルのバッグたち。

 

アパレル系デザインバッグは

デザインのためのデザインが主流で、

扱っている洋服の世界観に似合う

見てくれを要求されていますから、

バッグメーカーが提案する鞄とは

「存在」の意味が違います。

 

 

乱暴な言い方をしますと、

「鞄製作のセオリーを無視した」ような

デザインや、作りのものが多いでしょうか。

 

餅は餅屋、と言いますが、

まさにそれは正しいと思わざるを得なくて、

 

ああ、洋服屋さんの考える鞄は

ほんとに作りづらいな、というのが

製作者が、作りながら感じる気持ちです。

 

 

別の言葉にすると、

洋服とバッグとの製作に対する考え方は

まったく違っていて、

同じバッグというカテゴリーにあっても、

まごうかたなき別ジャンル品、です。

 

ジャンルが違う、という事実は

何となく理解する人がほとんどで、

それはどうして?という問いに

理路整然と答えられる人は、

ほとんどいないと思います。

 

当店はそういったところまですべて

論理で押して、頭をクリアにしています。

 

ものごとの本質を理解することは、

具体的な製作には、かなり役立ちます。

 

 

 

むかし、あるクライアントから

教えていただいたことがあります。

「仕事をしていて

いろいろな事件が起こると、

まず漠然と怖い、と感じると思うんですが、

それを解決する方法はあるんですよ。

 

今回あるひどい目に遭ったので、

なぜ自分が漠然と怖いと思うかを

突き詰めて考えてみたから、

ああ、こういうことなんだと

わかりました。」

 

 

それは「最悪の事態がわからないこと」

だとその方はおっしゃいました。

 

今起こっているトラブルに置いて

最悪は何か?

これがわかって、腹をくくれれば、

たいていのことは怖くありません。

なるほど、という教えでした。

 

話がまったくそれてしまいましたが、

何においても

何がこれを妨げているのか、

まず当店では、原因の本質を探ります。

 

 

クライアントから

入手の経路を聞くことで

この作り方に納得し、

どういった再現の仕方をすれば

クライアントが満足できるか、

そのためにどの要素を

きっちりとトレースするか、さえ

決められれば(外から見たら

見本とそっくりに見える方法を使います)、

まずは解決できます。

 

バッグの製作は実業ですが、

その奥には深い洞察があり、

根本にはモットーがあります。

 

当店のモットーは、

軽くて使いやすいものを作ることで

みなさまの身体の健康を保ち、

同時に

みなさまの心からストレスを取り除きたい、

という気持ちです。

 

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