2020.09.11
コンパクト財布のオーストリッチ ジーヴズ 2003
何度かお書きしたように、
オーストリッチの革は、
クィール(毛穴)の立派なものが
価値あるとされています。
しかしそれだけでしょうか?
ほんとにその価値は、
毛穴が大きく盛り上がっているという
見た目だけでしょうか?
上のお写真をご覧ください。
今回は、クィールの入っていない
オーストリッチ革でお作りした
コンパクト財布「ジーヴズ」です。
クィールがないと何の革かわからない、
という方がほとんどと思いますが、
じつは
オーストリッチの良いところは
・長持ちして
・うつくしい経年変化をする、ところ。
今回のこの財布は
明るいイメージでご注文いただきました。
白っぽいファスナーの布に
裏地はキャメルカラーです。
こういうお色合わせからも
ご注文者の個性がしのばれます。
明るく、さわやかですね。
このご紹介を書こうと思ってましたら、
たまたま何年かお使いいただいた
同じ革で同じお色のジーヴズをお持ちの、
他のクライアントがご来店くださいました。
「この財布、ほんと使いやすいですよ!
ほら、もうこんなに良いツヤになりました。」
このクライアントは
何点も当店でご注文くださっているので、
鞄の中に入っている革製品は
全部当店製。
すべてがツヤツヤです。
他のアイテムは
他の機会にご紹介するとして、
たまたまこの色のオーストリッチ革の
何年後かが、ここで明らかになりました。
下のお写真をご覧ください。
最初のマットさとは真逆にツヤツヤで、
ほとんどネイビーカラーになってますから
元の色はわからないようになりましたが、
とてもきれいです。
オーストリッチも
こんな風に変化していって
長年使えますから、高価であっても充分
元は取れます。
何より、すばらしい手触りです。
誰にでも
一度は触っていただきたい革です。
こんなところからも
経年変化する革は、他の素材には
代えがたい魅力があることが
わかります。
当店では、そういう革を選んで
みなさまに
ご希望のお品をお作りしています。